「撃たずの砲台」豊砲台跡へ行ってきました。
豊砲台跡は、
・「うたずの砲台」
・国防最前線に位置する
・建物内部見学がホラー
・廃墟好きには堪らない
・アクセスしやすい
比田勝エリアのスポットをめぐって、度肝を抜かれたのが豊砲台跡。
感動を忘れたくない。
豊砲台跡の訪問記。
豊砲台跡について(とよほうだいあと)
大正時代のワシントン軍縮条約により不要となった巡洋戦艦「赤城」の45口径砲塔を移設し完成したもの。
当時は世界最大の砲塔。
ワシントン軍縮条約といえば、各国の軍艦の保有比率を暗記したな。中学生のときかな?
1922年2月,ワシントン会議で締結された史上最初の軍備制限条約。日本・イギリス・アメリカ・フランス・イタリアが調印。 主力艦建造を10年間停止し,保有比率を英・米各5,日3,仏・伊 各1.67と定めた。 日本の保有量は31.5万トン。
旺文社日本史事典 三訂版「ワシントン海軍軍縮条約」の解説
そうそう!
「1.67」ってどこから算出した数字なんだろと思ったな。
うたずの砲台
実戦では一度も発車することがないため、「うたずの砲台」と揶揄されたとか。
豊砲台跡へのアクセス
豊砲台跡は、比田勝エリア、韓国をのぞむ高台にあります。
目の前に駐車場あり
自動車・自転車でアクセス可能。
途中から山登りになりがちなその他の砲台跡に比べてアクセスが簡単。
車でもいけるが道は細い
車道も整備されていますが道は細い。
観光バスなどは厳しそう。離合できずバックしている場面に遭遇。対向車に会わなければ楽々にアクセスできる場所。
豊砲台跡の場所
豊砲台跡
長崎県対馬市上対馬町鰐浦
Googleマップ
豊砲台跡へ行ってきた
移動手段:電動自転車
電動自転車でいきました。電動自転車は、比田勝のゲストハウスにてレンタル。
入場前に照明をつける
入口左側にある照明スイッチを押そう。30分間点灯します。
いざ内部へ
入口
駐車場からすぐ。
おおお!
なんだかアトラクションみたい。わくわく。
照明がついているので安全に歩ける。
足音や声が響いて”廃墟ムード”は満点。
巻揚機室
豊砲台後の中で一番ひろいのがここ。
内側から見る。
ゲームの世界観だわ。
サバイバルゲームとか開催したら盛り上がりそう。
誰も来ないと、ちょっと怖い。
上を見上げると、二階と通気口がみえる。
砲具庫
砲道力機室
砲塔部
メインの砲塔部へ。丸い廊下。
4箇所の入り口から円形の中心部へ。
写真に収まりきらない。
くらい砲台内部から、いっきに明るい世界へ。
見上げると丸型に空がみえる。
なんだかとっても「天空の城ラピュタ」っぽい!
ふたたび内部へ。
油脂庫
工作室
出口
出口横にはトイレもありました。
砲台跡の上に登ろう
出口をでて左側の山道をすすむと、砲台跡の上部に向かうことができます。
案内板は出ていないのでスルーしちゃうところだった。
お忘れなく!
上部へは、階段がつづく。
けっこうキツイです。
頂上は、公園めいた雰囲気。
フェンスに囲まれているのが、さっき見上げた砲塔部の中心。
みおろすと、こんなふう。
渦巻き型と、砲台部の石に這う植物が秘境感を醸し出している。
ポルトガル、シントラ観光時に訪れたレガイラ宮殿のイニシエーションの井戸を思い出すわ。
ここ豊砲台後の上部は眺望はひらけていない。
隙間からのぞくのは、航空自衛隊 海栗島分屯基地。
豊砲台後にかわって国防の最前線を担っているのですね。
それにしても、豊砲台跡は荒れ放題。
木々がなぎ倒されているので歩き回るのに制限されるし、蜘蛛の巣にひっかかったり。
説明看板も倒壊していた。
階段をくだって駐車場へ。
「うたずの砲台」豊砲台跡へ行ってみよう
砲台跡はいくつか見たことがあるけれど、建物がここまで保存されているのは珍しい。そして随時見学可能だなんて、とってもありがたい。
一人で歩いたのですこし怖い気もした。
そこが、廃墟好きには堪らない!?
対馬観光のおすすめスポットです。おしまい。
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