函館からバスで2時間移動し、恵山(えさん)へ登ってきました。
恵山は、
・現役の活火山
・渡島半島の東南端
・新日本百名山
・恐山に並ぶ景観ともいわれる
活火山ならではの山登りが楽しい。1時間程度で気軽に登れるのもいいところ。
楽しかった。
恵山へのアクセス
公共交通機関で恵山登山をする場合のアクセスは、
函館駅前→恵山登山口→火口原駐車場(登山口はココ)
バスは恵山の麓に停まるので、火口原駐車場までは徒歩移動です。
バス停から火口原駐車場までは1時間ほどのコンクリートの坂道を歩くことになる。ひ〜。
自家用車ならば登山口すぐの「火口原駐車場」に停めることができます。自家用車に嫉妬しちゃう。
登ったコース:恵山権現堂コース
恵山山頂を目指すコース。
恵山に登る前の注意点
トレッキングシューズで行こう
活火山ならではのゴツゴツした山肌を歩きます。さらさらとした小石の上を歩くのは滑りそうになったりもする。
トレッキングシューズ着用必須。
食料・水分調達は函館駅前で
バス停「恵山登山口」からは商店はおろか自販機すらなかった。ひとつ奥のバス停「恵山」には自販機がありました。バスに乗り込む前に食料・水分調達をしておくこと。
恵山
登山口までの移動
登山時期:2022年9月
登山口への移動は、
①バスで移動:
函館駅前〜恵山登山口
②徒歩で移動:
恵山登山口バス停〜火口原駐車場
遠いけれど、バスと徒歩でなんとかなる。車に乗らないライト登山愛好家のコムギにとっては、たどり着けるだけでありがたい。
バスで移動:
函館駅前〜恵山登山口
函館バス 91系統
¥1,550
函館ー恵山登山口
ちょうどキャンペーン中で、恵山〜函館駅間の往復割引きっぷが30%OFFで買えた。
割引を受けるために、アカウント作ったもんね。フフ。
7:09 函館駅前6番乗り場
始発に乗ります。
函館駅前からの乗客はコムギひとり。
約2時間、海沿いを走る。
漁で採ってきたコンブを砂利の上で干している。
下車するまえに、登山開始前にウィダーinゼリーでチャージ。いまウィダーって言わないのね。inゼリーなのね。
8:59 恵山登山口
バスを下車。
恵山
登山スタート(のぼり)
徒歩で移動:
恵山登山口バス停〜火口原駐車場
ここからは一応は登山道(自動車道)とのこと。
自家用車だったらばショートカットできるのに。
火口原駐車場まではひたすらコンクリート道路の登り道を歩くことになる。しんどかった。
恵山登山口トイレ
トイレを済ませておく。
金曜日の朝は人気がないけれど、良い街なのだろうとシャッターから想像する。
鹿に遭遇
いきなり鹿に出会う。大きいよ。まだ大して山に登っていないよ。
道を譲ったつもりなのに、むしろ歩道側にきてしまった。んもう。私が車道を歩く。
道路の落書きがサッポロビール!
唐突に出現した巨大な仏像。恵山黄金観音立像だって。
1998年に閉鎖された巨大リゾート施設に安置されていた仏像。巨大な施設跡地は廃墟化がすすむなか、金色の仏像は立ち続ける。
シュールだ。
北海道のマンホール。
ここは函館市。
白浜川
赤い色の白浜川。
恵山は活火山だから、鉄分の赤かな。
恵山つつじ公園入り口(通過)
ゲート通過
恵山火口原へのアクセスは時間制限あり。
門は開いていた。
小雨が降ってきた。
坂もきついし眺望もないし、もう登るのやめたい。
そんな私を励ましてくださる観音様。
ちょっとひらけてきた。
でも雲が立ち込める。天気は持つだろうか。
勾配14%!
まあまあキツイ。
歩いてきた道を見下ろす。
ずいぶん登ってきたものだ。
山にはガスがかかっている。
海峡展望台
天気が悪くて、眺望よくない。
風が吹いたら火山の山肌が少し見えてきた。
風よ吹け!
くだり道に。
くだらないで!帰りに登ることになっちゃう。
登山にきたのに、もう帰りたくなっているコムギです。
とくに優しい表情のお地蔵さんがいらっしゃった。
こんもりと生えたコケ。
たくましいな。
火口原に到着。
すごい!
火口原駐車場
火口原を見たら帰ろうかな、
そしたら一本早いバスで函館に戻れるから、
五稜郭ちかくの回転すしにいけるし!
そんな誘惑は吹き飛んだ。
火口原のエネルギーってすごい。
くまなく歩いてやるんだわ!
これから火山を歩くことに、ワクワク。
恵山 上りスタート(約70分)
権現堂登山コース
コース:1,979m
恵山山頂の標高:618m
スタート
トイレを済ませ、トイレ横がスタート。
しばらくは、火口原沿いの歩道を歩く。
ちゃんと階段がある。
ほぼ平坦だし楽チン。このあたりならスニーカーでいけるし、体力ない方はここまででもいいかも。
観音様に前掛け。
分岐
分岐にはしっかりと標識があり、また恵山は火山で樹木が生えていないことから見通しも良い。迷うことはない。
分岐
樹木は生えていないけれど、鮮やかな緑色でたくましく育っているのはガンコウラン。実もついてる。
歩道は賽の河原沿い。
時間があったら、下山後に歩こう。
きになるお地蔵さん。
奇岩・巨岩の道を歩く
奇岩・巨岩がゴロゴロ。
ゴツゴツした奇岩が並ぶ。
低山植物に囲まれた細い道。
歩きやすい。
そそり立つ巨大な奇岩。
奇岩の横に登山道が続く。
分岐 ここから登り
平坦な道は終了、ここから権現堂登山コースへ。
階段で区切られているから歩きやすい。
延々と階段が続くけれど、勾配は緩やか。
さほどしんどくない。
登山道の目印、赤いテープ。
振り返ると、グリーンと火山と海の3つが一緒になった景色を楽しめる。
火山らしい、赤茶けた山肌を歩く。
恵山山頂まで1,640m
山頂までの標識が出現。
ありがたい。
海に続きそうな登山道。
ゴツゴツした足元。
景色に気を取られないようにしなくっちゃ。
登山道の中央を塞ぐ巨大な石。
動かせないのだろう。
お天気がもって、よかったな。
この鮮やかなレモンイエローは噴気孔。
覗き込むと、蒸気でレンズが曇っちゃった。
精密機械は痛んじゃうから、気をつけなくちゃ。
恵山山頂まで1,330m
大きい巨岩を通過。
恵山山頂まで1,000m
モクモクと吹き上がる蒸気がみえる。
そして硫黄の匂い。
噴気しているそばの道を歩く。
活火山ならでは。
モクモク。
硫黄臭が強かったのは、このポイントだけでした。
平坦な道にほっとする。
恵山山頂まで730m
ゴツゴツ大きめの石を歩く。
石が浮かないかドキドキ。
ガンコウランが実をつけている。
火山でも成長できる強い植物。
恵山山頂まで480m
石の階段を登る。
かなりひらけた平地にでる。
頂上はもうすぐ!
恵山山頂まで230m
恵山山頂まで100m
もう100mかあ。ほぼ頂上だね。
うすくモヤが見える。
噴気孔があるのか、ただの霧か。
権現堂の鳥居が奥に見えた。
恵山
山頂に到着
恵山山頂
山頂には誰もいない。しばし貸切。
山頂からの眺め。
海が近い。
権現堂に参拝
コース名にもなっている権現堂に参拝。
お堂は建物のなかにある。
登山の安全を祈願して。
雄大な景色だな。
一律に枯れた植物は民芸品にもみえる。
恵山 下山スタート
下り:約70分
上りと下りでほぼ時間が同じだったのは、どうせ時間が余るだろうと思いだらだら歩いたからかな?
火山に圧倒されるのぼりとちがい、下りではひらけた眺望をひたすら楽しむ。
活火山の恵山は、このような赤土が露出する場所もある。
下りは海を眺めながら歩くことになる。楽しい!
登る時よりも、植物に目が向く。
登ってくる男性を発見。
軽快だなあ。
馬の背のような山がみえる。
のぼるときには気づかなかった。
馬の背が近づいた。
恵山山頂まで1,640m
馬の背へ
ここの標識よりいったんコースを外れ、さきほど見ていた馬の背に向かう。
足元はすべて軽い小石。滑りそうで怖い。
馬の背からみた火口原。
モクモクと噴出する火口原がみえる。
分岐にもどりコース復帰
ふたたび下山へ。
登る時は「こんなところにテープ貼らなくても間違わないのにな」と思っていた。くだりのときは間違いそうになる。テープのおかげで迷わず進めた。
上りと下りでは目線が違うんだなと改めて思い知る。
うねる階段。
これを登ってきたのよね。
分岐にもどる、ここから平地
ここから平地で火口原駐車場までもどる道。
賽の河原
たっぷり時間がある。急いで下山を目指さず、目の前に広がる賽の河原を歩く。
気になっていた、袈裟を着たお地蔵さん。
綺麗に着付けられた紫の袈裟。
定期的にお地蔵さんを手入れしている方がいるのだな。
賽の河原には、水子供養のお地蔵さんがいらっしゃる。
火山+水子供養、恐山と共通する。
白い道を通って火口原駐車場へ戻る。
火口原へ戻ってきた。
徒歩で移動:
火口原駐車場〜恵山登山口バス停
火口原駐車場から下山スタート。
またコンクリート道を歩くのか。ゲンナリ。
とぐろを巻くようにうねる自動車道。
勾配14%、登山なみに膝に負荷がかかりそう。
観音像がみえた。
シュールだ。
廃校になった小学校に寄り道。
廃墟化はさほど進行しておらず、なんだかほっとする。
こんなに長かったっけ?と思いながら下る。
道の奥には海が見える。
恵山登山口バス停へ到着。
ゴール!
おつかれさまでした。
これにて恵山への登山は完全に終了。
あー楽しかった!
ゴール、下山
下山後、バス出発時刻まで30分くらい。
飲み物を買いたい!自動販売機を求めてひとつ先のバス停へ
函館方面のバス停「恵山登山口」付近にも自動販売機は設置されていない。自動販売機を探して歩く。まだまだ登山は終わらない。
自動販売機を発見。
ちょうどひとつ隣のバス停「恵山」の前にありました。
やった〜。
ここからバスに乗れるから引き返さなくてもいいし、ラッキー。
登山口より函館駅へもどる
バスで移動:
恵山〜松風町
函館バス 91系統
¥1,550
恵山→松風町
函館駅前方面のバスに乗る。
14:47
恵山
津軽半島から17.5km、
北海道〜本州最短の場所
ここ汐首岬(しおくびみさき)は、津軽半島、大間との最短の場所。
16:37
松風町(成田山前)
函館駅前へ行かずに松風町で降りたのは、ラーメン店に近いバス停だから。
NEXT:
絶品!函館の塩ラーメン
行列に並ぶべく開店前20分に到着。滋養軒へ。
ワンタンチャーシューメン¥750、美味しかった。
なんでこんなにあっさりなのに美味しいの。どうやって作ってるの?滋味深くて美味しいスープでした。
滋養軒
北海道函館市松風町7−12
Googleマップ 食べログ
活火山
恵山へ登ってみよう
函館に到着するやいなや、まず向かった恵山。
登った感想は、
・恵山登山口バス停から火口原駐車場まで片道1時間歩くのが辛い
・硫黄が噴出。活火山のムード満点
・片道1時間で登りやすい
・函館駅からの路線バスが海沿いを走るので楽しい
移動から登山自体まで楽しめた。
函館旅のさいはぜひ訪れてみることをおすすめします。北海道の火山をのぼってみよう。
おしまい。
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