ピラミッドも壮大だけれど、ピラミッドを擁する”ピラミッドエリア”だってだって広大。めぐるのはとても体力が必要。
この記事では、ピラミッドエリアの見どころと、おすすめルートをご紹介。
そして、たっぷり5時間観光したけれど、それでもあっというまでした。ピラミッドエリアは、たっぷり時間をとって観光することをお勧めします。
広大な敷地を迷わず楽しむ!これから行く方の予習にどうぞ。
ピラミッドエリアを効率よく観光したい。ゲートはどっち?
ルート策定が重要
2つの入り口、どちら良いか?
ギザのピラミッドエリアにはゲートが2つ。
どちらから入場するかで、ちょっと違います。
1)スフィンクスゲート
THEピラミッドの景観をまっさきに拝みたいならば、スフィンクスゲート。スフィンクスゲートから入場しよう。
スフィンクスをとおりすぎ、カフラー王のピラミッドの参道をのぼってギザの3大ピラミッドへ進むコース。
こちらのルートが王道です。
2)クフ王側ゲート
体力勝負のピラミッド観光、体が楽なのはクフ王ゲート。
ピラミッドエリアは、
敷 地:2,000㎡
高低差:40m
敷地内は、高低差があるのです。
スフィンクスゲートから開始すると、坂道である参道をのぼってピラミッドをまわることになります。
少しでも楽をしたいならば、クフ王側から入場して、スフィンクスへ向かって下っていくルートが楽なのでオススメ。
クフ王側ゲートから入場
コムギはクフ王側ゲートから入場しました。たまたま乗ったバスの停車場所から近かったため。
▼カイロ市街からバスでのアクセスはこちら
チケット購入&トイレ@クフ王側ゲート
ゲートすぐそばに券売所とトイレがあります。
チケット購入
■ピラミッド・エリア入場料
EGP 600(約 4,050円)
ちなみに,
カフラー王ピラミッド:別途チケット購入必要
EGP 100(約 700円)
チケット売り場でしか販売していません。ピラミッドからチケット売り場までは気軽に戻れる距離でもない。忘れずに買っておくこと!
メンカウラー王ピラミッド:現在非公開(2019年12月時点)
トイレは必ず済ませておく
ピラミッド・エリア内部には「太陽の船博物館」以外にトイレは見つけられなかった。必ず済ませておくこと。個室数は多かったですが、並びました。
ピラミッド・エリアを歩く
さあ、4,000年の歴史を誇るピラミッド・エリアへ。もう見えちゃっているけどね。だって、デカすぎるんだもの。
クフ王のピラミッド
The Pyramid of Khufu
ゲート入場する前から見えているクフ王のピラミッド。
スケールの大きさに驚く
クフ王のピラミッドは、エリア内の3つのピラミッドのうち最大の大きさ。
壮大であることは当然に知っていたけれど、実物を見ると本当に圧倒される。どうやって建築したのか?のは、21世紀の現代でも解明されないまま。
この石ひとつひとつ、とんでもなく重そうだもの。
この石を頂上まで積み上げるなんて。ものすごい技術と過酷な労働のなせるもの?「宇宙人による建造説」が流布するのも、うなずける。
混雑度ナンバーワン
観光客と商売人でごった返す。
登頂禁止
現在は登頂禁止。登ろうとする観光客が警官に怒られていた。
あぶないですよ!
のぼりたくなる気持ちはわからないでもないけれどね。
しつこい売人にご注意
ラクダと写真とらない?
これ買わない?
エジプト商人は、わりとしつこい。後ろに並んでいた男性は、根負けしてなんかの写真を購入していた。毅然と断れない方はカモにされますよ!
変身!ターバンスタイル
巻いていたストールを、いきなり奪われた。すぐさま、グルグルと巻きなおしてくれる。「こう巻くんだよ!」
チップを要求されたけれど、断る。押し売りには、屈しない。
このストールは、前年のヨルダン旅行で入手したもの。軽くて気に入っている。日本では使う機会はないけれど、旅では役立つのですよね。これからも中東旅の御用達にしよう。
夜は光のショー開催
ピラミッド前に置かれているどでかい照明設備。夜に開催される「音と光のショー」向けの機材。
ショーは有料ですが、近くのホテルに宿泊すれば、バルコニーからしょーが見えるらしい。
光のショー系には、これまでさんざんガッカリさせられてきたコムギは、今回はパスした。
クフ王のピラミッド内部へ
ピラミッドの中に入れます。
人数制限は撤廃か?
古い情報では、ピラミッドに入るのは先着順と聞いていた。時間外にどうしても入りたいときは、入り口の係員にワイロを渡せば良いとも!?
2019年12月の訪問時にはそんな入場制限はなく、共通チケットは普通に購入できたし、20分ほど並んで無事に入場できました。
20分程度並んだのち入場
内部へ入るまでは20分かかりました。入場してわかりましたが、これは上層への回廊が一部せまいところがあり、一方通行の譲り合いが必要な箇所があったため。
サンタクロースのような巨漢男性は、狭い通路を登るのに苦労していた。「煙突から出たいけれどお腹がひっかかっているサンタさん」の姿を連想しちゃった。
ピラミッド内部は写真撮影不可
遊園地もびっくりの、神秘的な空間。なんだか冒険している気分。ピラミッドの内部にいることにドキドキしちゃう。写真を撮れなくて残念なかぎり。
ゴールは王の玄室
最上部は、王の玄室、棺が置かれていたところ。わずかな光が差し込んでいた。いったい、どういう仕組みなのだ。
カフラー王のピラミッドへ
クフ王のピラミッドから出てきたら、次はお隣のピラミッド、カフラー王のピラミッドを目指す。見えているけれど、遠いんです。
遠近感覚がおかしくなる。
歩けどもあるけども、たどりつかない。
ふりかえると、さきほどのクフ王のピラミッド。
遠くから離れてみると、直線具合に驚かされる。
なんだんだこれ!
カフラー王のピラミッド
The Pyramid of Kharfe
頂上に、三角帽子のような化粧石がのこっているのがカフラー王のピラミッド。
玄室への入場はチケット必要
ピラミッド入り口ではチケット購入できません。チケット売り場に戻るように言われます。ここから20分以上、また歩くのはヤダ。。賄賂を渡せば入れるって聞いていたけれど、それは昔の話のよう。
玄室には入場できないため、外観を眺めるのみ。
ピラミッドエリア内の中心部にあるためか、どこからみても一番絵になるのがカフラー王のピラミッド。
ラクダにも乗れます。
車・馬車・徒歩で移動可能
つづいて、絶景ポイントの「ピラミッドパノラマポイント」をめざす。
車道があるため、観光客のほとんどが馬車や車で移動。歩く人はほとんどいなかった。ほぼみんな馬車に乗っていた。
乗っていないから運賃は不明。楽しそう!
でも、コムギは歩きます。時間を短縮する必要はないもんね。
徒歩ルート上に「メンカウラー王のピラミッド」もあります。
徒歩ルート、絶景をひとりじめ
ピラミッド・エリア観光でいちばん感激したのは、この徒歩ルートを歩くこと。
歩けどもあるけども、ピラミッドは近づかないし、遠ざからない。ほんとうに巨大なのだわ。
時間と体力に余裕がなるならば、歩くことをオススメ。
車が通らない道につき、誰ともすれ違わないことも。絶景独り占めできちゃう。
観光客でごったがえす、クフ王のピラミッド周辺などより、もっともピラミッドらしい姿を拝めます。
広大な敷地にわたし一人!
わたしとピラミッド!
大冒険している気分に浸れます。
メンカウラー王のピラミッド
The Pyramid of Menkaura
徒歩ルート沿いにたたずむ、メンカウラー王のピラミッド。
クフ王、カフラー王のピラミッドと較べると、断然小さいサイズ。
メンカウラー王:入場不可
内部にも入れず。
崩壊しかけ!?見どころは、特になく。
観光客はほとんどいなかった。
現存する衛星ピラミッド
そんな地味な存在のメンカウラー王のピラミッド。特筆すべきは、衛星ピラミッドが綺麗に3つ現存していること。
西に見えるはリビア砂漠
メンカウラー王のピラミッド、この西側すぐよりリビア砂漠がスタート。
なんでも、このピラミッド・エリアはかつて河川が流れていて、その河川を境に砂漠エリアと市街地に分かれていたのだそう。
黒い犬を発見。野犬なのでしょうか。
ピラミッド・パノラマポイント
ここは、「一直線に並ぶ3つのピラミッド」を拝めるスポット。よく見かけるアノ写真が撮影できます。
3つのピラミッドが一直線に並ぶ
観光客が集まる
自動車移動組の観光客で大にぎわい。
観光客めあての行商人でも、おおにぎわい。
ラクダに乗れます
観光客目当てでラクダ商売が盛ん。
ピラミッドでいちばん多頭のラクダが待機。
ラクダは、とってもダルそう。
これぞエジプト!な写真はここで撮ろう。
ふたたび徒歩ルート
帰り道も、ふたたび徒歩ルートで。
はるばる日本からやってきてよかった!
素晴らしい時間。
太陽の船博物館
Solar Boat Museum
ピラミッドの姿を拝むだけでおなかいっぱいですが、せっかくならば博物館も立ち寄ろう。トイレも備えております。
共通券で入場可能
ピラミッド共通入場券で入場可能です。
トイレあります
トイレはあるけれど、数は少なかった。並んだ。
靴カバー必須
入館時には靴カバー必須。う、動きにくい。
復活した世界最古の木造船
メインは、復元した巨大な木造船。世界最古ですって。
壮大なジグソーバズル
この木造船は、バラバラのパーツで保管されていたものを復元したもの。釘は使用されていないのだとか。部品の数は1,224個。壮大なジグソーパズルですね。
使用用途が謎
巨大な木造船の使用用途は不明だとか。
・実際に使用していた
・葬儀のときに遺骸を曳くため
・宗教的な意味:死後にファラオの魂がラー神の元へ旅立つための乗り物として
いずれにしても、巨大だな。なんでも巨大だ。
外観も独特なデザイン。ピラミッドの横にあっても違和感がないってことは、素晴らしいデザインってことなのか。
道路を下る
3大ピラミッドはめぐった。次はスフィンクスのある東側へ。こちらからは下り道。
スフィンクスが見える。ギザの街も見える。
パノラマポイント
スフィンクスとカフラー王のピラミッドが見えるパノラマポイントへ。
日が暮れかけてきたからか、空が曇ってきた。青空の下で写真を撮りたかったなあ。
スフィンクス
The Great Sphinx
カフラー王の河岸神殿を通り抜けたら、そこに鎮座するは大地の父・スフィンクス。人間の頭にライオンの体をもつ聖獣です。
とにかく巨大。
でも思ったより地味なお顔立ち。
崩れちゃっているからかな。
観光客でごった返していた。
カフラー王のピラミッドの参道
これでピラミッドエリアの観光は終わったのだけれど、とりこぼしたことがある。それは、カフラー王の参道。クフ王ゲートからきたコムギは、参道をのぼっていないのです。
なので、登ることにした。
めっちゃ疲れているのですが、ここまできたんだもの、経験尽くさなくっちゃ。
この参道、緩やかに坂道が続いてカフラー王のピラミッドへたどりつく。
ラクダも座り込む。
ふたたび、カフラー王のピラミッド
疲れた。
それに、なんだか天気が悪くなってきた。
カフラー王のピラミッドはチケットがないから玄室にも入れない。
ふたたび、自動車道からスフィンクスゲートへ向かって下る。
ギザの街並みが見える。
ギュウギュウに建てられた街だな。
停車する馬車で渋滞中。
それはスフィンクス目あてだった。
スフィンクスの後ろ姿。この比率だと、超小顔ですね。胴体の作りの雑さ。。
これにてピラミッドエリア観光はおしまい。くたくたながらも満足感でいっぱい。
スフィンクスゲート
さようならピラミッド。そのまえにトイレを済ませておこう。旅の鉄則は、トイレは見かけたらいっておけ!
トイレありました
スフィンクスゲートのそばに、有料トイレがあります。トイレ用の小銭の準備をしておこう。
スフィンクスが見つめる、あの店へ
スフィンクスの視線の先にある場所」は、スフィンクスゲートを出たところすぐのケンタッキー、という夢のないエピソードでご存知のビル。
ケンタッキーは満席だったので、上の階のピザハットで食事。
お店は混雑していたけれど、なんとか座れた。ひとり旅の良いところ。
スフィンクスと目線は合わないけれど、ピラミッドは見える。窓が汚いのが残念。
これ、日本だったら、前面ガラス張りのおしゃれなカフェとかになるんだろうな。
おしまい
ピラミッド観光、とっても疲れた。
とにかく敷地は広い!歩く!観光ポイントも離れているので、時間と体力が必要。鍛えておこう。
帰りもカイロ市街まで、徒歩+バスで移動しました。楽しかったよ。
▼ピラミッドからカイロ市街への移動はこちら
おしまい。
エジプト 9泊10日の旅程はこちら
ナイル川クルーズ!
エジプトでビールを飲みたい
カイロへは鉄道移動がおすすめ
この記事へのコメントはありません。