日本の感覚で訪れたら、大失敗するかも!?
エジプト考古学博物館へ個人で行く場合の注意点のまとめ。
しっかりと対策&計画して、4,000年の歴史を誇るエジプト美術の世界に浸ろう。
気をつけるべきことは、
● 開館時刻に気をつける
● 入場料に気をつける
● お宝鑑賞は優先順位を決めておく
注意!
2021年に大エジプト博物館がオープン。
一部の美術品は移されています。
開館時刻に気をつける
世界三大博物館のひとつ、エジプト考古学博物館。世界中から訪れる観光客でごった返しているかと思いきや、そうでもなかった。
これから行く方には、ぜひお伝えしたい。夜に行こう!
夜営業がおすすめ
曜日限定で、夜営業をしています。
コムギは夜の時間を無駄にしたくないと思ったため、夜営業のエジプト考古学博物館へ。そしたら、とっても空いていた。
団体観光客がいなかった
夜営業で訪れたとき、観光客はいるけれども、ツアー団体客らしき観光客は見かけなかった。きっと夜ご飯を食べているか、ホテルへ移動しているか、ホテルでくつろいでる時間帯なのね。遅くまで観光するとガイドさんも大変だものね。
コムギは団体観光客がいるとテンションが下がる。夜営業にして良かった。
博物館にひとりきり!?
ナイトミュージアムの世界観を味わえる
広大な博物館、かつ人もまばら。
ゴロゴロ並ぶファラオの棺や巨大な彫像のなかを一人でポツンと歩いていると、映画「ナイトミュージアムの世界に紛れ込んだのではないかと錯覚しちゃう。
博物館本来の楽しみ方ではないけど、お勧めです!
夜営業の日も、いったん閉館する
夜営業の場合も、昼営業の閉館時刻にはいったんクローズ。昼営業から夜営業にかけて、ぶっ通しで居座ることはできません。
開館時刻
昼 9:00-17:00(金曜日は16:00)
夜 17:30-20:00
夜営業は、「延長」ではなく、夜の二度目の開館なのです。
閉館時刻1時間まえから”追い出し”スタート
閉館時刻は20時じゃないの??
19時過ぎから「追い出し」が始まった。アナウンスも流れ続けるし、通路は閉鎖されていく。せめて15分前からにしてほしいわ。
ラストの1時間は、ほぼ美術館員の方から逃げながら鑑賞していた。
見るべきものが盛りだくさんのエジプト考古学博物館には、開館直後から訪れてたっぷり時間をとらなくちゃダメですね。
犬が出動
耳を疑った。動物の吠える声が聞こえるよ。博物館内に犬がいる!
なになに、事件?どうやら、閉館にむけて不審者がいないかどうかの探索を行うみたい。立派な警備担当なのだった。
お宝がゴロゴロあるもんなあ。そして、簡単に隠れることができそうだもんな。犬が出動するのは効果的かもしれない。
入場料に気をつける
入場料は高額
エジプト考古学博物館の入場料
昼間帯 200EGP(約1,350円)
夜間帯 240EGP(約1,600円)
カメラ撮影料金 50EGP(約350円)
エジプトの物価からすると高額。
そして、夜営業は割増料金です。日本だと、閑散時間帯は低料金になるのが世界共通だと思っていた。エジプトは逆だった。「開けてやっているんだぜ」という感覚なのかなあ。残業代とかライトアップの光熱費かな。
ミイラ室は別料金
エジプト考古学博物館のみどころのひとつ、ミイラ室は別料金。ミイラ室の入り口前のチケットブースにて支払いが必要。
ミイラ室入場料;100EGP(約700円)
ミイラ室は写真撮影不可です。
現金払のみ、
現地通貨のみ!
2019年12月現在、チケット購入はエジプト現金のみ
クレジットカード払い不可、
USドルも不可。
エジプトポンドの現金のみ。
世界的に有名な博物館なのに、カード決済ができないなんて、いかがなものかしら?
前に並んでいたご家族は、手持ちのエジプトドルが足りなかったよう。旅先での見方・必殺USドル払いで食い下がるも、断られていた。英語圏のかたから発せられる「オーマイガー!」が聞こえた。両替所まで引き返したのかな。お気の毒に。
チケットを買うだけでもトラップあり。エジプトドルを準備しておこう。
お宝鑑賞は優先順位を決めておく
エジプト考古学博物館はとても広いうえにお宝がゴロゴロあります。優先順位を決めて、見たいものから鑑賞していかないと時間が足りなくなるかもしれません。
絶対に見たいお宝
時間がなくても絶対にみたい!エジプト4,000年の歴史が誇るエジプト美術の至宝はこちら。
ツタンカーメンの黄金マスク
説明不要!ルクソール、王家の谷で発見されたツタンカーメンの黄金マスク。この部屋は写真NG。
マスクを見た感想は「めっちゃお金がかかっているな」。
この青い部分も首飾り部分も、彩色ではなくて宝石などを嵌め込んだもの。
写真ではどうしても黄金に注意が向くけれど、ホンモノを目にすると、細かい石が埋め込まれた装飾が印象深かった。
マスク以外にも、副葬品も見応えありました。
ハトシェプスト女王の頭像
ルクソール西岸の葬祭殿であるディール・アル・バハーリに置かれていた、ハトシェプスト女王の頭像。
エジプト考古学博物館といえば、よく目にする頭像です。
ミイラ室(有料ゾーン)
博物館内にゴロゴロあるのは、ミイラを収める棺。実際のミイラ本体は、ミイラ室に安置されている。写真撮影はNG。
写真を撮らないと記憶に残らないトリ頭のコムギですが、ミイラの姿は脳裏に焼き付いた。ミイラ作りの技術って素晴らしいわ。だって現在でもまだ、形をとどめているんだものね。
ミイラのことを、怖いなんて思わなくなった。
▼日本のミイラは、岐阜県の横蔵寺で拝めます
アモセ・メリト=アメン王妃の棺
ミイラを収める棺で美しいのはこちら。
繊細な細工が美しい。
書記坐像
これも教科書で見かけた美術品。
ファラオではなく、書記官の坐像です。
失礼ながら、他と比べると地味な像。黄金マスクやミイラや美しい棺やらと同列に語られるのはなぜなのか?
それは、
書記特有の座ったポーズで表現された、”仕事を示す最初の彫像”だから。
なるほど。価値はそこにあったのね。謎が解けたわ。
しっかりと対策をして、エジプト古代美術の世界に浸ろう!
以上、エジプト考古学博物館へ個人で行く場合に知ってくべきこと。日本や西欧の感覚で訪れたら、足をすくわれるのがエジプト観光!?
事前にしっかりと計画&対策をして、エジプトの至宝鑑賞を楽しめますように。
エジプト観光は進化しつつあるので、事前にかならず公式サイトの最新情報をご確認ください。
おしまい。
注意!
2021年に大エジプト博物館がオープン。
一部の美術品は移されています。
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