
ゴールデンカムイの愛読者です。
好きな理由はいろいろある。なかでも好きなのは、アイヌ民族のくらしが丁寧に描かれているところ。アシリパさんの食事シーンや北国で生きる人々の生活を知るのも楽しい。

北方民族博物館では、「これ、マンガで見たことある」「そうそう、これだよね~知ってるよ〜」「実物はこんなふうなのかあ」と、感心することしきり。
クレジットを確認していないけれど、マンガではこちらの展示を参考にしているのだろうな、とその描写の忠実さに驚くこともありました。なんてためになる漫画なの。
キンカムファンは、
そうでなくても、
ぜひ訪れてみることをオススメします!
◆お断り◆
ゴールデンカムイにフィーチャーした展示ではないこと、アイヌ民族のみならず他の北方民族も幅広く展開していることをお断りしておきます。
硬派な博物館です。

北方民族博物館について
グリーンランドから北欧までアイヌ文化を含めた北方民族の文化とオホーツク文化を紹介するわが国唯一の博物館です。

アクセス
あばしり観光施設めぐりバス「北方民族博物館」下車
北方民族博物館
〒093-0042
北海道網走市潮見309-1
Googleマップ
北海道立 北方民族博物館公式サイト( 網走 )
北方民族博物館へ行ってきた
あばしり観光施設めぐりバスの始発に乗って、網走バスターミナルからやってきた。
あばしり観光施設めぐりバス「北方民族博物館」下車

これかな?と思ったら、これはトイレだった。

こちらが博物館の正面。
開店と同時に入館したのはコムギとあと1名。

館内を見学して気になったことを記録しておく。
スタート
ブルーライトの廊下を通る。

北極を中心とした世界地図。

展示|衣を通してみる民族の広がり
ガラスケースのなかに展示された衣装がずらりと並ぶ。

祭礼用の衣装たち。
ディテールが凝っていて感心する。

ビーズは交易で入手する高価なもの。
美しく施されている。
デザインも素敵よね。

ツギハギは、カリブーの毛皮。
袖口を閉めたり緩めたりして体温を調節するんだって。


足元のブーツもデザインが統一されている。

色の異なる毛皮で装飾している。
細かいなあ。

こちらは、魚皮のブーツ。
水が染み込まないのだとか。

魚皮製の靴
毛皮のボンボリ。
これも細かい。

アイヌの代表的衣装・アットゥシ。

総ビーズの胸元飾り。
ラッコ何匹分のビーズなのだろう。

もりもりの刺繍。

モザイクみたいに貼られたビーズ。

こちらは、針入れ。

さやの中にしまうタイプの針入れ

スクレイパー

ガイドブックの表紙にもなっているこちらは、イヌイットの女性用パーカ。重そう。

展示|北方民族の食
衝撃的なアイテム「骨髄とりだし具」。ちゃんとデザインが施されている。道具を大切に扱う文化なのかな。

展示|北方民族の住居
再現された竪穴住居。本州の竪穴住居と違って、保温性が高い構造となるよう工夫がされている。

展示|海の狩人・オホーツク文化の人びと
オホーツク海沿岸部に住んでいた人々の文化に焦点をあてた展示。今回滞在している網走もこちらの文化圏に該当。
ずらりと並ぶオホーツク式土器。

オホーツク式土器の文様は、口縁から同部上半分に限って作られるとのこと。本当だ!

オホーツク文化の人びとには独特な精神文化が備わっていた。埋葬時の副葬品にはオホーツク独特の遺物も多い。
オホーツクのミロのヴィーナス!?
と思ったけれど、あちらは頭部があって腕がないのでしたね。


ちいさなクマ像。


展示|北方の精神世界
もっとも興味津々で見学したブースはこちら。北方の精神世界。
トランス状態になり予言や病人の治療をするシャマン。手にしている太鼓に描かれているのは鹿の親子。

シャマンの装束
こちらも者マンの太鼓。

北西海岸インディアンの「冬の儀式」の際に踊り手がかぶるワタリガラスをモチーフにした仮面。

ワタリガラスの仮面
「熊送り」の展示も!
ムービーも見れました。

熊送り儀式の展示


ドクロのような面がついた衣装。

お守りとしての木偶が並ぶ。

ウイルタの木偶



展示|北方の生業
狩猟用の道具や、トナカイ飼育の道具が展示されていた。写真が一枚もないのは、あまり絵的に面白くなかったからかしら。
船やソリの展示がありました。

展示|文化の伝承
子供のおもちゃや、現代の工芸につながる展示。
言いたいのは、ホンモノは可愛いってこと。
博物館展示クラスのものだから当然かしら。
お求め安いお値段で販売してほしいな。

めっちゃ好みです!

カタログ購入
ついつい買ってしまうカタログ。復習用に買いました。できれば訪れる前に一読しておきたかったなあ。見学に集中できたのに。

パンフレットのデザインがすごく良い!捨てられずガイドブックに挟んでおく。

ようこそ北方民族の世界へ!
ようこそ北方民族の世界へ!
北方民族について興味を抱いたキッカケは偉大な漫画でした。
でもそれはきっかけにすぎず、アイヌ民族をはじめとする北方民族の生活、生きざま、交流など、とても楽しめる博物館だった。
知らない世界を知るのはワクワクするし、楽しいね!
網走観光のさいはぜひ訪れることをお勧めします。
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