百寺巡礼

【百寺巡礼】第97番 本妙寺 “熊本を見わたす加藤清正公の菩提寺”

本妙寺の加藤清正公銅像
本妙寺は・・・

加藤清正公の菩提寺

これに尽きます。

本妙寺は・・・

胸突雁木
176段の急勾配の石段
清正公の銅像までの石段300

とにかく「階段を歩く寺」でもありました。ヘロヘロだ。

2021年11月の参拝記。
ご覧ください。

本妙寺について
参拝前に知っておきたいこと

本妙寺はこんなお寺

加藤清正公の菩提寺

妙法寺の境内には、加藤清正公のお墓「浄池廟」があります。「浄池」とは、清正公の法名。

加藤清正公の肖像画

加藤清正公

大坂から移転

本妙寺は、大坂(大阪)の地に建立されるも、熊本城内へ移転。清正公亡き後は、意向により現在地へ移転。亡き後も、肥後こと熊本を見渡せるこの地に葬られることを加藤清正公は望んだのでした。

大坂 → 熊本城 → ココ

熊本城・加藤神社とのセット参拝がおすすめ

加藤清正公が築いた熊本城
仏分離令で移されるまで本妙寺と一緒だった加藤神社

せっかくならば「加藤清正公」縛りでセットで観光がおすすめ。

修繕中の熊本城

清正公の法華経への深い信仰

熱心な法華経信者であった清正公。信仰にまつわるエピソードで驚愕したのが、建立した寺への命名について。

法寺(熊本市)
心寺(大分市)
寺(長崎市)
寺(熊本県水俣市)
寺(長崎県大村市)

五ヶ寺を一時ずつ読むと、法華経の「妙法蓮華経」となるのです。建立したお寺で「タテヨミ」をやってしまうとは。豪快だ。

五木寛之先生「百寺巡礼」

本妙寺は、【第97番】。第十巻 四国・九州 に掲載されています。

本妙寺の参拝記

訪問時期:2021年11月

熊本市内からスタート

本日は「加藤清正公」しばりの観光。熊本城に近い、水前寺公園前のホテルに宿泊。

岡田珈琲でモーニング

純喫茶にてモーニング。居心地が良くてノンビリしすぎた。

岡本コーヒーのモーニング

こむらさきで熊本ラーメン

まったくおなかは空いていないけれど、熊本に来たら絶対に食べたい「こむらさき」のラーメン。母親の故郷の熊本へ帰省するときは、いつも食べていた思い出の味。

こむらさきの熊本ラーメン

成人して色々なラーメンを知り、現在の自分の好みとはズレつつあるけれど、やっぱり特別なラーメン。

熊本城

加藤清正公は、肥後熊本藩の初代藩主。加藤清正公つながりで、まずは熊本中心部から一番近い熊本城へ。

熊本城ののぼり

熊本地震からの復旧作業中。

修繕中の熊本城

崩壊した石垣を見て涙が出そう。

修繕中の熊本城

復旧作業とともに、観光デッキが出来ていたり、見学に配慮がなされていた。

熊本城見学用デッキ
二ノ丸出口から熊本城を出て、公園へ。

加藤神社

熊本城内にある加藤神社。神仏分離令で移されるまでは、ここ本妙寺境内にあったそう。

加藤神社の鳥居

こじんまりとしている。たくさんの参拝客が訪れていた。

加藤神社

本妙寺へバス移動

■熊本都市バス
磐根橋→本妙寺前→徒歩10分

時間がないため、熊本公園内をダッシュ。

熊本城公園

加藤神社から最寄の、「磐根橋」バス停へ。

磐根橋バス停

熊本市バスの車内

バスに乗ること、約10分。

本妙寺前バス停到着

ここからお寺までは約900m。

本妙寺前バス停

仁王門

コンクリート製だが風格十分。

妙法寺参道の仁王門

修繕中のため、通過できず。住宅街の迂回ルートを通る。

妙法寺参道の仁王門

あーあ。仁王様もいてません。

参道

石畳の道は、まっすぐと、清正公のお墓「浄池廟」へ続く。

妙法寺参道の石畳

参道わきには、お寺や本坊が並ぶ。

本妙寺本坊

本妙寺参道沿いの寺

妙法寺参道の石畳

大本堂

本妙寺の本堂はこちら。

本妙寺大本堂とイチョウ

ちょうどイチョウの季節。黄色い絨毯。

本妙寺大本堂とイチョウ

本妙寺大本堂とイチョウ

境内にある石塔には、南無妙法蓮華経と、「大坂」と刻んである。

南無妙法蓮華経の石碑

大坂と刻まれている

大坂から移ってきたことと関係がありそう。
本堂には、「勅願道場」の扁額。

本妙寺本堂の扁額「勅願道場」

石段:胸突雁木

本堂への参拝を済ませたら、横の石段をのぼって、加藤清正公のお墓のある「浄池廟」を目指す。

本妙寺の石段と胸突雁木

胸突雁木(むなつきがんぎ)と呼ばれる176段の急勾配の石段

現在は歩けないので、胸突雁木横の階段を上ります。

石塔と石段

ズラリと並ぶ石塔は,信者の方からの寄進。

本妙寺の石段と灯籠

六喜廟

石段の途中にある六喜廟(ろっきびょう)。 加藤清正の子で二代藩主の忠広を祀る。

六喜廟の門

お墓です。

六喜廟

御宿廣嶋屋

石段の終わり付近に旅籠を発見。素敵な建物。休憩も出来ます。

 

石塔と石段

本妙寺の胸突雁木

ようやく、頂上へ。中門が見えてきた。

本妙寺の中門

中門

中門をくぐり、境内へ。

中門と扁額

参拝客はポツポツと。毎年7月23日に開催される頓写会(とんしゃえ)では、たくさんの参拝客が詰め掛けるのだとか。

中門から見た境内

 

浄池廟拝殿・本殿

狛犬がいてた。

本妙寺の狛犬

清正公の2つの家紋、「桔梗」と「蛇の目」。

「蛇の目」と「桔梗」の家紋

大木土佐守兼能の墓

奥には、加藤清正公の側近である大木土佐守兼能の墓がありました。

大木土佐守兼能の墓への入り口

寺務所で”御首題”を頂く

このあとの加藤清正公銅像を見学しているあいだ、御主題の記帳をお願いしておりました。

本妙寺の御首題

文字数が多い。嬉しい。日蓮宗の御首題の字体がとても好きです。シュッとしてる。

本妙寺の御朱印

日蓮宗は、「南無妙法蓮華経」の題目こそが宝。そのため、本尊を記す「御朱印」でなく「御首題」を記帳してくださいます

加藤清正公の銅像へ向かう。 浄池廟の裏手から進みます。

本妙寺の清正公銅像参道入口への看板

300段の石段

石段は25段刻みで300段。

本妙寺の石段300段

ここまでだって、ずいぶん登ってきたのにさ。

本妙寺の清正公銅像参道

途中で狛犬がいた。まだまだ階段は続く。

本妙寺の石段の狛犬

この階段を利用して、トレーニングをしている人もいてた。

本妙寺の石段

ひー。

本妙寺の加藤清正公銅像と階段

加藤清正公銅像

頂上は、開けた地。中央に巨大な加藤清正公銅像が鎮座している。

本妙寺の加藤清正公銅像

銅像は、太平洋戦争の金属供出で撤去されるも、再建されたもの。

逆光で,お顔はよく見えなかった。

本妙寺の加藤清正公銅像

展望スポットから熊本市内を眺める

死後も肥後国を見守るという清正公の意思で選ばれた地に立つ本妙寺。清正公の築いた熊本の町が見える。

本妙寺の展望スポット

本妙寺展望スポットから見える熊本市

参拝終了。本妙寺をでて、熊本市内へ戻ります。

石段:胸突雁木を下る

往きはゼエゼエいいながら上りましたが、下りは楽だな。トントンと石段をくだる。

本妙寺の石段

この景色は良いな。

本妙寺の石段と灯籠

本妙寺の石段と灯籠

横道からは、熊本の町が見える。お墓も並ぶ。

お墓と熊本市内

育った場所を一望できる場所にお墓があるって良いな。

本妙寺前バス停

桜町バスターミナル行きのバスに乗ります。

本妙寺前のバス停

次の目的地の最寄のため。「熊本市役所前」バス停で下車。

熊本名物?太平燕

熊本名物とのことですが、初めて知ったぞ。いったい、いつから名物になったのよ?

太平燕(たいぴーえん)

太平燕(たいぴーえん)

紅蘭亭にて、太平燕(たいぴーえん)を食す。「麺が春雨バージョンのちゃんぽん」という認識で合ってる?

ここで時間切れ。阿蘇くまもと空港から飛行機で大阪へ。

阿蘇くまもと空港の夕暮れ

阿蘇くまもと空港で見た夕日

大阪に着いたときは、もう夜。

anaプロペラ機

おしまい

参拝を終えて

本妙寺は、とにかく「加藤清正公」に尽きるお寺。熊本城築城のみならず、治水事業に力を入れたり、とにかく肥後国を大切にし、愛した方なのだろう。

のちに神格された清正公。いまでも信徒からの篤く信仰されいてるのだな、熊本の街や本妙寺を歩いていると時折、感じることがありました。

本妙寺の参拝時には、ぜひ熊本城・加藤神社・とのセット観光をおすすめします。

本妙寺の基本情報

■名称:発星山本妙寺(はっしょうざん ほんみょうじ)
■宗派:
日蓮宗六条門流
■所在地:熊本県熊本市花園
■公式サイト:本妙寺 熊本 日蓮宗六条門流肥後本妙寺

本妙寺へのアクセス

公共交通機関で移動した、わたしの移動方法はこちら。事前に最新情報を確認してくださいね。

行き:本妙寺へ

熊本城公園,加藤神社から徒歩で移動のち
■ 熊本都市バス
磐根橋〜本妙寺前、徒歩10分

帰り:本妙寺から熊本市内へ

■ 熊本都市バス
本妙寺前〜市役所前で下車

五木寛之著『百寺巡礼
掲載箇所

第十巻 四国・九州 に掲載されています。

百寺巡礼第十巻

本妙寺参拝した旅

 

 

百寺巡礼
四国・九州

百寺巡礼 四国・九州 まとめ

四国

九州

 

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