
こんなところに、
こんな要塞が!
対馬の姫神山砲台跡は、
・樹木に飲み込まれたさまが「天空の城ラピュタ」みたい
・日露戦争の遺構
・ひっそりとしていて雰囲気抜群
・緒方地区から徒歩推奨
廃墟好き、戦争遺跡好きには堪らない場所。
対馬に訪れたら絶対いくべき場所のひとつ。
姫神山砲台跡について
姫神山砲台跡:日露戦争に備え築かれたレンガ造りのレトロな砲台跡

姫神山砲台跡へのアクセス(対馬バス)
対馬バス縦貫線バス停「緒方入口」にて下車後、徒歩約1時間。
姫神山砲台跡へ
いくときに気をつけること
注意:Googleマップは怪しい
徒歩ルートで移動する人が少ないのか、Googleマップと実際は色々異なっていた。
- 緒方入口〜乙宮神社〜姫神山砲台跡は実際は片道1時間
- マップのルートと道の方向が違う
山道は除外した時間だったのかな。
標識を見て進もう
姫神山砲台へは、ポイントで標識がでていました。Googleマップを無視して案内標識に従ってすすもう。

落石や落ち葉はあれどほぼ一本道なので道なりに進めば大丈夫。
車でもいけるけどやめておこう
砲台跡へは舗装された道路が通っていますが、車は緒方集落へおいて徒歩で向かおう。
・道が細い
・対向車に出会うと離合できない
・悪道、障害物が転がっている
バイクがベストかな?
そう思ったけれど、あまりに道が悪くてちょっと心配。

普段はそうでもないのかしら。
「姫神山砲台跡は、緒方集落からは徒歩で登るものだ」と覚悟しておこう。
売店・自販機・トイレなし
緒方入口から姫神山砲台跡まで自動販売機すら見かけなかった。途中の緒方エリアは集落なので民家はあるのですが、通過した道沿いには商店も自販機もトイレもなし。

食料と飲料は準備していこう。

2022年秋、
姫神山砲台跡に歩いていってきた
コース概要と所要時間
①スタート:緒方入口
②緒方入口(バス停)~緒方・乙宮神社(約30分)
③緒方・乙宮神社~姫神山砲台跡(約40分)
④姫神山砲台跡を見学(約40分)
⑤姫神山砲台跡→緒方・乙宮神社(約25分)
⑥緒方・乙宮神社→緒方入口(バス停)(約25分)
⑦ゴール:緒方入口
行き(徒歩約70分)
コムギは対馬バスで比田勝からやってきた。

訪れたのは、対馬から博多へ、そして大阪へ戻る最終日。
自動販売機すらない緒方、もちろんロッカーもない。
全荷物がはいったザックを背負って、姫神山砲台跡をめざします。

軽量化しているとはいえど、約8kgのザック。
道端においていこかと思いました。
①スタート:緒方入口
降車した緒方入り口は、緒方集落への分岐。
どどんと看板が出ている。

②緒方入口(バス停)~緒方・乙宮神社
(約30分)
緒方集落への30分は、アップダウンともにある舗装された道路を歩きます。

お天気は悪いけれど、涼しくて心地よい。

ふと目をやると、佇む柱。

これは「蜂洞」対馬式養蜂の巣箱。
2021年に人吉にいったときに初めてしった「蜂洞」の存在。名前が判明したのは、ここ対馬。

集落に近づくと、巨大タンクが並ぶ。


緒方集落へ。

③緒方・乙宮神社~姫神山砲台跡
(約40分)
集落からは、砲台跡をめざしてひたすら登り道。
車できている人は、ここまで。ここからは道が悪かったり細かったりするため、歩いて訪れるべし。
ゲートボールを楽しむお年寄りたち。お元気だな。

標識通りに進む。

廃校跡。

乙宮神社を通る。

安全な山行をお願いして。

積まれた平たい岩盤の上にたたずむ社。
特別な気配が漂う。

墓所エリアを通過。

舗装された道路を歩く。
草木が茂ってきた。

Googleの表示とは異なる道を進む。
だって標識が出ているもんね。(正解だった)

倒壊した蜂洞があった。
中身はこんな構造になっているのね。

不法投棄された冷蔵庫。
不法投棄する人間の心理が、まったく理解できない。処分する費用をケチってるのだろうか。犯人の自宅がゴミ屋敷となる呪いをかけておく。

まっすぐ生えた木々のなかをすすむ。

ちょっと登山みたい。

ひらけた土地にでた。
ここは駐車できるみたい。

駐車できるといっても、草がボーボーと生えている。

展望スポットにもなっている。
あいにくのお天気だけれど、対馬の美しい景観は楽しめる。

ここから姫神山砲台跡へ。
ここからは自動車の人も歩こう。道の悪さがレベルアップします。


岩肌に覆う落ち葉と落ち枝。

先には青空と石碑が。

④姫神山砲台跡を見学(約40分)
砲台跡へたどり着いた。
静かに鑑賞したいから、人が少ないといいな。
その願いは叶った。
姫神山砲台への往復の移動や現地滞在を通じ、だれにも全く会わなかった。
不人気なの!?

砲台跡へと向かう道。

木々のなかから覗く赤レンガ。

廃墟ムード満点!

はいってすぐに並ぶ赤レンガの建物は棲息掩蔽部(せいそくえんぺいぶ)。

建物内部に入ることができます。
中はがらんどう。

木々に埋もれる赤レンガがレトロで素敵。

姫神山砲台跡は、対露のため築かれた砲台。

わけがわらかない砲台跡の遺構。
配置図を参考に巡ろう。

鎮座する砲弾。

樹木により倒壊しそうなレンガの壁。

第一砲座跡。

ここ姫神山砲台跡は観光協会の方達が整備されているそうだけれど、それでもやっぱり草が生い茂る。

砲台跡の建物入り口。重厚な壁。

中は薄暗い。
コウモリもいるらしい。

ひっそりとした姫神山砲台跡。

探検気分!
誰もいないし、時間帯によってはひとりだと怖く感じるであろう場所。

司令室のなか。


階段を登って右翼観測所へ。

右翼観測所。
この赤い円柱はなんだろう。

空いている穴。

のぞいてみる。
さっき訪れた司令室につながっているみたい。


右翼観測所の全貌。
遠くからみるとただのコンクリートに見えるね。

右翼観測所の奥の道は、反対側の左翼観測所へとつながっている。ここを歩く。

途中、さきほど通った砲座跡を上から眺める。

この道は、木の枝と葉っぱだらけ。
ギシギシ踏みしめながら進む。


左翼観測所についた。

こちらのほうが視界がひらけて絶景!

天気はイマイチだけれど、絶景には変わりない。

左翼観測所の司令室へ。

建物のすみにある穴、これが「砲眼」。

砲眼:砲塔・城壁などに設けた、砲弾を発射するための穴。砲門。
軍事遺跡用語をひとつ、学んだわ。

階段をくだる。

観測所は草木に覆われていた。
軍事施設だし、目くらましのため隠しているのかな?

いずれ、草木に押しつぶされちゃうのではないか、そんな心配を抱く重量感がありました。

左翼側は明るくて視界もひらけているので「天空の要塞」感が増す。

時間があるから、もう一周!
ひっそりとして素敵だな。

建物内部から見た砲台跡。

掘り起こされた根。

古代遺跡みたい。
100年以上前の建物とはおもえない保存状態の良さ。



入り口へ戻ってきた。
それにしても、秘境ムード満点だったな。

建物内部に入る。
涼しい。

最初から最後まで、人っ子ひとり、来なかった。
贅沢な時間を過ごせました。

ザックは、重かった。
帰り(徒歩約50分)
なごり惜しいけれど、バスの時刻へ向けて下山開始。
⑤姫神山砲台跡→緒方・乙宮神社
(約25分)

足元をよく見ると、岩盤みたい。
これは車では厳しいわ。滑りそう。

駐車場へ降りてきた。
対馬にある31個の砲台のひとつ、折瀬鼻砲台へはここから。ものすごい悪路らしくガイド同行必須だとか。

うっかり立ち寄らなくて良かったわ。

それにしても、酷い道たわ。
台風などの被害かな?


緒方集落へ戻ってきた。

⑥緒方・乙宮神社→緒方入口(バス停)
(約25分)
行きに出会ったゲートボール中のご老人たちの姿はなかった。解散したみたい。

緒方集落から緒方入り口(バス停)までの道は、アップダウンともにあり。そこそこしんどい。

⑦ゴール:緒方入口
バス停に到着。
バス時刻の10分前。ギリギリだわ。

プロテインを飲んでバスを待つ。

おつかれさま!
NEXT:厳原へ
本日はフェリーきずなで博多へ戻る日。
対馬バスで厳原エリアへ移動。

対馬の旅No. 1おすすめ
姫神山砲台跡へ歩こう
姫神山砲台跡はすごかった。
・移動&観光で3時間は必要
・自動販売機・トイレない
・山上の廃墟がムード満点
これは本土にはないかも。
「ラピュタっぽい」と人気のスポットがほかにもあるけれど、こんなに人気がない山中にあるのは対馬ならではだろう。がんばってのぼるだけの価値があるスポットでした。
観光人気でムードぶち壊しにならないうちに訪れることをオススメします。おしまい。























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