大山寺は・・・
○霊峰・大山にの中腹に建つ
○修験道の聖地
○神仏習合の面影を残す
大山寺の参拝は、
○JR米子駅から直行バスがラク
○大神山神社奥宮も一緒に参拝
○ついでに大山登山も可能
2020年9月の参拝記。参拝したのは大雨の朝。修験道の聖地にふさわしい?冷たい雨に打たれ、体力的に厳しい参拝となりました。ご覧ください。
大山寺について
■名称:角磐山大山寺(かくばんざん だいせんじ)
■宗派:天台宗
■所在地:鳥取県西伯郡大山町大山9
■公式サイト:天台宗別格本山 角磬山 大山寺 公式サイト
大山寺はこんなお寺
霊峰・大山にの中腹に建つ
偉大な神のおわす山、大神岳(おおかみのたけ)
大山はかつて、大神山と呼ばれ、伯耆地方の霊峰として信仰されていた。
「大山寺縁起絵巻」では、鎌倉時代の大山の信仰をみることができる。
神仏習合の面影を残す
大山寺の奥にある「大神山神社奥宮」。大山寺と一体として信仰されていた。明治時代の神仏分離を経てもなお、かつての神仏習合の面影が色濃く残っている。
五木寛之先生「百寺巡礼」
大山寺は、【第72番】。第八巻 山陰・山陽に掲載されています。
大山寺の参拝記
訪問時期:2020年9月
今回の移動ルート:
■日交バス 大山・本宮線
JR米子駅から大山寺バス停(終点)下車
乗車時間:54分、1日5往復のみ。
米子駅からスタート
天気は悪い。でも山上で晴れているってこともあるかも、と都合よく考えて出発。
運転手さんには「大山に登るの?今日はきっと1日雨だよ」と諌められる。
大山寺バス停到着
バスの終点です。米子駅前より雨は強くなっている。あれれ。
大山寺参拝後は「夏山登山口コース」を歩くつもりでしたが、この時点で無理だと悟る。
大山寺参道
バス停のロータリーより大山寺参道口までは、ゆっくり登って10分程度。
足湯
大山火の神岳温泉足湯。
登山の可能性があり、登山靴でやってきたコムギ。靴を脱ぐのが面倒で足湯はパス。
上り坂。喫茶店や食事処、日帰り入浴施設などポツポツありました。天候と季節が良ければ賑わっているのだろう。
山門
白が鮮やかな山門。
仁王像もいてた。
手水鉢
下山観音堂
こちらが寺務所を兼ねているよう。
時刻は、8:45。まだ開いていなかった。さきに参拝させていただきます。
護摩堂もまだ開いていなかった。
雨漏りを受けるバケツ。
階段をのぼって本堂のある境内へ。
鐘楼
志納金を納め、鐘をつくことができる。ゴーン。
本堂
本堂もまだ開帳していなかった。
ウロウロしているあいだに、御開帳。
なで仏
本堂の賽銭箱横に、なで仏ことびんずる様がいてた。赤い。ナデナデ。
本堂の奥には、お隣の大神山神社奥宮への近道があります。
下山観音堂ふたたび
参拝おえると、ふたたび下山観音堂へ。拝観料を納め、御朱印をいただきます。
拝観料:300円(霊宝閣入場料込)
こちらでは、観音様が祀られている。
御朱印
御朱印もこちらでいただけます。
阿弥陀堂はあきらめる
阿弥陀堂は現在、閉鎖していることを聞く。阿弥陀堂はここ下山観音堂から徒歩20分。
外観だけでも見に行こうかと悩んだけれど、雨も強いし、諦めた。
護摩堂
護摩堂も開帳していました。
霊宝閣(宝物館)
山門をでて、大山参道沿いに霊宝閣があります。
大山寺の拝観料に含まれます。火災から免れた寺宝がある。
不動明王坐像
ガラスケースにもはいっていないため、間近で見ることができます。
大山寺の参拝は、阿弥陀堂をのぞき終了。さて、いまは大山寺ではないですが、隣の大神山神社奥宮へ。
大神山神社奥宮について
明治の神仏分離までは、大山寺の本殿権現社だった大神山神社奥宮。
現在は、遠くの米子市尾高にある大神山神社の「奥宮」となっている。無茶苦茶だ。奥宮は大山寺と関係が深いため、大山寺参拝の括りでお参りです。
大神山神社奥宮の3つの日本一
ここ大神山神社奥宮には3つの日本一がある。
1. 参道が国内最長700m
2. 権現造の社殿は日本最大級
3. 日本最大級の白檀塗り
鳥居
大山寺の山門に上る階段左手に、大神山神社奥宮への参道入口がある。鳥居が目印。
国内最長700mの参道
鳥居から奥宮までの参道は、なんと700m。国内最長。自然石が敷き詰められている。
雨で滑りやすくなっているので気をつけながら。
手水舎
ご神水だって。
吉持地蔵(よしもちじぞう)
自然石に刻まれたお地蔵様。参道脇にあります。
自然石に刻まれた文字。
素朴な表情のお地蔵さん。
神門(後向き門)
神門は、もと大山寺本坊の西楽院の表門を移築したもの。神仏習合時代の面影が残る門。
神門から奥宮まで最後の石段を登る。
修築のようで石が積み上げられていた。
石には番号が振られている復元作業のための番号でしょうか。丁寧な作業をされているのだな。
本殿
階段を登りきったら、ようやく大神山神社奥宮へ到着。荘厳な雰囲気が漂う本殿。
本殿内部
内部の柱等の金色は「日本最大級の白檀塗り」。
白檀塗とは:
銀箔を貼った上に生漆を塗ってその化学変化により金色を出す技法
下山神社
下山善神を祀る社。こちらが境内の再奥。
ふたたび参道をくだります。神門を通過。
賽の河原
参道を外れて佐陀川のほとりへ。賽の河原があります。
小児が死んでから苦を受ける賽の河原。ここでも石が積み上げられていた。
川の両岸には水子を助ける地蔵菩薩が安置されているとのことですが、
この像がお地蔵様かな。
座っているから違うかな。
ふたたび石参道へ戻ります。これにて参拝終了。
モンベルのビール
モンベル・フレンドマーケット 大山参道市場には、モンベルのビールがありました。
割高なので買わなかった。わたし、堅実。
バス停まで大山参道をくだる。雨は強くなるばかり。
大山を下山
バスでJR米子駅へ。
雨にうたれて爆睡。
大山寺 参拝後の観光
すし弁慶で回転ずし
米子の回転ずし店はレベルが高いと聞いて。米子駅から住宅街を歩き、国道沿いの「すし弁慶」へ。
心ゆくまで寿司を食す。
たくさん食べても、会計金額はしれている!
足立美術館
雨につき大山登山を中止したので、ぽっかり開いたスケジュール。安来駅の足立美術館へ。
清水寺へ参拝
安来駅からレンタサイクルで、第73番札所の清水寺へ参拝。
急な予定変更だったにもかかわらず、充実した1日になったかな。
おしまい
参拝を終えて
大雨の参拝は、なかなか過酷。お寺巡りは天候に左右されない趣味だと思うけれど、冷たい雨に体力を奪われ、やっぱり少ししんどかった。
ここ大山寺は修験道のお寺。雨の参拝も「行」なのだと思って踏ん張れました。
セットで大山登山を検討していましたが、参拝には体力が必要です。心してご準備ください。
五木寛之先生の「百寺巡礼」掲載箇所
大山寺は、【第72番】。第八巻 山陰・山陽に掲載されています。
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