ヨルダンは旧約聖書に登場するゆかりのスポットもたくさんあるのです。預言者モーセがユダヤ人を引き連れて向かった「約束の地」、ネボ山へ行ってきた。
目次
1.ネボ山は旧約聖書における重要な場所
2.ネボ山へのアクセス・入場料
3.ネボ山の見どころ
4.教会の遺構を見学できる
5.”約束の地”を見下ろそう
ネボ山は旧約聖書における重要な場所
訪れるまえに知っておこう。なぜネボ山がなぜ旧約聖書で重要な場所とされているのか?
- 預言者モーセが「約束の地」として神に見せられた場所
- モーセ終焉の地(真偽不明)
モーセといえば、仏教徒コムギでも知っている、預言者ですよね。
預言者モーセについて
旧約聖書のなかでも重要な人物、預言者モーセ。聖書に出てくるエピソードはこちら。
出エジプト
エジプトの王・ファラオに隷属していたイスラエル人を引き連れてエジプトを出る。
有名な、海が割れるエピソードで有名です。
モーセの十戒
エジプトから脱出したモーセは、シナイ半島のシナイ山で、ヤハウェ神から戒律を授けられる。それが『十戒』。
結局のところ、モーセは”約束の地”にたどり着けなかったらしい。ですが、現代では可能。
旧約聖書の重要なエピソード、”約束の地”。モーセをはじめとするイスラル人が目指したというその地を、この目で見てみたい!
ネボ山行きを決めたのでした。
ネボ山へのアクセス・入場料
アクセス:バスはないのでチャーター車で移動
首都・アンマンから公共交通機関はありません。ツアーに参加するかチャーター車で行くことになります。死海エリアから10kmほどなので、死海起点に観光するのもアリかも。
コムギは、スーツケース嵩張ること、死海のホテルに泊まりいことから現地日帰りツアーはあきらめて、チャーター車で回りました。
アンマン〜ネボ山〜ヨルダン川のベタニア〜死海
チャーター料金: 70jd+チップ$10
所要時間:約1時間
チャーター車は駐車場に到着。観光バスもたくさん停車している。
ドライバーによると1時間もあれば十分に観光できるとのこと。1時間後に車に戻る約束をして、いざネボ山観光。
入場料:2jd(約320円)
チケットには、「Memorial of Moses」だって。購入は窓口ですが、チケットチェックは自動改札。
ゲートをくぐると売店もありました。お水やお土産も買えますよ。
ネボ山の見どころ
教皇ヨハネ・パウロ2世の来訪記念碑
ネボ山に入場すると、まず最初に人だかりができているのがこの石碑。2000年に教皇ヨハネ・パウロ2世が訪れた記念碑。
サイドには文字が刻まれていたけれど、「マルコ」しか読めなかった。
”約束の地”を見下ろす!
ネボ山は、その「ネボ山から見下ろす風景」こそが見どころ。モーセが目指した地を、この目で見よう。
ベツレヘム、イスラエル、死海。聖書で耳にした有名な地名が並ぶ。旧約聖書の舞台にまさにいるのだなあ。
死海も見えた!画面左奥です。
モーセが目指した「約束の地」はこんな景色だったのか。
ここが世界の数多の宗教の原典となる出来事が起こった場所なのだな。不思議な気持ち。コムギは仏教徒ですが、キリスト教徒の方は特別な気持ちを抱くのだろう。
オブジェあり
これはイタリアの芸術家のモニュメント。モーセが荒野で作った青銅の蛇と、イエスが磔刑にされた十字架を象徴しているのだとか。
後世に造られたものだけれど、このネボ山からの景色を損なわず、とてもいいモニュメントだと思う。
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なにこの巨大な岩盤は?と思っていましたが、かつて修道院の扉に使用されていたモーセの記念碑 (The Abu Badd)とのこと。
教会の遺構を見学できる
ネボ山の頂上には教会がある。モーセの死の場所を偲んで建てられた教会が建っていたそう。現在も教会が建っている。
ガイドブックでは修繕中とのことだったけれど、2019年5月は解放されていた。内部を見学できた。
教会内部
教会の遺構を見学できるように、工夫された博物館系の教会だった。
モザイクが残る
綺麗に保存されているモザイク。
墓の跡も。
”約束の地”を見下ろそう
ペトラ遺跡、砂漠のワディラム、死海浮遊体験などのアクティビティが中心になりがちなヨルダン観光。文化的な面でのアプローチもどうでしょう?
今なお信仰が続くキリスト教の原点、旧約聖書の世界観を垣間見ることができますよ。
21世紀の現在、モーセの”約束の地”を見下ろしてみよう!
* おしまい *
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