雲州平田駅で出会った
民族芸術
駅で展示されていた数体しか拝見していませんが、めっちゃ感銘を受けた。
好き、この、このセンス!
訪れた時期
2020年11月
五木寛之先生の「百寺巡礼」をめぐる旅。
鰐淵寺への参拝時に下車した雲州平田駅で出会ったのでした。
出会い:
雲州平田駅
島根県出雲市平田町の、一畑電鉄の駅。
こちらの駅舎にて「平田一式飾」に出会ったのでした。
駅に陳列されていた平田一式飾
駅構内にある展示。田舎駅あるある。地方の民芸品等を知ることができるので、旅行者には嬉しいです。
しまねっこの平田一式飾
島根県のご当地ゆるキャラ・しまねっこの平田一式飾。
スタイルは「ゆるキャラ」を維持しつつ、
よく見ると、様々な食器やらを組み合わせてできていることがわかる。平田一式飾の特徴は、日用品を使用して民芸品を作り上げているところ。
兜の部分は、和風の長皿。笹の模様が入ってる。
兜のてっぺんは、漆塗りの竹の器。朱色の縁取りが威厳がある。
しまねっこの肌の部分は、ぞうげ色の器で構成されている。よく見ると形はさまざま。トーンだけ統一されている。
ほっぺたの、ナルト状の赤らみは、金魚の箸置きが配されている。
お手手は、おどろきの「ヒヨコちゃん」。
まごうことなき、傑作だ。
おんすう ふらたろう
雲州のゆるキャラ「おんすうふらたろう」と、
事解男命(ことさかのおのみこと)の作品もありました。
事解男命(ことさかのおのみこと)の御神徳:関係を絶つ、縁切り
黄泉の国との関係を断ち切り、新たな出発を象徴する神として、悪縁消除や関係の清算にご利益があるとされている
コロナウィルス退散祈願として、作成されたものだそう。
つまみのついた蓋を多用した豪奢な作品。頼むよ〜
平田一式飾
ひらたいっしきかざり
説明によると、
平田一式飾は、生活用品を自由に使い分けて人物、船、動物等を奇抜な構想、技巧を凝らして飾り競う、平田町独自の民族芸術
私がおもったこと:
ジュゼッペ・アルチンボルドとの類似性
静物で構成された肖像画で著名な奇想の画家、ジュゼッペアルチンボルドの作品と発想が似ているなあ、と思ったのでした。

ジュゼッペ・アルチンボルド「連作「四季」より「夏」」 ルーヴル美術館収蔵
おしまい。
島根県2日間
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