「新・世界七不思議」のひとつにも選ばれたナバタイ国の遺跡、ペトラ。1日でまわりました。1日あるといっても広大なペトラ遺跡をまわるには、時間と体力の配分が必要!こちらの記事でペトラの予習をどうぞ。
目次
1.ペトラ遺跡とは
2.ペトラ遺跡観光について
3.ペトラ遺跡観光の1日
4.体力に注意して、ペトラ遺跡を歩こう
ペトラ遺跡とは?
古代アラブ民族のひとつ、ナバタイ人の首都の遺跡。ローマ帝国の支配、4世紀の大地震で崩壊。外部の人間には忘れられていたが、19世紀にスイス人探検家によって確認され、世界はその存在を知ることとなった。新・世界の七不思議のひとつに挙げられている。
インディ・ジョーンズ最後の聖戦の舞台
幼い頃に夢中になって観た映画ですが、まさか実在する場所だとは思っていなかった。そう、コムギは捻くれた子供だった。考古学者インディ・ジョーンズの冒険譚はフィクションですが、ロケ地のペトラ遺跡にはいくことができます。
さあ、いざ、インディ・ジョーンズの世界へ!
ペトラ遺跡観光について
じっくりペトラを楽しみたいならば、2日間(1泊)ルートが断然おすすめ。
▼事前準備についてはこちらの記事で
ペトラ遺跡観光の1日
入場ゲート
ゲートでセキュリティチェック
まずはペトラのゲートでセキュリティチェック。荷物検査もあります。
土産物店はスルー
入場すると、チケット売り場のほかに土産物店がずらっと並ぶ。でも、ここではスルーで!
ペトラ遺跡内でもたくさんの土産店があるし、カフィーヤもそこで買えます。遺跡内のほうが値段は安い。柄もほとんど同じ取り扱いなので、「今買っておかなくちゃ」と焦らなくても大丈夫!
チケット購入
ペトラ遺跡のチケットはディズニー並の値段。2日通し券で55Jd(約8,800円)。チケットには名前が印字されます。
チケットチェック
ペトラ遺跡のゲートへ。チケットチェックを受ける。
遺跡内①入り口〜エル・ハズネ
ゲートを出たら、ペトラ遺跡の世界へ
ゲートを潜ったら別世界!さっきまで普通の街にいたのにね。
ゲートから、シーク(岩の割れ目のところ)までのエリアは『バーブ・アッシーク・トリクリニウム』と呼ばれています。馬車でも移動もできるけれど、見どころがあるので徒歩がおすすめ。
馬車やロバでの移動も可能
ゲートからペトラ入ると、客引きのおじさまたちに声をかけられます。ロバはチケットに含まれているよ!とのことですが、実際にはチップを要求されるみたい。営業トークを毛嫌いせずに乗ってみるのも良いかも。馬車は料金が決まっています。
コムギは断然、歩く派。
みんな歩いてる。ゆるい下り道なので、どうしても馬車に乗りたいならば、ゆるい上り坂の帰り道がオススメ。
オベリスクの墓
馬車移動ならば一瞬で通り過ぎる見どころ。4つの尖塔がエジプトのオベリスクに似ているため、このネーミングになったとか。
ペトラにきたんだ!と実感できる、ペトラ遺跡内ではじめて出会う見どころ。
ジン・ブロックス
『精霊が宿る石』と伝えられるお墓。歩いていると見逃しそう。立方体に近い形のお墓です。
岩の割れ目”シーク”を歩く
いよいよ、シークへ。シークは、狭い岩山の裂け目のこと。エル・ハズネへと続く長さ1.2kmの峡谷。
シークの開始地点には、兵士がスタンバイ。撮影に応じてくれます。
シークの道は細いところもあるため、観光客で混雑する。
1.2km歩くと、いよいよです。
エル・ハズネ
シークの終わりに近づくと、裂け目部分からピンクの輝きが見えてくる。
にじり口と同じ効果!シークからのエル・ハズネ
狭いシークを歩き抜けると、そこには 華やかなエル・ハズネ。
狭い入り口からくぐり抜けると美しい床の間がまず目に入る、茶室の『にじり口』と同じ効果ですね。
人間の大きさと比べたら、その壮大さがよくわかる。エル・ハズネは宝物殿だったそう。とても壮麗な遺跡。
ラクダに乗って記念撮影できる
ペトラ遺跡のハイライトであるエル・ハズネには、遺跡内でいちばんの人とラクダとロバが集まっています。写真撮影様のらくだが待機しているので、記念写真を撮るのも良いかも。
写真撮影と、すこし周遊する程度。
エル・ハズネにはたくさんのラクダが待機中。
警察官もいた
勤務中の警官たちもいてた。快く写真を撮らせてくれました。
兵士と記念撮影もできる(無料)
エル・ハズネにも兵士が待機しているので、エル・ハズネを背景に写真撮影にも応じてくれますよ。
記念写真スポットは有料
エル・ハズネを歩いていると、「上から写真撮れるとっておきのスポットがあるから連れて行ってあげるよ」と営業されます。胡散臭いなあとスルーしていましたが、みんなが登っていく姿を追いかけると、その場所がどこか判明。そして自分でもいけそう!
写真撮影用に絨毯が敷かれていて観光客は順番待ちで撮影。自力でたどりついたコムギですが『写真を撮るにはチップが必要だ』と詰め寄られた。1jdを払うことに。
ですが、ベドウィン男性は、素晴らしい身体能力で高い位置から写真を撮影してくれたので、チップも妥当かな。
巨大なエル・ハズネでも高いところから見下ろすと不思議と小さく感じます。素敵な写真が撮れるので、ぜひオススメです!
遺跡内②エル・ハズネ 〜 レストラン「バシン」
ツアーではエル・ハズネまでで終えるものもあるみたい。コムギは先へ進みます。
みやげもの並ぶ
エル・ハズネを超えると道は開けてたくさんの露店が出現。歩いていて楽しい。
可愛い雑貨も多く、買い物する人もたくさん。
ファサード通り
岩山に造られた岩窟墓群。
王家の墓(岩窟建築群)
『墓』という名で呼ばれているけれど、墓であった確証があるのは一部のみで、その他は宮殿や神殿など特定されていないらしい。岩を切り崩された建築が並ぶさまは、なかなか壮観。
間近でみると、ものすごい迫力。
休憩しているヤギの家族もいた。
遺跡のなかは、ピンクの層が見える。
こんな荒涼とした道を歩きます。暑いけれど、冒険している気分に浸れるためか、テンションは高い。
柱廊通り
破壊されているけれども、円柱が並列んでいたところ。ペトラの中心地であり、ナバタイ国の市街地だったところ。
大神殿
ペトラ遺跡でもっとも規模の大きな建造物、大神殿。
柱廊通りの階段から登るのですが、この階段がなかなかキツい。
有翼ライオンの神殿
ペトラ遺跡のメインルート、柱廊通りから外れたところにある『有翼ライオンの神殿』。名前に惹かれて目指したものの、有翼ライオンの気配なし。遺跡は現在修繕中で、それに有翼ライオンは破壊した円柱装飾部分らしい。事前の予習不足だったコムギはてっきり、スフィンクスみたいな像を拝めるものだと思い込んでいた。
カスル・アル・ビント
ペトラ遺跡でもっとも重要な神殿、カスル・アル・ビント。とにかく大きい。そして崩壊している。遠目に眺めるのみ。
レストラン「バシン」でビール休憩
朝から出かけたらちょうどお昼どき。レストラン「バシン」ではブッフェが提供されていて大人気。外のテラスならばドリンクだけの利用もOK。
ちなみにビールは1USD(約1,200円)でした。ひえ〜〜〜!ボッタクリすぎやしませんか?ついでにここでお昼寝も。コムギは座って眠れる器用なタイプなのです。
遺跡内③レストラン「バシン」〜 エド・ディル
体力回復し再開。ここまででも、すでにかなり歩いてきたのに、ペトラ再奥地までの道は遠い。
ライオンのトリクリニウム
Lion Triclinium
2匹のライオンに守られた墓。ちょっと高くて怖くてコムギは登れず。みなさん身体能力すごい。
岩を登ることができず、望遠で撮影するのみ。登っている人たち、身軽でスゴイ。
登り坂がつづく:約1時間
ここからペトラ遺跡の果て、エド・ディルまでは上り坂が続きます。これは予想外でかなりキツかった。
レストラン「バシン」からエド・ディルまで
行き(上り):約1時間
帰り(下り):約30分
かなりキツイです。ここまでも相当歩いているのに、ひたすら登り道がつづく。
途中には土産物店がたくさん並ぶ。『毎日ここまで通っているなんて通勤大変だろうに』。
登りはキツいので、ロバに乗るのもテです。ただ、ロバに乗るのもインナーマッスルが必要なのでなかなか体力遣うらしい。結局、体力つけておけってことですね。
見晴らしの良いカフェで休憩
時間に余裕があればこそ。途中のカフェで休憩。ゴールがわからなかったので、あと10分あるけばエド・ディルなのに、ここで随分とゆっくりしてしまった。水タバコも吸えるよ。
エド・ディルは、もうすぐ!
エド・ディル
レストラン「ザ・バシン」から歩くこと1時間、ようやくペトラ遺跡のいちばん奥の遺跡『エド・ディル』に到着。エド・ディルは修道院。。
エル・ハズネのような凝りに凝った意匠はなくシンプルな趣。ですがとにかく巨大。
ペトラ遺跡は19世紀にスイス人探検家が再発見するまで忘れ去れていた遺跡だったけれど、岩山を登ってこの光景が出てきたら、さぞかしびっくりしただろうな。
エド・ディルを眺めながら休憩
エド・ディルの前にはゆったりできるカフェがあります。アラビア風のゆっくりしたオープンエアーのスペース。至福の時間です。
色々な意味で帰りたくない気持ち。ずっとここにいて眺めたい。また同じ道を戻るのもツライ。
さらに奥の展望スポットへ行ってみよう
もうひと頑張りして、奥の岩山を登ってみることをオススメします。上空からみえるエド・ディルは絶景。
巨大な岩山を、よくこんなに切り崩して作ったものだわ。すごい技術。ナバタイは、王権が強かったのかな。
復路:きた道を戻るのみ
ここから、入り口まで戻ります。エド・ディルからレストランまでは下りなので楽できるけれど、エル・ハズネから入り口までは上りなんだよねえ。なので結局は行きと同じくらい歩くことになります。
うう、しんどい。
でも、ペトラ遺跡、素晴らしい。
体力に注意して、ペトラ遺跡を歩こう
暑い、広い、疲れる!
休憩をとりつつ、ゆっくり世界遺産を味わいたい。 ペトラ観光はできれば2日間、ゆっくり楽しみたいところ。 バカ高いチケット料金も、2日間券ならばお得だしね。
エネルギーを蓄えて、ペトラ遺跡を心ゆくまで楽しもう!
▼事前準備についてはこちらの記事で
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