大阪在住の会社員コムギの、
スパルタントラベラー日記。
佐渡島を原付で一周の旅。
天然記念物のトキへに会いに行ってきた。
トキについて知ったこと
トキのこと、「絶滅危惧種の国鳥」だと思っていた。いろいろ間違っていた。
恥を承知で記しておく。みんな知っているの?
日本の国鳥ではない
日本の国鳥はキジ
ただし、これも非公式。1947年に民間団体の日本鳥学会が国鳥にキジを選定。とりあえずトキではないことは確定。
日本の野生トキはすでに絶滅している
えー!絶滅しているの?
2003年に死亡したトキの「キン」が最後の野生のトキ。すでに絶滅していたのでした。
現在のトキは、中国から贈られたトキを繁殖させたもの。
トキの学名はニッポニア・ニッポン
ただ驚く。トキじゃダメだったのかな?
現在のトキ飼育数:183羽
なんと183羽。(2021.12月現在)。
これに加えて、放鳥したトキもいる。増えている。
確認先:県民生活・環境部 佐渡トキ保護センター(新潟県庁HP)
トキが増えすぎている?
繁殖成功、すばらしい。メデタシメデタシと思っていたら、気になる記事を見つけた。
繁殖したトキを野生に放鳥したら増えすぎて、農業被害が懸念されるのだとか。
かつて、朱鷺は害鳥であった。朱鷺は、餌のドジョウを採るために田んぼを荒らすから。
環境破壊で絶滅の危機に瀕したり、繁殖したら害鳥とみなして敬遠したり、人間とは、なんと勝手なのか。
そんなことを考えてしまう。現実には、トキとの共生できる暮らしを推進しているのだとか。失敗を繰り返さない、知恵で対処する取り組み、応援します。
トキの森公園
野生のトキは見かけなかった。確実に会えるトキの森公園へ。
ゆるキャラ、トリッキーがいてた。
公園内の施設
公園内にはふたつの施設があります。
・トキ資料展示館
・トキふれあいプラザ
トキ資料展示館
資料展示。保護増殖、野生復帰への取り組みなど。
野生最後のトキ・キン。保護した宇治金太郎さんとキンのエピソードが印象的でした。
トキふれあいプラザ
ケージ内のトキを観察することができる施設。
トキに会える!と思ってのぞくと、豆つぶサイズ。
そして微動だにしない。堂々とした佇まい。大物だな。
食事タイム、トキが近くにやってきた
佐渡島まできて、この距離かよ・・・と思ったら、ショータイムが始まりました。トキの食事タイムです。
トキの好物であるドジョウを観察窓の近くにおいて、トキが食べに来るのを待つ。しばらくしたら、飛んでやってきた。
ドジョウを積極的に食べていた。
世界のトキたち
公園内には、世界から譲り受けられた、さまざまな種類のトキが飼育されていた。
もうちょっと間近で観察できると思っていたけれどな。刺激するのもよくないし、こんなものなのかも。
公園内に置かれていた謎の石たち。トキの顔が描かれていて、可愛らしい。
帰りに、出口の売店にてエダマメソフトクリームを食べました。さっぱり美味しい。
アクセス
トキの森公園
新潟県佐渡市新穂長畝383-2
・Googleマップ
・トキの森公園のご案内 – 新潟県佐渡市公式
田んぼアート
トキの森公園へむかう道中、田んぼアートに立ち寄りました。
ちなみに、これが原画ですって。
この「V」が、トキ。
今年は、農作業をする人間がメインの原画。
田んぼアートは、植物が育っちゃうのが難しいところなのかも。
アクセス
トキに会いに佐渡島へ行こう
そもそも、佐渡島へ訪れたのはトキがきっかけ。昨年に青森で出会った旅人が、恐山に行く前に朱鷺を見に佐渡島へ行ったという話を聞いて。私も朱鷺を見てみたいと思ったのでした。
今回はガラス越しのトキをのぞいただけ。いつか空を舞う朱鷺を目にできるといいな。
おしまい。
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