ブルネイ・ダルサラーム

ブルネイの富の源泉!バスでセリア油田を見に行ってきた

 


セリア油田

石油と天然ガスによるお金持ちの国・ブルネイ。

東南アジアといえば経済発展途上国のイメージですが、それを覆す裕福な国・ブルネイ。国王の個人資産は4兆円もあるそうで、世界の金持ちランキングの常連だとか。

ブルネイと同じ島ボルネオ島にあり国境を接するマレーシアとインドネシア、族も風土もほぼ変わらないのに、資源すなわちお金があれば、歴史も生活もこんなに違ってくるものなのか。

そんな理不尽な不公平さにやるせない気持ちを抱きつつ、ブルネイをブルネイたらしめる富の源泉・セリア油田を見に行ってきたよ!

目次
1.セリア油田までは自力でバスで行ける
2.セリアの街に到着
3.セリアでの食事におすすめのフードコート
4.タクシーに乗らずに徒歩で観光した理由
5.10億バレル記念塔
6.オイル&ガス ディスカバリーセンター
7.バスでセリア〜BSBへ。BLNGも見えるよ
8.ブルネイを富豪たらしめる理由。富の源泉セリア油田を見に行こう

セリア油田までは自力でバスで行ける

セリア油田までのアクセスの情報が少ない。

いつも頼りにしているガイドブック・地球の歩き方でもブルネイのページはマレーシア本の後ろにちょっとついているくらい。ネットから調べた情報ではなんとかいけるらしいことはわかったのですが、不安のため事前チェックに行ってみた。でもあんまり意味はなかったか?

BSBバスターミナル

BSB(バンダル・スリ・ブガワン)のバスターミナルは市街にあります。

アクセス

 

バンダル・スリ・ブガワンのバスターミナル

ビルの建物の1階にある、アジアにしては近代的なタイプ。

売店もあるよ。

バスターミナルの売店

路線図を見てもセリア行きは見当たらない

バスの路線図がありました。

バスの路線図

バスの番号と停車駅が書いてあるけれど、セリア行きはどれだか不明。

時刻表が見当たらない

セリア行きのみならず、他のバスも時刻表なんて存在しないらしい。
何時出発?1日に何本?バスターミナルに来たけれどわからなかった。

現地の人に聞いてみた

話しかけてきたタクシードライバーに聞いてみる。

「ここからセリア油田のバスが出るよ。でも今日は最終バスは出ちゃったよ。バス停は奥に停まるよ」

とのこと。どうやらバス自体は存在するらしいから大丈夫らしい。

セリア行きの始発は6:45だった

バスターミナルではわからなかったので、ホテルのフロントに尋ねてみたところ、

正確にはわからないけれど、朝7時くらいだったと思う」との回答。

ホテルの朝食もパスして6:30にホテル出発。
ホテルからバスターミナルまでは徒歩10分程度。

バスターミナルに到着したら、バス発見!

結論:BSB発セリア行きの始発は6:45
(2018.11時点)

バス車体に「Seria」と表記されているので見つけやすい

セリア行きの赤いバス

セリアと書かれた白いバス

バスの車体に「Seria」とデデンと書かれているので迷わなかった。2台並んで止まっていた。

トイレにいってたら、そのあいだにバスは出発していたので走って追いかける!

バスの車内

ドアを開けて乗せてもらえた。

日本は停留所以外の途中乗車や下車に厳しいけれど、わりと緩い国も多い交通事情の違いかな?

それにしても、旅をしていると、どんどんたくましくなってくるわ。成長を感じて嬉しい。厚かましくなっているだけか?

セリアまで2時間くらい

ほぼぴったり、2時間くらい乗車していました。セリアは最終地点だから眠りこけても大丈夫。

セリアに近づくと石油関連施設が出現

巨大なタンクやら工場やらが続々でてきて、セリアの街に近づいているのだと気づく。

石油関連施設

どこまでも続く、巨大タンク。

巨大タンク

それにしてもでかいタンク。これに石油が入ってるのですね。。

巨大タンク

セリアの街に到着

2時間のバスの旅を経て、セリアのバスターミナルへ到着。

乗車賃:6ブルネイドル

乗車料金は、BSB(バンダル・スリ・ブガワン)のバスターミナルからセリアまで6ブルネイドル約480円

移動距離から考えると安い。石油の国だからガソリンが安いのだろうな。

高額紙幣しかなくお釣りがないと困られたので、シンガポールドルと組み合わせて支払う。ブルネイではシンガポールドルと等価で使えるのですよ!

ちなみに乗ったバスはワンマンバスで、降りるときに運転手に支払った。

セリアのバスターミナル

セリアのバスターミナル

のどかな雰囲気のバスターミナル

アクセス

セリアとバンダル・スリ・ブガワンを結ぶバスがたくさん停車していた。

バス2台

バスの本数は結構あるみたい。

タクシーは1台あった

最初はタクシーと気づかなかったのですが、タクシーが1台止まっていました。

日本みたいないかにもTAXIな風貌ではなく、ふつうの車といったかんじ。最初は気づかなかったけれど、いつまでも動かないし運転手さんっぽい様子だったので声をかけたところTAXIと判明。(でも結局タクシーは乗らなかった)

バスターミナルの周りに商店あり

バスターミナルに売店はないけれど、周辺には商店が並びます。お菓子や軽食、ドリンクはこちらで買える。

陳列されたペットボトルの水

セリア油田へ向かう前にお水を調達しておこう!

セリアでの食事におすすめのフードコート

始発の6:45のバスに乗ってセリアに着いたのは9時前。

まずは腹ごしらえだ〜!

バスターミナル近くにフードコートあり

フードコートという表現がピッタリなのですが、セリアのバスターミナルからすぐ、徒歩2分くらいの場所に、食堂が集まる複合施設があった。

セリアすぐのフードコート

アクセス

朝9時、朝食を食べる人で賑わう

これから仕事なのか?お休みなのか?わかりませんが、朝食を食べる人々で賑わう。

朝食を食べる人々で賑わうフードコート

どの店にして良いのか、そもそもメニュー名が表示されていても、どの食べ物のことを指すのかとんと検討がつかないや。そこで、

美味しそうな料理を運んでいるお店の人についていき、「わたしにもこれをください!」とお願いする作戦を敢行。

メニュー名も金額もわからないまま注文。

でてきたお料理はこちら

朝食

料金:3ブルネイドル(約240円)だった!

良心的でホッとしたあ。

たくさんの薬味やら、入ってる。レモングラスなどの香草も!

香草たっぷりの麺

うどんのような麺だけれど、うどんのようなコシはない。

混ぜた後の麺

でも、めっちゃ美味しい〜〜!

ピクルスとスープがおまけで付いてくる。量はもっとあってもいいかな?

大満足の朝食となりました。

調味料各種

調味料でカスタマイズも可能

タクシーに乗らずに徒歩で観光した理由

さて、いよいよ見学。

セリア油田で見学したいところが3箇所ありました。

BLNG(ルムット液化天然ガス精製所)
10億バレル記念塔
オイル&ガス ディスカバリーセンター

面倒だから全部タクシーでいっちゃえ!

と思っていたけれど、結局、タクシーを断念しました

タクシー料金が高い

3箇所に行くならばいくら?とドライバーに交渉したところ、

BLNGはここセリアの区域外でかなり遠いから高くつく、
BLNG含め3箇所回るならば50ブルネイドル(約4,000円)だというのです。

高い〜〜!

BLNGは遠目に眺めるだけなのでたいしたことないと諭された

タクシーの運転手曰く、

精製所周辺は有害ガスが出ているから近くのが禁止されているんだ。
せっかく行っても、工場から離れたところをグルグルまわって眺めるだけだよ?写真撮るだけだよ?

写真撮るためだけに大金&時間を遣っていくのもバカらしいかな?

BLNGはBSB~セリア間のバスからも見えた

BLNGの工場の煙突は、行きのバスからも見えていたのでした。

遠くに見えるBLNGの工場の煙突

もう、それでいいんじゃない?

というわけで、こんなプランになった。

BLNG(ルムット液化天然ガス精製所)
→帰りのバスから眺める
10億バレル記念塔
歩いていく
オイル&ガス ディスカバリーセンター
歩いていく

ドライバーは散々相談に乗ってくれたのに、結局タクシーに乗らなかったコムギをこころよく送り出してくれました!道も教えてくれたよ。ありがとう〜

徒歩で移動、暑い

2箇所しか行かないならば、徒歩で歩く方が楽しいよね。あついけれど頑張って歩きます。

セリアの暑い自動車道路

目的地まで、徒歩20分!ちなみに歩いている人なんていない。

ギラギラした太陽

晴天すぎて、蒸発しそうだわ。。

大きいタンクローリー

ブルネイらしく、石油のタンク車がたくさん通り過ぎていく。

10億バレル記念塔

その名の通り、10億バレルの石油を採掘した記念のモニュメント。

10億バレル記念塔

アクセス

10億バレルモニュメント
Billionth Barrel Monument

入り口

10億バレル記念塔の入り口

ここ、入っていいんかな〜?と思いながらも入場。

まったく人がいない。

正面には、10億バレルモニュメントが見えている。

遠くに見える10億バレルモニュメント

見えているけれど、敷地内も遠い!

ノッキングドンキ

観光客向けのおもちゃ?とおもいきや、立派な採掘マシーン。

その名も、ノッキング・ドンキ。

ノッキング・ドンキ2台

ドンキ(ろば)の姿をして、首を振って採掘していた。愛らしいデザイン。

広大な敷地の中で、ポツンと動いていました。

ポツンと動くノッキング・ドンキ

石油のパイプがたくさん

たくさんの配管がみられます。

石油のパイプ

これ、きっと、石油を流しているのでしょうね!

石油のパイプ

地中に埋まっているパイプも。

地中に埋まっているパイプ

石油のハンドル

石油、ザボンザボン採れるのだろうなあ〜

10億バレル記念塔・・・入場不可だった

想定外な出来事が。

10億バレル記念塔は立ち入り禁止になっていた!

メンテナンス??なんの??(泣)

立ち入り禁止のバリケード

モニュメントだって、たんなる記念塔なだけでそれに意味はないけれど、「セリアに来た!」記念碑的なスポットに来てみたかったので残念。

絶賛、工事中。でも遠目からは見えるけどね。

遠くに見える10億バレルモニュメント

BLNGも見ないことにしたし、一体、何しに来たのだ・・・

海上油田が見える

10億バレルモニュメント付近は近づけないけれど、海辺に行くことはできる。

 

遠くには海上油田が見えた。

セリアの海上油田

セリアの海上油田

これが、見てみたかった油田の姿かも!

セリアの海は原油の色がする

殺伐とした雰囲気の海辺。2018年11月がオフシーズンだからではない。

きっと、この茶色の水のせい

油で茶色い海

どう考えても、原油が流れているよねえ。天然資源だからそんなものなのかしら。

湾岸戦争の映像を思い出した。

セリアの浜辺

茶色い海、こんなところに生物は行きていけないんだろうな。
なんだかSFチックでもあるな。この世の果てみたい

と思いきや、

たくさんのカニがいた!

砂浜のカニ

甲殻類ってたくましいな。何食べて生活しているのだろ?

カニのすみか?浜辺にはたくさんの穴と、球状の砂ダンゴがたくさん。

砂浜にある球状の砂ダンゴ

こんな小さなダンゴが、

浜辺いっぱいに!

浜辺いっぱいの砂だんご

コムギがちょっと動くと、すぐ逃げていく警戒心の強いカニ。

カニと追いかけっこして遊びました♪

海辺から10億バレルモニュメントを眺める

正面からは見ることができなかったモニュメント。浜辺側から眺めます。

海辺側から眺める10億バレルモニュメント

モニュメントはしょせんたんなる記念碑よね。

この茶色い浜辺と海上油田を見れたからいいか。

セリアの海辺

ここが、ブルネイをお金持ちたらしめた富の源泉かあ。
・・・荒涼とした雰囲気だな

不思議な気持ちになりました。

オイル&ガス ディスカバリーセンター

オイル&ガス ディスカバリーセンター

ブルネイの富の源泉、石油と天然ガスを説明する科学館。

見るところないし、という事情もあるけれど、より深くセリア油田のことをしれるかな?と向かいました。

アクセス

Oil & Gas Discovery Centre
オイル&ガス ディスカバリーセンター

南国らしい科学館

科学館のモニュメント

立派な建物のディスカバリーセンターへ。

なぜか閉館していた!なぜ・・・

なんと、ここのオイル&ガスディスカバリーセンターも閉館していた。

閉館しているオイル&ガスディスカバリーセンター

でも警備の人はいてた。

トイレを貸してもらいました。助かった。

でも、中には入れず。。つくづく思う。

わたし、セリアに何をしにきたんだろう!?(何もしてねえ)

そんなポンコツ旅をおえ、バスターミナルへ戻ります。

バスでセリア〜BSBへ。BLNGも見えるよ

セリアのバスターミナル

帰りもバスで。次のバスは何時だろう?と思ってたら、ちょうど出発するところ。急いで乗り込む。

11:00ぴったりのバスに乗りました。次のバスは11:40だったみたい。ふ〜、危なかった。

バスの時刻表

まあ、乗り遅れていたなら、次のバスまでは昼ごはんを食べにフードコートへ行ってたし問題ないけどね!

フードコートは、ほんとうにおすすめ!

BLNG(精製所)が見えた

バスの車内

バスから、断念したBLNG、精製所がみえました

BLNG精製所の煙突

すごいスピードだから豆粒サイズだけれど。

BLNGの煙突

ものすごい炎が上がっていて、まわりの空気がゆらめているのが遠目にもわかる。

体に悪いんだろうな、あのガス・・・。

BLNGの煙突

BSBバスステーションまで2時間

帰りもピッタリ2時間でBSBバスステーションまでついた。

BSBバスステーションのバス

ブルネイは車線数も多く、渋滞はしなさそう。

バスの旅、バスは始発〜終点で乗っていれば着くし、6ブルネイドルと安いし、とてもオススメ!

ブルネイを富豪たらしめる理由。富の源泉セリア油田を見に行こう

楽しいアトラクションがあるわけでもないセリアの街ですが、ここがブルネイの富の源泉なのか、と思うと感慨深いものがありました

そして、なんといっても海上油田と、その海辺の茶色が忘れられません。

ブルネイ滞在に余裕があるなら、足を伸ばしてはどうでしょうか?

社会派の旅もたまには楽しいですよ。

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