百寺巡礼

【百寺巡礼】 第74番 一畑薬師 “目玉おやじと目のお薬師様”

目玉のおやじと一畑薬師の石段
一畑薬師は・・・

目のお薬師様
目玉おやじが出没
水木しげる先生ゆかりの地

参拝は、

一畑電車は本数が少ない
平田生活バス、土日は本数減なので注意
参拝は時間管理をキッチリと!

2020年11月の参拝記録。

一畑薬師について
参拝前に知っておきたいこと

一畑薬師はこんなお寺

目のお薬師様

ご本尊は薬師瑠璃光如来。病気平癒の薬師如来。とくに「眼」に霊験あらたかな薬師如来様なのだとか。

一畑薬師の薬師瑠璃光如来

目玉おやじがあちこちにいる

一畑薬師は、水木しげる先生ゆかりのお寺。そして、”目の御薬師さま”でもある。

ふたつの要件を満たす、”目玉おやじ”。境内のいたるところに出没。

目玉のおやじの銅像

水木しげる先生と一畑薬師について詳しく▼

五木寛之先生「百寺巡礼」

一畑薬師は、【第70番】。第八巻 山陰・山陽編 に掲載されています。

 

一畑薬師の参拝記

参拝時期:2020年11月

早朝、出雲駅からスタート

大阪からは 夜行バスで出雲駅に到着。大阪から意外と遠い出雲は、夜行バスが効率よい。

早朝のJR出雲駅

外は、まだ暗い。一畑電鉄で出雲大社前へ移動。

電鉄出雲市駅

稲佐の浜&出雲大社に参拝

出雲に来たら通り過ぎることはできないパワースポット。本日は小雨。神迎(かみむかえ)の道を通って稲佐の浜へ。

神迎の道

神迎の道

あいにくの天気。

稲佐の浜

稲佐の浜

出雲大社へ。神楽殿の大注連縄へお参り。

出雲大社の大注連縄

一畑電車・松江線で移動

出雲大社前から乗車、一畑薬師の最寄り駅である「一畑口駅」まで乗ります

出雲大社と松江を結ぶ北松江線は、縁むすびによる町興しに取り組んでいるみたい。社内には、ゆるキャラが1.5人分の座席を占領。

しまねっこ号の車内

ホンワカした雰囲気。寺めぐりが趣味だけれど、「縁結びにきた独身女子」と思われているんだろうな。ちょっと恥ずかしい気持ちに。

見逃すな!粟津稲生神社

途中で「線路をまたぐ鳥居」の粟津稲生(あわずいなり)神社を通ります。朱色の鳥居がキレイ。田んぼの中に鳥居、そしてそこを通過する電車。珍らしい。

粟津稲生神社

粟津稲生神社

初めて出雲大社へ参拝したあとも、この一畑電車に乗って松江に移動したのですが、そのときこの鳥居には驚いた。今回は,シャッターチャンス、逃さないんだから。逃してないけれど、ブレブレ。

粟津稲生神社

粟津稲生神社

鰐淵寺へ参拝

百寺巡礼の対象ではありませんが、「平田駅」で途中下車して鰐淵寺(がくえんじ)へ参拝。雨のなか、レンタサイクルでぶっ飛ばします。片道1時間。

レンタサイクルで鰐淵寺

紅葉シーズンの鰐淵寺。

紅葉の鰐淵寺

鰐淵寺の奥の浮浪の滝。岩にお堂がしがみついている。松江生まれの武蔵坊弁慶は、こちらの滝で修行をしたのだとか。

鰐淵寺の浮浪の滝

鰐淵寺、オススメです。

ふたたび一畑電車に乗り、一畑薬師の最寄駅の一畑口駅へ

一畑口駅で下車

一畑薬師の最寄駅は、一畑口駅。下車したのはコムギだけだった。百寺巡礼あるある。

一畑口駅の駅舎

一畑口駅は、無人駅。ここから一畑薬師までは、平田生活バスに乗り換え。

発車時刻まで15分程度、駅舎で待つ。レトロな雰囲気。

一畑口駅の待合室 一畑口駅の待合室

平田生活バスは、駅舎から離れたところで待機していた。駅舎を出たらすぐ、バス停です。

平田生活バスで一畑薬師へ

平田生活バス

平田生活バス
一畑口駅~一畑薬師前(終点)
運賃:大人¥200

平田生活バスの時刻表

土日のバス時刻表。1日3本です!

乗客はコムギだけ。

平田生活バスの車内

一畑口駅からノンストップで一畑薬師へ、乗車すること12分。運賃は大人200円。安い運賃の理由は、生活バスだからなのですが、観光客も乗せてくれます。

一畑薬師前の駐車場に到着

駐車場にはたくさんの車が停まっていた。なんだ人気あるじゃないの!生活バスでアクセスする人が少ないだけで、一畑薬師にはたくさんの参拝者がいてました。

一畑薬師への橋

一畑口駅へ戻る帰りのバスは、来たバスと同じです。

「15時10分出発だから、それまでにここに戻ってきてくださいね」と、運転手さんが親切に教えてくださる。次のバスに乗り遅れたら、次のバスは、ない。遅れるわけにはいかないのだ。

一畑薬師のバス停

一畑薬師の参道

一畑薬師参道

いくつかの茶店がならびます。

一畑薬師の参道の商店

名物・一畑まんじゅうは必食

おまんじゅうを買い食い。「一」の焼印が目印。1個100円もしなかった。

一畑まんじゅう

カラフルな一畑まんじゅう

カラフルなまるいちまんじゅう

百八基灯籠

ずらりと並ぶのは「百八基灯籠」。壮観。108あるってこと!?

一畑薬師の百八基灯籠

目玉おやじがお出迎え

目玉おやじマスコット

ここ一畑薬師は、「目のお薬師さん」。眼病の平癒にきく、ありがたいお薬師様がご本尊であることと、水木しげる先生ゆかりのお寺でもあるから。

目玉のおやじの銅像

欲にころぶな!元気におまいり

目玉のおやじの銅像

言ったそばから、転んでる

目玉のおやじの銅像

法堂(坐禅堂)

法堂

法堂

座禅体験真っ最中の小学生たち。

落ち着いてられない年齢だろうに、精一杯がまんして正座している姿がほほえましいな。足の痺れもつらそう。がんばれ小学生。

法堂と扁額

山門への石段を登る

石段はトータルで1,300段ほどあるのだとか。今回はバスで駐車場まできているため、せいぜい300段程度かな?

坐禅を組む目玉おやじに見送られてスタート。

目玉のおやじと一畑薬師の石段

一畑薬師の石段の案内板

仁王門

仁王門

仁王門を通過しても、まだ石段は続く。

一畑薬師の石段

わりとキツイです。やっとこさ、本堂のある高台へ到着。

一畑薬師の境内

鐘楼堂

雨が降ってきた。

一畑薬師の鐘楼堂

鐘楼堂

本堂(薬師堂)

一畑薬師の薬師本堂

薬師本堂

のれんの、「一」マークが印象的。

一畑薬師の「一」のれん

恐れ多くも、本堂の庇をお借りして,謝取り。

一畑薬師の薬師本堂からの景色

絵馬は「め」。コムギは視力が裸眼1.5につき、絵馬はパス。

「め」の絵札

「め」の絵札

のんのんばあとしげる少年

一畑薬師は、水木しげる先生とゆかりがあるお寺。水木先生の少年時代、お手伝いさんであった女性「のんのんばあ」こと、影山ふささんと水木少年の銅像がありました。

のんのんばあと水木少年の銅像

この地方では、神仏そのものや神仏を拝む人を「のんのんさん」と呼ぶ

影山ふささんは、夫が一畑薬師を熱心に信仰する「拝み手」だったので、「のんのんばあ」と呼ばれた。

 のんのんばあから話を聞いて育った水木先生も影響を受けたということ。

のんのんばあ

薬師如来のご真言を唱える、のんのんばあ

のんのんばあとオレ

のんのんばあとの楽しく切ない少年期の思い出について、水木しげる先生がエッセイを書いている。

圧巻!八万四千仏堂

トライポフォビア(集合体恐怖症)の方は、閲覧注意。

薬師本堂の裏手をぐるりと取り囲むように並ぶ「八万四千仏堂」整然と並んでいる。

八万四千仏堂
 

      ↓   ↓   ↓

八万四千仏堂

↓   ↓   ↓

八万四千仏堂

        ↓   ↓   ↓

八万四千仏堂

       ↓   ↓   ↓

八万四千仏堂

驚きです。

お茶湯をいただく

一畑薬師の薬草畑でとれたお茶を、林に湧き出る清水で煎じ、薬師如来に祈祷した「御霊茶」。霊験あらたかなお茶なのです。

無料でいただけるので、ぜひ、ありがたいお茶をいただこう。

お茶湯

「御霊茶」はお土産にも購入できる。

御霊茶

御霊茶

仏様にお茶湯をかけてお参りを。

お茶湯と仏

諸病に効く「お茶湯」

一畑薬師でいただける御朱印

ご本尊の「薬師瑠璃光如来」様。

一畑寺の御朱印

一畑薬師でいただける御朱印

これにて参拝終了。

そろそろ、帰りのバスの時刻が迫ってきた。急いで駐車場へ戻ります。

同じバスで一畑口駅へ

さきほどの運転手さんに再びお世話になります。

一畑薬師のバス停の平田生活バス

バスは、とても狭い道を進む。霧が酷い。運転するのは怖そう。すごい霧ですね、と運転手さんに声をかけると、「これ、雲の中ですよ!」ですって。ワクワクする!

一畑薬師の駐車場からの景色

「ここね、駅方面まで、ずーっとまっすぐの道路が続いているでしょ?これね、以前この道沿いに鉄道が走っていたんですよ」

一畑薬師まで、線路が通っていたそう。そもそも一畑電車は、一畑薬師への参拝のために敷設された電車なんだって!「一畑」電車だもんね。太平洋戦争でレールを持っていかれたのだとか。

平田生活バスの車内

現在は廃線につき、公共交通機関は最寄り駅が一畑口駅となっている。

一畑電車で松江へ

ふたたび一畑電車に乗り込む。終点の「松江しんじ湖温泉駅」へ。

一畑電車

松江しんじ湖温泉駅は、いきなり都会の趣。

松江しんじ湖温泉駅

今夜は島根県の県庁所在地・松江で宿泊。

「宍道湖八珍」を食べました。

宍道湖八珍

日本酒とビール

たまりません。素敵な夜になりました。

おしまい。

参拝を終えて

一畑電車、廃線した電車に変わって走る平田生活バスで、”目のお薬師さま”へ。

目玉おやじにも会える、ユニークなお寺。参道には商店も並び、ここが山上にあることを、ふと忘れてしまう瞬間も。

鰐淵寺とのセットでの参拝がオススメです。

一畑薬師の基本情報

■名称:醫王山一畑寺(いおうざんいちばたじ)
■宗派:
臨済宗妙心寺派、一畑薬師教団総本山
■所在地:島根県出雲市小境町803
■公式サイト:一畑薬師

五木寛之先生「百寺巡礼」

一畑薬師は、【第70番】。第八巻 山陰・山陽編 に掲載されています。

 

 

 

 

 

一畑薬師へのアクセス

公共交通機関で移動した、わたしの移動方法はこちらです。事前に最新情報を確認してくださいね。

行き:一畑薬師へ

一畑電車 北松江線
一畑口駅下車
■ 平田生活バス
一畑口〜一畑薬師前(終点)、徒歩すぐ

帰り:一畑薬師から松江へ

■ 平田生活バス
一畑薬師前(始発)一畑口駅(終点)
■ 一畑電車 北松江線
一畑口駅〜松江しんじ湖駅 →松江観光へ

参考サイト

一畑電車(ばたでん)

にほんブログ村 旅行ブログ 女一人旅へ



スポンサーリンク




雪の中尊寺金色堂【百寺巡礼】第62番 中尊寺 “銀世界の金色堂”前のページ

【百寺巡礼】第94番 霊山寺 “四国八十八遍路はじまりの寺”次のページ菅笠(すげがさ)

ピックアップ記事

  1. ユダヤ教の聖地、かつての神殿の象徴「嘆きの壁」で祈りを捧げる人々
  2. いつ訪れても大混雑!聖墳墓教会の「イエスの墓」は早朝ミサ参加で行列回避可能
  3. 【島原】大三東駅『日本一海に近い駅』
  4. おくのほそ道を歩く|最上川舟くだり
  5. 【鶯宿温泉】盛岡の奥座敷・開湯450年の温泉街

関連記事

  1. 瑠璃光寺五重塔
  2. 白水阿弥陀堂の赤い橋

    百寺巡礼

    【百寺巡礼】 第67番 白水阿弥陀堂 “山間に隠れる極楽浄土”

    白水阿弥陀堂は・・・○浄土庭園が美しい○阿弥陀堂は国宝…

  3. 中尊寺金色堂
  4. 大泉が池
  5. 横蔵寺のミイラ
  6. 雪の中尊寺金色堂

    百寺巡礼

    【百寺巡礼】第62番 中尊寺 “銀世界の金色堂”

    中尊寺は・・・○奥州藤原氏が築いた極楽浄土○金ピカの金…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサーリンク


スポンサーリンク



  1. 中村家住宅

    沖縄県

    【中城村】中村家住宅 沖縄の古民家を学ぶ
  2. 嘆きの壁で祈りを捧げる超正統派のユダヤ教徒男性

    イスラエル・パレスチナ

    ユダヤ教の聖地、かつての神殿の象徴「嘆きの壁」で祈りを捧げる人々
  3. ブルネイ・ダルサラーム

    “永遠の平和”ブルネイ・ダルサラームってどんな国?
  4. 海鮮処かふかのウニ丼

    北海道

    【礼文島】礼文島2大グルメ ウニ丼&ホッケのちゃんちゃん焼き
  5. ムラサキオオヤドカリ?

    沖縄県

    春の沖縄3日間の旅(久高島・津堅島・浜比嘉島)
PAGE TOP