大阪在住の会社員コムギの、
スパルタントラベラー日記。
夏の山形県 6日間の旅。
出羽三山をめぐる「生まれかわりの旅」へ。
この記事は、未来:湯殿山編。
湯殿山について
・出羽三山生まれ変わり信仰の地
・語るなかれ、聞くなかれ
・おくのほそ道ゆかりの地
出羽三山
生まれ変わり信仰の地
出羽三山とは、羽黒山・月山・湯殿山の総称。
羽黒山:現世(現世利益を叶える)
月 山:過去(祖霊が鎮まる)
湯殿山:未来(新しい生命の誕生を表す)
出羽三山を巡ることは、死と再生をたどる「生まれかわりの旅」なのです。
語るなかれ、きくなかれ
現代日本でも言論統制ってあるんだ・・・
そう思ってしまうほど、これまで、湯殿山についてほとんど知らずにいた。
湯殿山で見たこと経験したことは、語るな,聞くなという昔からの由緒があり、それがちゃんと守られてきたのだなあ、と思う。撮影禁止、口外禁止。
ガイドブックでも、写真は載っていない。イラストでした。
おくのほそ道ゆかりの地
松尾芭蕉がおくのほそ道の旅で訪れている。
おくのほそ道の解説本を読んできたけれど、とくに印象を抱かなかった湯殿山。それは、芭蕉翁が湯殿山のルールに従っていたからなのね。
そうじてこの山中の微細、行者の法式として他言することを禁ず。
よりてて筆をとどめて記さず。(おくのほそ道)
歌も抽象的だもんな。
語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな
(おくのほそ道)
なので、わたしも具体的に記さずにおこうと思う。
生まれかわりの旅の締めくくり
未来:湯殿山神社
湯殿山の参拝は、出羽三山生まれ変わりの旅の締めとして。月山から湯殿山へ下りました。
現世:羽黒山
過去:月山
湯殿山神社に参拝
配布されたパンフレット記載の参拝方法を。穢れを祓うために、人形(ひとがた)の紙を用います。
入り口〜湯殿山参籠所まで歩く
参道入り口を、出た。
牛に例えられる出羽三山。御神牛の像。
参籠所まで徒歩10分程度。沿道には社や祠がチョコチョコあります。
まだ歩くのか〜。
カタツムリも歩いていた。
湯殿山神社大鳥居。
湯殿山参籠所にて「御神湯」に入浴
入浴 15時まで受付で入浴可能。ギリギリ間に合った。絶対に、入浴したかったのです。
御神湯
お風呂には神棚がある。参拝後に入浴しよう。
洗い場はなく、掛け湯をして浸かるのみ。
熱めで、鉄分の多いいい御湯でした。
温泉後のビール!
ロビーでビールをのんでバスを待つ。最高のひとときだわ。
湯殿山参籠所
山形県鶴岡市田麦俣六十里山7
・Googleマップ
湯殿山からJR鶴岡駅へ
期間限定の直行バス「出羽三山観光しゃとるバス」があります。JR鶴岡駅までノンストップ。
移動:
湯殿山から鶴岡駅へ
出羽三山観光しゃとるバス ¥3,000
湯殿山仙人沢 発ーJR鶴岡駅前
※1日乗り放題¥3,000
乗客は、コムギひとりだった。
16:50
湯殿山仙人沢
17:50
JR鶴岡駅
出羽三山生まれ変わりの旅を終えて
羽黒山、月山、そして湯殿山神社の参拝を終え、すっかり生まれ変わりました。やり遂げた感でいっぱいだ。
「口にとどめて記さず」、そのぶん忘れられない湯殿山。また丑歳御縁年に訪れたいな、生まれかわるために!
おしまい。
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