カイロ発祥の地、オールド・カイロ。
バビロン要塞を利用した壁の中に建つコプト教会群。
巨大建築やミイラだけがエジプトじゃない。
原始キリスト教の世界観が残る、オールドカイロへ行ってきました。
オールド・カイロの最寄駅:
Mar Girgisへ
オールドカイロ(カイロ旧市街)
地下鉄マル・ギルギス駅下車すぐ
マル・ギルギス駅。
メトロのマークが可愛い。
10:19
Mar Girgis駅
オールドカイロ(カイロ旧市街)は、地下鉄マル・ギルギス駅下車すぐ。
すぐに見える丸いドームは、聖ジョージ教会のもの。
警察官でしょうか。カッコイイ!そして、いかつい。
理由もなくビビる。悪い事はしてないんだけどな。
入り口かと思ったら裏門でした。ここからは入れませんよ!
地下への入り口
バビロン城塞の塀のなかにコプト教の教会がある。ひっそりとした階段から、地下へ降りる。
土産物店がならぶ
壁のなかのコプト教会にむかう細い道に、ずらりと並ぶ本。
多国語展開されたエジプトのガイドブックが販売されている。
なぜかレシピ本も。
日本語のエジプト料理レシピ本があったら欲しかったな。たぶん作らんけど。
日本語ガイドブックを購入
エジプトガイドブックを買いました。
日本で買うガイドブックよりも充実している。これは買って大正解!
エジプトのガイドブック(日本語)
350EGP (約2,363円)
エジプト考古学館の露店では、同じものが450EGP(約3,050円)だった。 やったー。
A4サイズ、オールカラー。
文字は大きめ。
図版もたっぷり掲載。
平易な日本語で説明されている。
聖セルギウス教会
Church of St. Sergius (Abu Sarga)
聖セルギウス教会
幼いキリスト、マリア、ヨセフの聖家族が、エジプトに逃れてきた際に身を隠したとされる洞窟の上に建てられた教会。
美しい礼拝堂。
イコンが並ぶ。
地下へ
聖家族が身を隠したと言われる地下へ入ることができた。
観光客で並んでいるけれど、すぐに進めます。
聖バルバラ教会
Church of St. Barbara
聖バルバラ教会
エジプト最大規模の教会。
礼拝の最中
祭壇の上に、ずらりと並んだイコン。重厚なカーテンが印象的。
ちょうど礼拝がはじまったところ。後ろからそっと見学。
ベン・エズラ・シナゴーク
Ben Ezra Synagogue
ベン・エズラ・シナゴーク
・ユダヤ教の会堂
・ベン・エズラは大ラビの名前
特別なシナゴークである理由
このベン・ズエラ・シナゴークは、すごいシナゴークなのです。
・赤ん坊の預言者モーセがエジプト王女に拾われた場所
・ゲニザ文書が発見される
預言者モーセがエジプト王女に拾われた場所
旧約書で登場する預言者モーセ。
「ヘブライ人の赤子を皆殺しにしろ」という暴君の命令から逃れるためにナイル川に流される。流された赤子のモーセがエジプト王女に拾われた場所はココなのだとか。
ゲニザ文書
シナゴーグの改修時に、ゲニザ文書が発見される。
ユダヤ教の伝統では、ヘブライ語で「神」を表す言葉が記された文書は廃棄せず保管する。
850年の期間に蓄積された「ゲニザ文書」では、中世のユダヤ社会の様子を知る貴重な資料だとか。でもほとんどがイギリスの研究施設にあるんだって。
エジプトの手には負えないってことか。外国に行くと、美術品や遺跡と、現地国と先進国の関係について考えさせられる。うーむ。
写真撮影不可
内部がどんなふうだったか、詳細は忘れ気味。写真が残ってないもん。象嵌細工の祭壇が美しい神秘的な場所でした。
シナゴーグをえて、城塞内を歩く。
狭い通路を歩く
壁に囲まれたコプト教会のあるエリア。通路は狭く、細長い。
マンホールかな?
埋もれちゃているね。
これが1975年に火事で焼失したという、カスリアト・アル・リーファン教会跡なのだろうか。
壁と教会に囲まれた狭い道を歩いていると、方向感覚が怪しくなる。
どこにいるかわからないまま入ったのは、聖ジョージ修道院。
聖ジョージ修道院
Nunnery Of St. George
重厚な門を通って聖ジョージ修道院へ。セキュリティチェックがありました。
広い中庭。要塞の中の開けたエリア。
ドラゴン退治のモザイク
目を惹かれるモザイク。こちらの修道院では、「ゲオルギウスと竜」のモチーフのイコンがたくさんあった。なにか関係があるのかな。
ゲオルギウスと竜
ゲオルギウスは、犠牲に差し出された姫を救うために槍で竜を退治する。竜は悪の象徴であり異教を意味する。
要塞跡をでる
壁の外へ。お腹すいたけれど、時間はおしている。これは昼食抜きだな。
出口付近には、観光客めあての土産物店が並ぶ。
聖ジョージ教会(マリ・ギルギス)
Church of St.George(Mari Girgis)
マリ・ギルギス
マリ・ギリギスとはギリシャ正教会のこと。
オールドカイロのシンボル、聖ジョージ教会。
堂々とした階段をのぼって聖ジョージ教会へ。ドームが目印。
ギリシャの国旗がはためいているよ。マリ・ギルギスとは「ギリシャ正教会」という意味。
ギリシア正教らしさがプンプン香る
礼拝堂。他のコプト教会よりも華美。
ドーム天井
天井画のイエス。
派手な祭壇。
丸いドーム。
気になったモザイク。
エジプトのお土産
露店をチェック。
THEエジプト土産!な品々が並ぶ。
ブルーのピラミッドの置き物
スカラベの置き物
カナプス壺のミニチュア
B級なエジプトの置物たち
バラエティに富むマグネット
エジプトのチェス盤
ローマ時代の塔
Roman Tower
バビロン要塞の面影を残す場所。
崩壊しており、塔らしい高さは感じられなかった。
コプト博物館
Coptic Museum
コプト博物館
古代エジプトのキリスト教美術、遺物、写本のコレクションを収蔵する、1908 年建造の博物館。
オリエンタルな博物館だった。
前庭
ムシャラビ
アラブ独特の透かし格子模様、ムシャラビ。古いコプト宮殿から運ばれてきたんだって。
木造の天井も運ばれてきたもの。
コプト十字
末広がりの十字架がコプト十字の特徴。
コプト織
粗い生地に描かれたもの。素朴なエザイン。
素朴すぎないか。
イコン
半円型のイコンはきちんと再現されていた。展示方法も良い。とても見応えあり。
気になったイコン。
一風変わったこちらは、時代が違うのかしら。
彫刻
独特の彫刻。
象嵌細工の棺
特別扱いされている文書
聖書かな?こちらは特別にガラスショーケースに入れられていた。
エキゾチックな中庭・前庭
この雰囲気が大好き。
ちょっと長居しすぎたな。
ピンク色の「マギの礼拝」の置物。独特のセンスだな。
エル・ムアラッカ教会
El Moallaqa Church
ローマ時代の要塞跡に立つ白亜の教会
団体客と時間がかぶってしまった。
大混雑の教会。時間がないため、実質10分も滞在しなかった。
礼拝堂
細工された扉。美しいわ。
聖ゲオルギウス
こちらにも聖ゲオルギウス。ヒゲがあるためか中年に見える。
気になったイコン。
Mar Girgis駅
オールドカイロの観光終了。MarGirfis駅は、目の前。ギリギリまで観光できるのがいいところ。
メトロに乗って移動です。
観光終了後は・・・
オールドカイロを後にしたのは、13時。
そのあとは地下鉄に乗車。
アズハル広場方面へ。
・ハーン・ハリーリでエジプト土産を探す
・白い大理石が美しいモスク、ガーマ・アズハル
▼ハーン・ハリーリ&ガーマ・アズハル
夜には、ホテルに戻ったのち、
・エジプト考古学博物館(夜間開館)
ツタンカーメンの黄金マスクを拝んできたよ。
▼エジプト考古学博物館の記事
おしまい。
この記事へのコメントはありません。