百寺巡礼

【百寺巡礼】第69番 長勝寺 “禅林街の奥に端然と鎮まる津軽藩の菩提寺”

 

禅林街

2020年秋、青森県の長勝寺の参拝記録。
長勝寺は、500mにおよぶ禅林街の奥にたたずむお寺でした。

長勝寺について

大平山 長勝寺
ちょうしょうじ

■ 宗派:曹洞宗
■ 所在地:青森県弘前市西茂森1-13-8
Googleマップ
■ 公式サイト:公式:長勝寺 – 津軽家 墓守りのお寺 太平山

長勝寺はこんなお寺

禅林街のもっとも奥にたたずむ

33の寺が並ぶ禅林街すべて曹洞宗のお寺。

禅林街マップ

同一宗派のお寺のみで構成されるのはとても珍しいのだとか。

まっすぐ伸びる禅林街

禅林街は黒門より500m。長い。

弘前城の出城の役割を果たす

弘前城の防衛が手薄な南側の防衛ラインとして、非常時に出城として使用したのだとか。

出城(でじろ)
根城(ねじろ)から出して要地に設けた小規模の城。本城を守るように配置される。

津軽藩の菩提寺

津軽藩の菩提寺。
歴代藩主のお墓「津軽家霊屋」がありますが、一般非公開。ちぇ。

長勝寺へのアクセス

■レンタイサイクル
駅構内の観光案内所でレンタル可能。ただし冬季や雨天時は貸出中止です。
弘前観光コンベンション協会

■JR弘前駅からバス

長勝寺の参拝記録

訪問時期:2020年秋

今回のルート

青森駅から徒歩で移動

レンタサイクルで悠々とお寺へ向かうつもりでしたが、レンタサイクルは雨天貸出中止。観光案内所の方は、禅林街方面へ行くバスを教えてくれましたが、歩いて行くことにした。

徒歩ルート、楽しかったのでおすすめ。
町歩きは旅の醍醐味ですよ。

JR弘前駅を出発

小雨のJR弘前駅前からスタート。

普通の住宅街を抜けて行く。

弘前市内の街

駅から離れると、昭和レトロの雰囲気

レトロのフルーツ屋さん

富田の清水(しつこ)

小屋を発見。のぞくと湧き水でした。

富田の清水の外観

ポリタンクを持参して汲みあげるおじさまと出会う。
ここは、昔は紙をすいていたところだそう。

富田の清水

踏切を通過

踏み切り周辺も懐かしい雰囲気。

踏切

ちょうど列車が通過するタイミング。

大鰐線の電車

最勝院五重塔

長勝寺にたどりつくまえに寄り道。観光マップでみた五重塔のイラストが気になって。

最勝院五重塔

境内自由です。

最勝院五のもみじと仏像

立派な五重塔だな。ご朱印も頂く。「牛頭(ごず)天王」。

最勝院の御朱印と五重の塔

牛頭天王(ごずてんのう)
日本における神仏習合の神。 釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神。

寺内町

お寺が連なる道を通る。

寺内町の入り口

気になった看板。
まったく、そのとおり!

通りすがった酒屋さんの自販機。めずらしいクラフトビールばかり販売されていてる。こんなの見たことないや!売れるのかな?

クラフトビールの自販機

黒門

ここから、禅林街がスタート。

黒門

禅林街
500mつづく参道

黒門をこえたら、そこから禅林街。

まっすぐ伸びる禅林街

同一宗派によって作られた寺院街はとても珍しいのだとか。

禅林街のお寺

杉並木が続く広い参道にそい両脇に33の禅宗寺院が連なる様は圧巻。

まっすぐ伸びる禅林街

石材店

黒門近くの石材店。お寺の近くにはこういうお店があるよねえ。

黒門近くの石材店

六角堂

禅林街の六角堂

杉の木から、新しい杉が生えていた。

杉から生えた杉

黒門から500mほどで長勝寺。

禅林街と長勝寺の山門

禅林街の最も奥にたたずむ長勝寺。
ラスボス感がある。

長勝寺の通用門

山門

荘厳な山門。

長勝寺の境内と山門

長勝寺の山門

裏から見ても、立派。

長勝寺の山門を裏から

短歌・俳句・川柳の募集ポストあり。
さらっと詠める人間になりたいものだわ。

訪れた日は雨。
可愛い野花が咲いていた。

植物

本堂

津軽最古の建造物。
参拝は、庫裏から入場し、本堂へ移動します。

長勝寺の本堂

庫裏

庫裡から本堂へ。御朱印も先に預けておく。本堂内は撮影禁止。

かつてミイラを安置していた

ここ長勝寺には、かつてミイラが安置されいた。ご遺族(ご子孫)の希望にて、後年に火葬したのだとか。本堂内のギャラリーには、ミイラの写真がありました。

ミイラといえば、岐阜県の横蔵寺では今でもミイラ(即身仏)が安置されています

▼百寺巡礼 第37番 横蔵寺

 

大きな蜘蛛がいてた。

蜘蛛2匹

本堂から見た山門。

本堂からみた山門

梵鐘

参拝客は鳴らせない。

長勝寺の鐘楼

境内はこんなかんじ。

長勝寺の境内

蒼龍窟

蒼龍窟の外観

たくさんの仏像などがぎっしりと安置されている蒼龍窟。迫力あり。

蒼龍窟内部の羅漢

五百羅漢

蒼龍窟の五百羅漢

岩木山神社からやってきた仏像たち

こちらの仏像群は、岩木山神社や百沢寺から移されたもの。明治初期の神仏分離令によるもの。

蒼龍窟の内部

蒼龍窟から眺めた庫裡。

蒼龍窟からみた庫裏

仏群がならぶ建屋

蒼龍窟と本堂のあいだにある建屋。なにかの作業場所かなと思ってスルーしていた。

長勝寺の建屋

帰ろうとしていたら、カメラが趣味の男性に声をかけられた。

建屋の裏は見た?帰る前に見て帰りなさいよ♫

長勝寺の仏像群のある建屋

ドン!

長勝寺の仏像群

ドン!

長勝寺の仏像群

ドン!

長勝寺の仏像群

ドドン!

長勝寺の仏像群

こりゃ、すごい。

茶色の建屋に木造の仏像は保護色、
薄暗い、
百寺巡礼ガイド本には載っていない

それゆえ、完全にノーマークだったわ。

参拝寺は、見逃さないようにご注意くださいね。

長勝寺の仏像群とカメラマン

津軽家霊屋(つがるけたまや)

津軽藩主の歴代を祀る霊廟。ですが一般参拝客は入場不可です。

おしまい。

 

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