萬松院は、
・対馬宗家の墓所 ”御霊屋” が圧巻
・132段の百雁木
萬松院は、宗家の権力の強大さ・隆盛がわかる菩提寺。
2022年9月、対馬 萬松院の参拝記。
萬松院について
萬松院のみどころは、たくさんある。
- 対馬藩主宗家の菩提寺
- 歴代藩主の壮大な墓所「御霊屋」
- 137段の石段「百雁木」
- 朝鮮国王から贈られた「三具足」
- 徳川歴代将軍の位牌が安置
- ゴーストオブツシマ「黄金寺」のモデル
萬松院は、杉の森の静寂に包まれた荘厳な墓所でした。圧巻です。
萬松院へのアクセス
厳原の中心地・観光協会から徒歩5分ほど。
萬松院(万松院)
拝観料:300円(2022年9月)
長崎県対馬市厳原町西里192
Googleマップ 公式サイト
萬松院 参拝記
訪問時期:2022年9月
山門(桃山式)
山門は閉鎖中、くぐれず。
本堂横の建物で拝観料を支払います。
境内へ。
標識に従って、本堂の奥へ。
訪問日はお彼岸。
彼岸花が美しく咲いていた。
百雁木
132段の石段である百雁木。石塔が両脇にならび圧巻。
登る手前に杖も置いてある。心配な方は利用しよう。
この石段は、上にある墓所・御霊屋へと続く道。
いただいた説明書の版画はココだな。
圧倒される景観に、ついついシャッターを切っちゃう。
カメラロールには同じような写真ばかり残っている。
上から見るとこんなふう。
杉の森に囲まれた石段をあがるにつれ、静寂は増していくように感じる。
石垣も立派だ。
お城みたいだわ。
上部についた。
瓦で覆われた塀もお城っぽい。
萬松院の大杉
天然記念物指定。
根っこがコンクリートをひっぱがすのも、時間の問題か。
御霊屋
対馬藩主宗家の墓所。
一段と大きいお墓は、21代義真(よしざね)とその正室である京極夫人のもの。
対馬
対馬藩三代目藩主の義真の時代は、対馬では貿易が栄え、城下町を整備し、大いに栄えたそう。だからこそ墓所も大きいのだろう。
お墓が立ち並ぶさまは圧巻。
そして奥にもまだ墓所はつづく。
蚊に噛まれた。
痒くて、苦しんだ。
ちなみに、殿様と正室は上段の御霊屋、側室は中段の御霊屋と区別されていた。
ここ萬松院は、
お寺というより墓所メインだな。
萩の東光寺_・毛利家墓所を思い出した。
ここ萬松院と並び、日本三大墓所のひとつ。
階段をくだって本堂へ戻る。
不思議な空間だった。
本堂
扁額
万松精舎の額は、後水尾天皇第三皇女鏡の宮の書
三具足
朝鮮国王より寄贈されたもの
そんな宝物をこんなふうに飾っていて良いのかしら。
朝鮮国王からの贈り物は、やはり純和風とは少し違ったデザイン。
徳川歴代将軍のお位牌
なぜこんなところに、徳川家のお位牌があるの?
調べてもわからなかった。
いつか謎が解けますように。
壁紙は、宗家の家紋である「五七桐 (ごしちのきり)」。
こんな柄の壁紙が存在することに驚きを隠せないな。特注かな。
のぞいてみる。
確かにお位牌が並んでいる。なぜ。
諫鼓(かんこ)
諫鼓(かんこ):君主に対し諫言しようとする時打ち鳴らす鼓。
横門のそばにある。
諫鼓とは、鼓のこと。
「かんこ鳥」の由来らしい。
諫鼓を鳴らさない
→諫鼓の上で鳥が遊ぶようになる
→”諫鼓鳥”
閑古じゃなくて諫鼓だったのね。
みどころ満載だった。
対馬観光では、和多都美神社をはじめとする神社に注目していた。お寺はノーマークだったわ。
きてよかった!
寺というよりお墓まいり!?
荘厳な萬松院へ
百寺巡礼をしています。
こんなにインパクトのあるお寺が選外だなんて。
きっと対馬のアクセスが理由でしょう。
百寺巡礼に選ばれていたならば、
もっと早い時期に対馬に訪れていただろうな。
おっと恨み節が出ちゃった。
そして、
寺巡りというよりお墓めぐりがふさわしいかも。
対馬・厳原を訪れたら是非とも萬松院を訪れることをお勧めします。
おしまい。
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