百寺巡礼
第98番
人吉別院
熊本県人吉市、人吉別院の参拝記録。
- 「隠れ念仏」を初めて知る
- 「隠れ念仏」の遺品あり
参拝した時期
2021年12月、人吉2日間の週末弾丸旅で参拝。
人吉別院について
基本情報
人吉別院
ひとよしべついん
所在地:熊本県人吉市二日町
宗派:浄土真宗
人吉:「隠れ念仏」の歴史を持つ地
ここ人吉では、相良藩による一向宗信仰禁制のもと、浄土真宗信仰者は迫害を受けていた。
隠れ念仏:
相良藩による一向宗信仰禁制のもと、浄土真宗教徒が表向きは他の宗派に属し、隠れて浄土真宗を信仰し続けること。
「隠れキリシタン」ならぬ「隠れ念仏」。
人吉別院は、禁制が解かれたあとの人吉の地に建立された、浄土真宗解禁第一号の寺院。
隠れ念仏に関する品等が保管されていました。(2021年12月現在)
所在地・マップ
所在地:熊本県人吉市七日町25
人吉別院
参拝記録
人吉ICから歩いてやってきた。
山門
鐘楼
親鸞上人像
本堂
こじんまりとした境内の正面に、本堂。
隠れ念仏の里の説明板を読む。
令和2年7月豪雨の際の被害状況の写真の掲示もありました。
お堂内へ。
隠れ念仏に関する品
隠れキリシタンが聖母マリアやキリストの像を隠しつつも信仰したように、浄土真宗の信徒もまた、仏様を隠しながらも大切に拝み続けていた。
人吉別院では、隠れ念仏に関する品が保管されていました。
俎(まないた)仏
まな板をスライドさせると、仏さま。
傘仏
傘のケースのなかに、仏さま。
伝助の歯
仏様だけでなく、「歯」も保管されていた。
●伝助は相良藩の念仏禁制の禁を犯し処刑、晒し首にされる
●弟子の秋山和七郎が獄門台から首を盗み取り埋葬
●弟子は自分の死後に伝助のみ首が埋葬されていることが信用されないことを恐れ、伝助の歯を抜き取って観音石像の台座に納めた
●役人から、み首について詮索を受けるが「知らぬ存ぜぬ」で通した
●み首埋葬については秋山家の絶対門外秘となり長男の後継だけにのみ口伝えされた
そのため、明治中期頃まで知られずに保管されることができたそう。
隠し通すのもすごい。
代々と受け継いできたことも、すごい。
殉教地めぐり案内図
掲げられた殉教地のマップ。
後日、自転車を借りて殉教を巡りました。
御朱印
寺務所では御朱印がいただけます。
五木寛之著『百寺巡礼』
掲載箇所
第十巻 四国・九州 に掲載されています。
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