
黄山
世界遺産の山に登る
「黄山四絶」と呼ばれる中国の世界遺産・黄山(こうざん)に登ってきた。
黄山四絶:奇松、怪石、雲海、温泉の4つの景観
水墨画の世界がひろがる美しい景観が魅力
そして、
登山というよりハイキングに近い”お手軽さ”
- ある程度のところまでケーブルウェイで到達できる
- すべてコンクリート舗装路(スニーカーでOK)
- トイレ・お店がたくさんある(手ぶらOK)
日本の登山といえば重装備が必要ですが、こちらの黄山は、手ぶらでいけちゃう気軽さです。費用は高いけどね。
気軽に絶景を楽しもう!

この記事の旅
旅した時期:2025年11月
黄山へのアクセス
- 「黄山南大門换乘中心」から出発
- シャトルバス(19元)
- ケーブルウェイ片道90元
▼アクセスはこちら
黄山を登山
所要時間:約5時間
9:40から歩き始め、下山のケーブルウェイ乗り場(玉屏索道)に到着したのが14:40。
歩行時間は、ちょうど5時間くらい。
ちなみに、めっちゃ休憩しています。
出発:云谷索道白鹅新站
ケーブルウェイで到着すると、いきなり絶景だった。

ケーブルウェイからもの眺めも絶景だったのですが、窓が汚くてあまり美しく見えなかったのよね。みんな足を留めて写真撮影。

朝ごはん(パン)
ここでパンを食べておく。糖分補給、必要。

ロープウェイ乗り場横には建物があり、トイレもあります。

目の前にも奇岩。これからゴロゴロと奇岩に出会うことになる。


黄山は、すべてコンクリートの舗装路。なので登山靴だとむしろしんどいからスニーカーが正解。

こんなかんじで、奇岩を這うように遊歩道が整備されている。


黄山では、とりわけ松が美しい。横に長く広がる枝が、日本の松とはちょっと異なる。
2006年、国連事務総長・アナン事務総長が訪問時にこの形状の松を「雨傘松」と名付けたのだとか。

奇岩と松の組み合わせが、山水画のイメージどおり。

奇岩のなかを縫うように歩いていく。楽しい!

と思っていたのはここまで。
渋滞が発生した。
スポット「始信峰」にのぼる行列でした。階段幅が狭くひとりしか通過できないため、どうしても渋滞になる。並んで待つのが辛かった。

始信峰
こちらは、撮影スポットだった。だから混雑していたのね。待機している人を気にせず、何枚もじっくり撮影する人が多い。

わたしは自撮りをしないため、上から景色をパシャり。


ここから、下の建物もみえた。

壁に登るなって書いてあるのに登っている人多数。
ショップ
ハイキング途中に土産店。黄山は、以前に登った崋山と違って、個人店ぽいお店はなかった。世界遺産だから規制されているのかな?

白い松柄の布バッグを購入。「黄山」デザインだしモノトーンだし、普通に使えそう。

黑虎松
名前がついている、大きな松。

カゴを背負った男性とすれちがう。ここ黄山では、有料のカゴサービスがあります。

梦笔生花、笔架峰
絶景スポット。

この細い岩の頂点に立つ松の木が黄山きっての名称スポットなのですが、岩の周りに大量の松が生えていたので、ちょっとインパクトは薄かった。


上空にはドローン。物資を運んでいるみたい。

黄山北海宾馆

前の広場で中国黄山登山大会開催中。

登山は私がきたほうではない「慈光阁ルート」から出発してこちらがゴールだったよう。だから、慈光阁ルートのシャトルバスチケットが完売していたのかな。

黄山ハイキングコースには、随所にトイレがあるので安心。

大王松
ここは、西海大峡谷へ行く分岐点。せっかくはるばる日本から来た。天気もいい。さて、どうするか。

選択:西海大峡谷へは行かないこ
西海大峡谷ルートを選ぶと、プラス120分かかる。そんな体力は、ないや。通常ルートを選び、階段を進む。

ここからは、上りが続きしんどかった。

仙桃峰と雪凇
屋根のある休憩所には、ひとだかり。

ここは名称スポットでした。

落ちそうな石。ミャンマーの金色のパゴダ「チャイティーヨー・パゴダ」を思い出した。

リスがいた。

カゴとすれ違う。

光明顶山庄

大混雑でした。

光明顶にのぼる
とりあえず、登っておく。

出発
光明顶を出発し、次へ。
ここでコースを誤った。
のちの見どころ「鳌鱼峰」をスルーしてしまった。


白云宾馆(通過)
なぜかインドカレーのスパイスの匂い。奥の白云宾馆がビュッフェランチをしているので、その匂いかな?

天海休闲美食广场
なんと、黄山にはフードコートがありました。山小屋でなくてフードコート・・・。

観光地価格ではあるけれども、バカ高いわけでもなくメニューも豊富。

わたしはそんなにお腹が空いていないので、卵を買いました。なんと1個1元(約20円)。

出発

ポイ捨てする人をみて、マナーが悪いと思っていたけど、こちらは公式のゴミ箱のようだった。いくつか見かけた。

池が出現。
水たまりみたいなものだろうか。

山の峰と松が平行にならんでいて美しいわ。

視界がひらけたコースになり、奇岩を見ながら歩く。このあたりは気持ちの良いコースでした。

スケールのでかさよ。

岩の間をくだっていく。

くだったぶん、また登らねばならないのかと思うと、そんなに気分はアガらない。

前方に大渋滞をみかけた。このあとに通過予定の「百步云梯」だろう。

道が細くなり、上り/下りを分けるための柵が出現。中国での柵は日本のように「途中で回避するための隙間」や「跨げる程度の高さ」などの配慮はなく、絶対に横入りできないようになっているのが特徴。厳しいね!

分岐で気づく:コースが間違っていた
最終目的地へ行く道ではあるけれど、展望スポット「鳌鱼峰」を回避するルートを歩いてきたことに気づいた。どうやら、光明顶から別ルートを進む必要があったみたい。

この分岐からあがっていけば「鳌鱼峰」へいけるけれど、見上げたらすごい高さ。もう気力がないのでパス!

このあたりは、渋滞がひどかった。

でも視界がひらけているので、奇岩を見ながらゆっくり進めばいい。


百步云梯
百步云梯も大渋滞。細い道では一人しか通過できず、離合も発生。

長さ的には、大したことはなかった。

蓮花峰 登山口は閉鎖中
黄山の最高峰でありハイライト・蓮花峰への登山口は閉鎖されていた。
莲花峰:通行不可
調べてみたら、2018年より通行不可だった。

スリル満点と聞いていたので、楽しみにしてきたんだけど。
ここでちょっと休憩。

出発
ふたたび歩き出す。カゴの乗客、初めてみた!
渋滞している狭い道だと、カゴが通るのに一苦労。


黒っぽい奇岩が出てきた。

よく見ると、なにか模様のようなものが見えるけれど。


復路に乗る予定のケーブルウェイが見えた。
もうゴール?と思ったけれど実際はまだまだ、時間がかかった。

先端だけ細長い奇石。どうしたら、こーなるの?

分岐
右はケーブルウェイ乗り場、
左は玉屏楼へ。

蓮花峰への出口は、ここも封鎖。

玉屏楼へ向かう道はわりと平坦で渋滞もほとんどなく、めっちゃ快適に歩けた。

ダイナミックな奇石。

中国国旗を掲げて動画撮影している人がいた

玉屏楼・玉屏楼宾馆

こちらには食堂やショップがあり、休憩する人が数。ここも混雑。

迎客松
ビールのデザインにもなっている、迎客松。

写真撮影渋滞が発生中。

ケーブルウェイまでの道が長い&大渋滞
これで黄山は終了、ケーブルウェイ乗り場にむかう。でもハイキングはまだまだ続いていた。ケーブルウェイ乗り場までは、かなりの距離があったのでした。

遠くにケーブルウェイが見えた。

まだまだケーブルウェイは遠いのにも関わらず、行列が発生した。この地点でこの混雑だと、乗車まで何分かかるんだろう。

結果:迎客松からケーブルウェイまで23分
登山で渋滞に巻き込まれるなんて、紅葉シーズンの安達太良山以来だ。
玉屏索道(ケーブルウェイ)
チケット購入
ミニアプリから購入できない私は、窓口でチケット購入。

玉屏索道-玉屏站(上站)

ケーブルウェイからの眺望は、往路の云谷寺索道のほうが見応えがあったように思う。

玉屏索道-温泉站(下站)

シャトルバス
チケットを窓口で購入。

シャトルバスへ。こちらもすぐに満席になって出発。スムーズ。

窓から見えた「黄山」の門。登山客はシャトルバスだからここでは下車できないし、いったい誰が来るんだろ?

黄山换乘中心
シャトルバスが到着。

温泉区に戻ってきた。
おしまい。
NEXT:田子坊
高速鉄道で黄山から上海へ移動。
翌日は、上海のフォトジェニックスポット田子坊へ。
黄山3日間の旅
この旅のスケジュール
黄山
Huangshan
登山口へのアクセス
黄山ハイキング
宏村(世界遺産/安徽南部の古村落)
上海
Shanghai
田子坊

















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