
大阪在住の会社員コムギの、
スパルタントラベラー日記。
夏の山形県 6日間の旅。
出羽三山をめぐる「生まれかわりの旅」へ。
この記事は、現世:羽黒山編。
羽黒山について
・出羽三山生まれ変わり信仰の地
・おくのほそ道ゆかりの地
・国宝五重塔
・隋神門より羽黒山山頂まで石段2,446段
出羽三山
生まれ変わり信仰の地
出羽三山とは、羽黒山・月山・湯殿山の総称。
羽黒山:現世(現世利益を叶える)
月 山:過去(祖霊が鎮まる)
湯殿山:未来(新しい生命の誕生を表す)
出羽三山を巡ることは、死と再生をたどる「生まれかわりの旅」なのです。
おくのほそ道ゆかりの地
松尾芭蕉がおくのほそ道の旅で訪れている。

涼しさや ほの三か月の 羽黒山
(おくのほそ道)
国宝五重塔
羽黒山五重塔は、国宝指定。杉の木に囲まれて佇むさまは風格十分。

石段2,446段
隋神門から境内まで、徒歩1時間、石段は2,446段。厳しい。

羽黒山へのアクセス
鶴岡駅からバスが出ています。
移動:
鶴岡駅〜羽黒山隋神門前
庄内交通バス(鶴岡羽黒山頂線)¥840
鶴岡駅前ー羽黒山随身門
10:43
鶴岡駅前

11:20
羽黒山随身門

羽黒山参拝記
11:33
隋神門

11:37
継子坂
さっそく、坂がスタート。ですが、最初は下り坂。

11:41
秡川神橋
秡川(はらいがわ)にかかる橋。

11:41
須賀の滝
大きな滝。

小雨も降っているし、足元はビチャビチャ。あしたの月山登山のために履いてきた登山靴のおかげで、歩きやすい。
普通のスニーカーでは厳しいのではなかろうか。
11:46
爺杉
樹齢1,000年の天然記念物。セットで”婆杉”もあったそうだが、いまは焼失したんだって。

11:48
五重塔
国宝五重塔。

ここで引き返す方も多かったです。
11:55
一の坂
羽黒山参道の階段は、ここからが本番。坂は、一、二、三と続く。

12:00
女夫杉(めおとすぎ)
ひとつの根から2本育った夫婦杉。

杉木立を進む。

火石ってなんだろう?正式な情報はつかめなかった。

12:05
二の坂(弁慶の油こぼし)
これまた、延々と続く階段だわ。

12:14
二の坂茶屋
石段の途中に茶屋があります。ちから餅が名物だそう。でもね、餅とかスイーツとか、運動中に食べたくないんだわ。

休みたいけれど、そのまま進む。
12:18
芭蕉翁三日月塚
江戸時代の俳人たちが、芭蕉の句にちなみ建立したもの。
こういうのって、建てたもの勝ちよね。時が建てば、スポットになるんだものなあ。

小雨のなか杉木立の道を進む。幻想的。

石灯篭。

真っ黄色な、葉っぱが落ちていた。


鳥海山遥拝所。あいにくの雨で鳥海山は拝めず。

雨で嫌だと思っていたけれど、出羽三山にはこの霧が似合っているのかもしれない。


12:30
南谷への小径
参道の石段から逸れて、おくのほそ道の地、南谷へ。


12:38
芭蕉句碑南谷庭園別院跡
芭蕉が泊まった別院紫苑寺の跡

六月三日、羽黒山に登る。 図司左吉といふ者を尋ねて、別当代会覚阿闍利に謁す。 南谷の別院にやどりして憐愍の情こまやかにあるじせらる。 四日、本坊に をゐて誹諧興行。
ありがたや 雪をかほらす 南谷
その南谷の別院の跡地は、いまはこんなふう。

奥へと進む。
ひらけていて、東屋もありました。

12:45
心池

芭蕉句碑
ありがたや 雪をかほらす 南谷
(おくのほそ道)

雲の峰 いくつ崩れて 月の山
(おくのほそ道)

12:55
参道に戻る、三の坂
まだまだ、のぼる。

13:02
埴山姫神社

縁結びのご利益があるらしい。赤いリボンと五円玉が結び付けられていた。

頂上まで、あと少し。
13:11
斎館 羽黒山参籠所(通過)
本日に宿泊予定の羽黒山参籠所。ここは通過。もうすぐ羽黒山山頂。

赤い鳥居がみえた。

13:17
羽黒山頂
赤い鳥居をくぐり、羽黒山山頂へ。

出羽三山神社 三神合祭殿

出羽三山の3つの神社を祀る、合祀神社。

ついつい買っちゃった、御朱印帳。
国宝五重塔がカッコイイのだもの!

見開きの御朱印もカッコイイ。
丑年御縁年の印も嬉しいな。

大鐘

鏡池

鏡池のまえから見た出羽三山神社。白装束の方が記念撮影していた。出羽三山参拝のツアー客のよう。

芭蕉像
おくのほそ道ファンのコムギです。芭蕉像の写真を撮影しまくる。

ただのオジサンの像なのにね。歪んだ愛かしら。

天宥社

玉こんにゃく
小腹を満たそう。羽黒山駐車場の脇に茶屋が並んでいる。

小腹がすいた。玉こんにゃくをつまむ。

1本100円。
ヘルシーだし安価だし、最高ね。

羽黒山参拝後
おくのほそ道古道を歩く
松尾芭蕉が歩いた出羽三山、旧月山登拝道。あす月山登山道を歩くけれど、この古道も歩いておこうっと。

暇なわけじゃないんです、おくのほそ道ファンなのです。
宿泊:羽黒山にて
明日は月山から湯殿山へ、生まれ変わりの旅を続けます。鶴岡に戻らず、斎館 羽黒山参籠所に宿泊。通しで参拝できるから。名物の精進料理も美味しかったです。

羽黒山参籠所 斎館
朝夕食付 風呂トイレ共同 ¥8,800/日
山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山33
・Googleマップ
出羽三山”生まれかわりの旅”へ
出羽三山の一座目、羽黒山。現在の羽黒山は、当時のようなハードさはないのかもしれない。でも、杉木立ちの参道を1時間歩くなか、おのずと背筋がしゃんとするような気持ちになったのでした。
出羽三山、月山へ続く。





















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