週末に登る百名山

【安達太良山】智恵子の“ほんとの空”を見上げる

 

ほんとの空の碑

週末で行く、百名山!

大阪在住の会社員コムギの、
安達太良山 登山日記。

安達太良山(あだたらやま)は、

*福島県にある活火山
*百名山のひとつ
*智恵子抄の「ほんとの空」がある山

知っておきたいこと、

*食糧調達は郡山で
*安達太良山は人気の山!行列覚悟
*ロープウェイで楽々
*トイレ箇所は少ない(山頂駅、くろかね小屋の2箇所)
*行楽シーズンは〔二本松駅~奥岳〕への直行バスあり(福島交通)

奥岳登山口まで
郡山~二本松~奥岳~山頂駅~登山口

前日:郡山に泊まる

前日は郡山駅すぐのビジネスホテルに宿泊。

JR郡山駅

食事は、郡山で調達しておく。二本松駅には、ありません。

JR郡山駅

ロッカーに荷物を預けておく。

JR郡山駅ロッカー

二本松駅

二本松駅に到着。

JR二本松駅

改札をでると、駅の中にまで伸びる列。

安達太良山・奥岳入口へ向かう登山バスの行列みたい。

二本松駅のバスの行列

これ、乗れるのだろうか

8:15
二本松駅前

バスは2台やってきた。
運よく、2台目に座ることができた。

バスはノンストップで40分で奥岳へ。
岳温泉を通過し、奥岳バス停へ直行。いやあ、らくちんだわ。この直行バスが運行していない時期は、バス+タクシーで向かわねばならないのです。バスならば片道¥800なので、お財布に優しい。

8:55
奥岳

バスを降りたら、長蛇の列。

ロープウェイ乗り場に並ぶ行列だった。

安達太良山ロープウェイの行列

9:07
チケット購入

チケットを買うのにも並ぶ。

安達太良山ロープウェイの行列

事前でインターネット決済してほしい。

安達太良山ロープウェイのチケット

ロッカーに荷物を預ける

チケット売り場の奥にコインロッカーあり。
ここで預けるものは、

預けるもの:
●登山かえりの立ち寄り入浴用お風呂グッズ
●登山靴を脱いだ後の履き替え用シューズ

たいしたことない荷物ですが、100gでも軽くしておきたいところ。

安達太良山ロープウェイのロッカー

ケーブル乗り場に並び始める

チケット売り場とは別の列。

同行者がいれば、チケットを買っているあいだにもうひとりが並んでいられるけれど、ひとりで登るコムギは、チケット購入後、一番最後から並ばなければならない。あ~あ。

安達太良山ロープウェイの行列

さっきよりも、更に行列が伸びていた。ぐぬぬ。
なんなのよ、このシステム!

安達太良山ロープウェイの行列

ようやく乗れたのは、9:53。
40分くらい並んだのかな?

行列はすごいけれど、リフトはじゃんじゃんやってくる。こんなところで、時間をロスすることになるとは思わなかったな。

このあとも、たびたび行列に悩まされるのでした。

安達太良山(あだたらやま)
登山スタート

9:53
山麓駅(あだたら山ロープウェイ)

約10分の空の散歩。

安達太良山ロープウェイとリュック

紅葉シーズンの山は、ポンポンと色づいていて綺麗。

安達太良山ロープウェイからの景色

いい眺めだな。

ロープウェイからの眺め

あっというまに山頂へ。

10:00
山頂駅(あだたら山ロープウェイ)

無料トイレもあります。ここで済ませておくこと。

山麓駅

10:07
出発

もうこの時点で、大混雑。
スタートが、大人数の山岳グループの後になってしまう悲運。

山岳グループの後列

10:11
薬師岳

大人数グループと分かれて、薬師岳へ寄り道。まだ5分も歩いていないけれど、薬師岳山頂に到着。

薬師岳の碑

凄い人だかりだ。

大混雑の薬師岳

ほんとの空の碑

智恵子抄の一編、「あどけない話」で謳われる「ほんとの空」の碑。

ほんとの空の碑

智恵子は東京には空がないといふ、
ほんとの空が見たいといふ・・・

安達太良山の山の上に毎日でいてる青い空が、
智恵子のほんとの空だといふ

そう、ここは「ほんとの空」こと、安達太良山の山の上の空。

山のルール看板

碑の脇から、ふたたび歩き始める。

紅葉の綺麗な山道

ここで既に詰まってきた。狭い道なので、前の人を抜くこともできない。

紅葉の綺麗な山道

今だけかしらと思っていたが、この渋滞は、山頂まで続くのだった。

山道の行列

お天気が良くて気持ち良い。紅葉が色づいている。

紅葉と山と雲海

ちょっと開けたところへ出てほっとする。
でも、これもつかの間だったんだけどね。

仙女平分岐

足元はドロドロ。転びたくないやつ。
もう勘弁してよ。

どろどろ

渋滞しているからこそ、少し抜けると急がなくちゃならない。そんなとき、こんな泥んこ道は、ちょっと怖い。

どろどろの足元

これくらい広いと、離合もらくだなのだけど。

離合渋滞

10:49
表登山口/仙女平分岐

ちょっと開けたし、渋滞はここまでかなと思うのは甘かった。

分岐

ここからさらに大渋滞。

安達太良山の大行列

ふと山を見上げると、山頂方面の道に人の行列。大名行列みたいだわ。みたことないけどさ。

安達太良山の大行列

山登りで渋滞になったのなんて、はじめてだわ。渋滞で良いことも。

ひたすら登ってしまいがちな登りだけれど、待ち時間が暇だから振り返ると、絶景。

雲が、まったいらだわ。

振り向くと絶景

下山する人との離合で立ち止まること、しばしば。

行列にウンザリする登山客

帰りのバスの時刻に間に合うのか、午前の時点で心配だ。

安達太良山の紅葉

ここでしばし、立ち休憩。

見下ろす登山客

この判断は正しくて、山頂は霧がかかり寒くて留まるのが辛かった。

ここからはガレ場っぽくなってきた。

がれ場

山頂までもう少し!

標識

ゴロゴロ、石が大きくなってくる。

がれ場を登る

お弁当をたべるひともチラホラ。山頂は近いぞ。

安達太良山のがれ場

くろがね小屋へ行く林道コースの分岐点。

分岐

振り返ると、下りの大渋滞。

大混雑

11:49山頂

さっきまでの紅葉の景色とはうってかわり、荒々しい印象の山頂。

安達太良山の山頂

霧も出ているし風も強い。寒い。

安達太良山の標識

山頂では、渋滞のためコース変更をするかどうかで大ゲンカしている親子を見かけた。結局どうしたのかな。渋滞、しんどかったもんなあ。

11:58
乳首(ちちくび)

マップでは山頂から5分になっていた「乳首」は、すぐそこの岩山。ザックをふもとにおいて身軽で登る人も多かった。

乳首へ登る人

登っているときに見下ろした景色。強風に煽られ、ちょっと怖い。

乳首から見た安達太良山

乳首は、安達太良山の事実上の山頂。風が強くて、煽られて怖い。

安達太良山の乳首

乳首からおりるときに鉄梯子あり。ここも順番まち。

安達太良山の乳首からハシゴで降りる登山者

山頂におりたら、霧が濃くなっていた。視界、不明瞭!

ガスが出てきた安達太良山山頂

12:03
山頂でお昼休憩

強風で霧もでていて視界の悪いなかの昼ごはん。昨日の磐梯山で出会った登山者のまねをして、バウムクーヘンにしてみた。

バウムクーヘン

ちいさいけれど高カロリー!しっとりしてて、食べやすい。

くつろぐカップル登山客。霧が濃いから、落ちちゃわないか心配だよ。

ガスのなか食事をするカップル

マップを見たら、帰りのバスの時刻にギリギリなことが判明。あわてて下山。

12:15
下山スタート

霧の煙るなか、下山スタート。ココからの道は、コムギの好みのガレ場。

ガレ場

霧が晴れてくれれば、どんなに絶景だったか!煙の中、目印を目安に進む。

ガスと標識

なんだかおどろおどろしく感じる岩。

岩の目印

霧のなか、ボンヤリみえる、登山者。

ガスのなか進む登山者

ガスのなか進む登山者

そんなに距離はないのにね。

牛の首分岐はどこだ?看板を見るがわからないので、反対方向からやってきた、ベテラン登山者に道を尋ねて教わる。大混雑に助けられた。ひとりだと迷っていたかも。

12:30
牛の首分岐

迷っていたところから少し進むと分岐があった。ガスっていると、本当に迷いやすい。

牛の首分岐

混雑していて、むしろ良かったのかもね
まだまだ、ガレ場が続く。

少しでも時間を稼がねば!小走りで無心に走るのが楽しい。

12:41
峰の辻

霧で隠れて標識がわかりづらい。くろがね小屋方面へ進む。

ガスのなかのガレ場

お、霧が晴れてきた。高度がさがったからかな?

峰の辻

風が吹いて、紅葉が見えてきた。

紅葉と登山者

前に歩いてた登山客御一行から歓声も上がる。わああ!

紅葉の安達太良山

足元はゴツゴツ石。

ガレ場の石

ガレ場を下る登山者

開けて絶景スポット。くろがね小屋の手前くらい。休憩する人多し。

紅葉の安達太良山

でも、私には、時間がないの!

急いで駆け下りる。横目に紅葉の安達太良山。

紅葉の安達太良山

紅葉の安達太良山

立ち入り禁止の看板が。

立ち入り禁止の看板

13:11
くろがね小屋

温泉も入れる小屋。渋滞で時間が足りなくなったため、入浴する選択肢はなくなった。

くろがね小屋の外観

トイレ渋滞がひどい。

くろがね小屋のトイレ待ち行列

13:21
靴を洗う

トイレは小屋の中。小屋に入る前に靴を洗うのがルール。

くろがね小屋の靴洗い場

靴を洗う行列を突破したあと、さらにトイレに並ぶ。

くろがね小屋から眺める紅葉がとても綺麗だったし、尿意もさほどなかったので、穏やかな心で並べた。

くろがね

安達太良山の紅葉

13:37
トイレ(滞在36分)

ようやくトイレにたどり着く。協力金100円。

13:37
出発(くろがね小屋)

トイレだけで滞在36分かかってしまった。あと2時間もトイレがないことを考えたら、仕方がないよね。

くろがね小屋を出発するときは、さらに行列が長くなっていた。

くろがね小屋のトイレ待ち行列

このあたりは、紅葉がとくに綺麗なエリア。

黄色く色づく樹木

立ち止まって撮影をする登山客が多い。

安達太良山の紅葉

時間がないので、小走りで。

安達太良山の紅葉

紅葉は、ここあたりが一番楽しめるかもしれない。道も平坦で降りやすい。

安達太良山の山道

安達太良山の山道

13:52勢至平分岐

安達太良山の山道

旧道をいく。

奥岳登山口のゴールへ向かって、馬車道と旧道との分かれ道。どっちの道を選ぼうか?登山客は、みんなオロオロ。

馬車道と旧道との分かれ道

ベテラン登山者と思われるグループに声をかけて助言をいただいた。

旧道だと20分ほどショートカットできるのだとか。滑りやすいから気をつけてね、だって。

急いでるコムギは旧道へ。

足元の悪い旧道コース

旧道は、ぐちょぐちょ。粘土質の土で、とっても滑りやすい。

これは、転びたくないやつ。

ドロドロの道

後ろから、ギャーという叫び声と、その仲間と思われる笑い声。転んだみたい。ひと事ではない!

手が汚れるのはあきらめて、根っこや岩をつかみながら進む。こけたくない。

この旧道ゾーンは、人体優先につき、写真を撮っておりません。

旧道の入り口

やっと旧道が終わった!と思えば、ふたたび旧道。この繰り返し。

旧道コース

下に下りるにつれ、グチャグチャ度はマシになった。時間に余裕があれば、もう旧道は選ばないかな。

でも、冒険っぽさを求めるならば、断然、旧道コース!

14:35
鳥川橋

旧道からふつうのコースに合流したら、すぐに鳥川橋。

鳥川橋

これまた、ふつうの道と、「あだたら渓谷自然遊歩道」の分岐点でもあります。

鳥川橋

あだたら渓谷自然遊歩道

時間がないから小走り&旧道を駆け抜けたら、時間に余裕ができた。

自然遊歩道を選んでもプラス10分ほどと聞いたので、せっかくなら!と。自然遊歩道コースへ。このコース、めっちゃ良かった。

あだたら渓谷自然遊歩道

遊歩道として整備されているので、木の道をてくてく歩く。

あだたら渓谷自然遊歩道の木製の遊歩道

滝のような川。

滝のような川

切り立った岩肌。

切り立った岩

滝。

滝

なにこれ!閲覧注意系?
この中には蜂がいっぱいいるってこと?

ハチ激取れ

14:58
遊歩道入口(ゴール)

理想的な時間に戻ってこれた。バスまであと30分ほどでゴール。ああ疲れた。

あだたら渓谷自然遊歩道入り口

靴を洗う(奥岳の湯の前)

ドロドロになった登山靴を洗い場で流す。ここも順番まち。

ロッカーで荷物をピック。

預けていたおかげで軽々登山ができた。

行きはロープウェイまちの大行列でイライラして余裕がなかったな。安達太良山の記念撮影スポット。

安達太良山撮影スポット

ビール飲む

おつかれ自分!ロッジで販売されていた缶ビール¥350。

安達太良山でビール

15:30バス出発

バスはパンパン。

福島交通バス

行きみたいに最初から2台運行では想定されていなかったみたい。

乗り切れなかったお客さんは、同じバスがまた戻ってくるからしばらく待つように案内されていた。コムギはギュウギュウのバスに乗る。

岳温泉〔福島交通〕

帰りのバスは二本松への直行ではなく、岳温泉どまり。ここで乗換え。

福島交通岳温泉駅

岳温泉

下山後のお風呂はここで。バス停すぐの入浴施設、岳温泉でさっぱり。

岳の湯の外観

宿泊施設もかねており、内部は複雑な建物。登山靴を脱いだあとって、なんでこんなに足がヘニャヘニャになるのか。

岳温泉の湯温はとても熱め。水で薄めてよいと番頭さんに言われたけれども、水道の蛇口じゃおっつかない熱さ。わりと平気なコムギでも、長時間はキツかった。

湯上りはビールではなく、先日におぼえたノンアルビールにて。キンキンに冷えていれば、これでもいっかと思うようになりました。健康的だね。

 

待合ロビーにて、バス時刻まで待たせてもらった。のんびり。

岳温泉(バス停,福島交通)

温泉のすぐそばが岳温泉バスターミナル。

福島交通岳温泉駅

二本松駅前〔福島交通〕

駅につくころには、陽が落ちていた。

JR二本松駅

JRで郡山に戻ってから、新幹線で東京、そこから夜行バスで大阪へ戻りました。

明日は大阪で仕事だ

おしまい。

まとめ

安達太良山は、大阪住まいの私には馴染みのない山でしたが、大人気で驚いた。

わたしが考える人気の理由は、

・紅葉の名所で、訪問時がシーズンだったこと
・ロープウェイを遣えば楽々に頂上に到達すること

頂上で引き返す登山客が多かったので、奥岳経由の一周コースにすると、下山ルートはさほど混雑しなかった。

安達太良山は、混雑さえなければ、また登ってみたい山。そのときは、くろがね小屋の温泉もセットで体験してみたいものです。

おしまい。

 

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