対馬の北側、比田勝エリアを自転車でめぐりました。
比田勝は、
*釜山をのぞむ(韓国展望台)
*軍事施設の遺構&廃墟探訪(豊砲台跡)
*バルチック艦隊上陸の地(殿崎公園)
*温泉・渚の湯がある
約5時間でめぐった国防最前線の地、比田勝のおすすめスポットを紹介します。
電動自転車をレンタル
宿泊先のみどりゲストハウスにて電動自転車をレンタル。宿泊者限定で1日¥1,000で電動自転車を貸してくれる。
このコースを回るのにバッテリーと馬力は共に十分でした。
みどりゲストハウス
洋室ツイン (シャワー室・トイレ付き)
¥4,000/泊(2022年9月)
Googleマップ 楽天トラベル
比田勝5時間でめぐったところ
・鰐浦小屋群
・韓国展望所
・豊砲台跡
・殿崎国定公園
・上対馬温泉渚の湯
・おまけ:網代の漣痕
5時間ですが、そのうち1時間半は渚の湯で温泉に浸かっていたんだけどね。
電動自電車5時間
比田勝エリアをめぐってきた
スタート
良い天気。
電動自転車だから問題ないけれど、なかなか坂道が多い比田勝エリア。
トンネルを通過。
トンネルをでると港町。
海を見ながら走るのは楽しい。
岩も顔を出す。
気になる石碑を発見。
万歳峠登り口って、登山道入り口なのかな。
でも道らしきものは見当たらず。なんなのだ。
豊。
鰐浦方面へ。
道沿いに並ぶ小屋。これは漁港近くに作られた小屋で、火災の延焼防止に家屋と別に建てられたもの。
島大國魂神社・那祖師神社・若宮神社(三社合祀)
通りがかりの神社がなんとなく気になったので立ち寄り。
嶋大國魂神社:
対馬の国魂、素盞鳴尊、天狭手依比売を祀る。
那祖師神社:
ソシモリの神、素盞鳴尊を祀る。
若宮神社:
五十猛命を祀る。
シンプルな土俵があった。
狛犬と階段。
玉をくわえた狛犬。
境内にあった五段の石塔。
不思議なかんじがする。
神社の目の前は港町。
コース復帰。
眩しい。
派手なお花を見つけた。
対馬の植物は初めて見るものばかり。
トンネルをくぐる。
韓国展望所のイラストが描かれている。
トンネルを通過。
トンネルを通過すると、前方は海。
百済国王仁博士顕彰碑
通り過ぎるときに見つけた立ち止まる。
日本の招聘により来日し漢文と学術を日本に伝えた百済の王仁(わに)博士の顕彰碑。
ここ鰐浦は大陸から九州へ渡るときの経由地であり、王仁(わに)博士一行も到着したことから、「わに浦(鰐浦)」という浦名が生まれたそう。
こういう顕彰碑って、ただの石だし退屈だと思っていた。
でもこうやって調べて何かを知るきっかけを与えてくれるものだと気付かされる。捨てたもんじゃないね。
海沿いを走ると、ドームを掲げた島がみえる。
何あれ?
航空自衛隊 海栗島分屯基地でした。
鰐浦港
鰐浦港に到着する頃に、日差しのきつさはピークに。
チャリできた。
港で船を眺めるのが好き。
自転車を止めて、しばし休憩。
鰐浦小屋群
港すぐにある小屋群。
標識に従って韓国展望所を目指す。
ガードレールで塞がれている。
「車両侵入禁止」と書かれているってことは、徒歩ならいけるよね?道が悪かったら、自転車ならば持ち上げられるし。なので進んだ。
思っているよりも不穏な道。落石や落ち枝がゴロゴロ。
これ、絶対アウトな道やん。
でも、もどるも地獄。なら進むか。
逆側に出ると、こちら側では「立ち入り禁止」扱い。やっぱりね。
無事で良かったけれど、面倒くさがらずに引き返すべきだった。
危ない、あぶない。
韓国展望所
韓国風の門を通って展望所へ。
ここは対馬の人気スポット。
ひっきりなしに訪れる観光客。
展望所は混んでいる。
ゆっくり見たいしお腹もすいたし、ごはんにする。
展望所下のベンチは閉鎖中。
落下の危険性ですって!?
しかたがない。
太陽が照りつけるなか、完全屋外で食事にしよう。
仁位で買ったのり弁当¥300を食べる。
うーん普通。
人気が少なくなったので、いざ展望所へ。
展望台から釜山がみえる
望遠鏡は無料。
お天気のよい今日、釜山の高層ビル群が見えました。
肉眼でも見えた。
航空自衛隊 海栗島分屯基地
釜山と対馬の間にあるのは、航空自衛隊 海栗島分屯基地。
望遠鏡をつかうとバッチリ見ることができちゃうけれど、良いのかしら。
併設の資料館 ※停電中
展望所の2階には資料館が併設されている。
自動ドアが開かなかった。
設備の電気もつかなかった。
取り壊す予定だからかな?
展望台を、後にする。
韓国展望所と近い、砲台跡へ向かいます。
韓国展望所からも歩いていけるらしい。
標識にしたがって豊砲台へ。
途中で、離合に苦戦する軽自動車を見かけた。
豊砲台跡
大正時代のワシントン軍縮条約により不要となった巡洋戦艦「赤城」の45口径砲塔を移設し完成したもの。
当時は世界最大の砲塔。
入り口の照明をつけて、いざ砲台跡へ。
廃墟のなかを進むのがワクワクする。
しーんとした構内。
ゲームの世界。
砲塔部から見上げた空。
ラピュタ感あるわ。
真上にみあげると、とっても綺麗。
砲台上部にのぼって、見下ろした。
うずまき。
豊砲台跡、整備されていて歩きやすいし、アクセスもよい。
予想外の楽しさに興奮した。比田勝ではイチオシのスポット。
次のスポットを目指し、自転車にのる。下り坂は気持ちイイ。
オウゴンオニユリ発見
あの黄色い花は!
自転車を降りて撮影。
対馬でしか見ることができない黄色のオニユリ、「オウゴンオニユリ」だ。まだ成長中ぽいけれど。
こういう発見があるのも、自転車ならでは。
小屋群を通り過ぎる。港のそばではよく見かけた。
気になった道端のお地蔵さま。
お堂の前にかけられた小石たち。なにか特別な意味があるのかな。
下坂、すいすい。
陸の上にある船を見ていつも思い出すのは、「船頭多くして船山に登る」ということわざ。
高い擁壁の道をとおり抜け。
ちょっとだけ遠回りだけれど、港沿いを進む。
谷を下って、殿崎方面へ。
三宇田浜展望スポット
曇り気味なのであいにくの景観。
殿崎国定公園
殿崎エリアは、バルチック艦隊の負傷兵が上陸してきた場所。負傷兵を日本人が助けた場所でもある。そのため、日露関連施設がならぶエリアでもある。
日露友好の丘
どでかい石碑。
逆光でみにくいな。
ロシアの友好モニュメントといえば、ジョージア軍用道路のモニュメントを思い出すな。
日露慰霊の碑
日本海海戦記念碑
祖国の興廃を賭け、この対馬沖で繰り広げられた日本海海戦を記念誌建立されたもの。
ふたつの国旗掲揚台では、日本の国旗もロシアの国旗も下げられていた。
キタタキロード殿崎コース
対馬沖海戦でロシア兵が上陸した地へ向かいます。
暗くなってきたし、遠いとやだなあと思ったけれど、近かった。
足元は木の根や草が散る。
連理の枝
トンネル状に成長した木の根。「恋人の枝」とも呼んでいるそう。
ありがちな命名はむしろテンションが下がる。
遊歩道は整備されていて、高低差はほとんどなく歩きやすい。
なんていう植物だろう。
ひらけた場所に出た。
まだ少し先へ。
ロシア将兵上陸の地
え、これが目的地!?
思っていたんと、ちがう。
さ、引き返そう。
殿崎ヘリポート
キタタキロードから戻ってくると、ヘリポートがありました。緊急時に使用される現役のヘリポート。
比田勝の締め、最終目的地である温泉へ。
きた道を戻ります。
上対馬温泉渚の湯
露天風呂は閉鎖中だって。
テンション下がるわ。
温泉といえど、ほぼスーパー銭湯の趣だった。情緒にかけるかな。
上対馬温泉渚の湯
入湯料:600円(2022年9月)
長崎県対馬市上対馬町西泊1217-8
Googleマップ 公式サイト
渚の湯からあがると、もう真っ暗。
道は真っ暗。
自転車のライトだけじゃ不安なので、iPhoneのライトも点灯させて安全確保。
ゲストハウスで自転車を返却
いったん自転車を返却。
おつかれさま。
おまけ:島めし家 北斗
自転車を返却したのはビールを飲みたかったから。ゲストハウス徒歩1分のお店へ。
穴子釜めしと穴子カツをいただきました。
旅の夜は、こうでなくちゃね。
島めし家 北斗
長崎県対馬市上対馬町古里13−3
Googleマップ 食べログ 公式
おまけ:網代の漣痕(あじろのれんこん)
このスポットは翌朝むかいました。
漣痕(れんこん):海岸に波を打ったようなでこぼこの岩盤
レンコンじゃなかったのか。
風情のある場所らしいけれど、なにこれ!?
満潮まで30分というほぼ満潮の時間に訪れてしまったため、
漣痕はほぼ海中に沈んでいた。
えー!
ちょこんと顔を出した岩をよくみてみる。
こういうのがずっと続いていたのかな。
これは「レンコン」っぽいな。
ざんねん。
網代の漣痕へいくときは、潮の干満を事前にチェックしておくこと
おしまい。
比田勝エリアを自転車でめぐろう
比田勝エリアには、「対馬は日本の国境なのだ」とあらためて感じさせられるスポットが多かった。
- 韓国展望台からは釜山の町がみえる。
- 豊砲台跡では軍事遺構の堅牢さから、ここ対馬が要塞であったことが伝わる。
- 殿崎は、日露戦争で破れたバルチック艦隊の乗組員が上陸したところ。
そして、2022年秋の訪問時はコロナのため入国制限や比田勝国際ターミナルが閉鎖中のこともあり実感できなかったけれど、
- 比田勝は韓国人観光客ばかり
隣国・韓国から気軽に来れる距離でもあるのだな。
そんな対馬の特性「国境の島」を存分に感じることができるのが、ここ比田勝。比田勝エリアの見どころはまとまっているので、電動自転車だと効率よくまわれるのでオススメ。
比田勝で国境を感じに行こう。
おしまい。
対馬3日間
この旅の全旅程
姫神山砲台跡
豊砲台跡
和多都美神社
絶品!対馬の穴子料理
比田勝
厳原城下町さんぽ
萬松院
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