ユダヤ教の安息日「シャバット」の期間中、エルサレム旧市街の動きが停まるってホント!?
わりと本当ですが、プランニング次第でどうにか回避可能です!
この記事では、シャバット期間中のエルサレム観光についてまとめました。
目次 1.安息日(シャバット)とは? 2.注意!安息日には観光できないところ 3.安息日でも観光可能なスポット 4.実際に安息日に旅をして感じたこと 5.安息日でもプラン次第で回避可能!
安息日(シャバット)とは?
ユダヤ教の戒律で労働禁止
安息日(シャバット)は聖なる日であり、いかなる労働も行わないことが求められる。
ユダヤ教のシャバットは超・厳格。シャバット期間である金曜日の日没〜土曜日の日没までは、お店は閉まり、人々は外出を控え自宅で過ごす。
エルサレムの街は停止するらしい!?
観光できるのか?
安息日のエルサレム観光であきらめること
そんな厳しい、ユダヤ教の安息日の戒律。やはり観光できないところはありました。
嘆きの壁は入場できるが写真撮影不可!
ユダヤ教の聖地、嘆きの壁。シャバット期間でもユダヤ教徒は礼拝に訪れます。異教徒も入場することはできますが、シャバット期間中は一切の写真撮影不可! 観光できないわけではないのですが、記録できないのは残念ですよね。
シナゴーク、ユダヤ関連施設は早期営業終了
シャバットの金曜日は午前中で営業を終了し、午後から休業するところが多いです。
岩のドーム、神殿の丘は終日入場不可
岩のドーム、神殿の丘:
金曜&土曜日は終日入場不可
シャバットよりも厳しい。
岩のドームも神殿の丘もユダヤの施設ではないのですが、別のルールで「金曜日&土曜日は、イスラム教徒以外は終日入場不可」なのです。偶然にもユダヤ教の安息日と一緒ですね。終日なので午前中さえ許されず、写真撮影どころか入場は一切できません。銃を帯同したイスラエル兵士が入り口付近で警備しているよ。
金曜日&土曜日に旅する方は、どうあがいても観光は無理なのであきらめましょう。
安息日でも観光可能!おすすめスポット
コムギは「エルサレム旧市街」と「遠出してベツレヘム」をおすすめします。
聖墳墓教会
キリスト教の聖地、イエスの墓がある聖墳墓教会は通常営業です。
いつ行っても混雑していて、また見どころもたくさんの聖地。ユダヤ関連施設を訪問できない分、ここでたっぷりと時間をとるのも良いですね。
イスラム地区のスーク
イスラム人地区にも、もちろんシャバットは関係ありません。岩のドームや神殿の丘には入場できませんが、イスラム人地区のスークは大にぎわい。買うものはほとんどありませんが、冷やかしに練り歩くのも楽しいよ。
オリーブ山から絶景を楽しむ
エルサレム旧市街から出てオリーブ山に登って眺めるビュースポットは、もちろん安息日でも関係なし。
このような「体力を使って眺めを楽しむ」系の旅の楽しみは、営業時間や宗教的な都合などに振り回されないのでプランが組みやすくていいですね。あとはお天気の問題のみ。それが一番難しかったりもするのだが。
オリーブ山のまわりには、キリスト教の教会がいくつもあります。こちらも安息日でも見学可能なのでセットで観光するのがオススメ。
ベツレヘム(パレスチナ自治区)へ遠征する
ユダヤ人の多いエルサレムはあきらめて、いっそ遠出しちゃおう!ベツレヘム(パレスチナ自治区)で行っちゃうプランはいかが?
エルサレムからベツレヘムまでは、アラブバスで40分程度。バス運賃は200円くらいとお手軽。バスの運行会社「アラブバス」は名前の通りイスラム系の会社なので、シャバット期間に関係なく営業しているのです。
エルサレムの旧市街や、周辺の近代的な街と異なり、ベツレヘムはとっても庶民ぽい生活感の溢れるところ。イエスが生まれた「聖誕教会」もあります。
パレスチナ自治区を訪れるならば絶対に見ておきたいのがバンクシー作品!オリジナルのバンクシー作品を肉眼でみよう。場所と歴史的背景ふくめてのアートです。
ハッピーアワーでビールを呑んだくれる
エルサレム旧市街のちかくのおすすめバー「Sira Bar」。1杯頼むと1杯無料のハッピーアワーは、金曜日はなんと、午後2時からスタート。安息日は飲んだくれちゃうのも良いかもね。
実際に安息日に旅をして感じたこと
エルサレム旧市街は、安息日でも観光できる!
シャバット期間に怯えておりましたが、エルサレム旧市街は3大宗教があつまる場所。ユダヤ教関連がストップしても、キリスト教施設やイスラム地区は問題なく、お店も営業していたし不便はなかった。
金曜の夕方のユダヤ人地区は一見の価値あり
シャバット期間に差しかかろうとする午後3時頃のユダヤ人地区はちょっと面白かった。
みな足早に帰路を急ぐ。シャバットが始まる前に帰宅したいのかな?
どんどん街も店じまい。しんとしていく。
24時間営業のコンビニもなく、スーパーも元旦に休んでいた時代の大晦日の夜という雰囲気なのです。
まだ明るいのにガランとしているエルサレム旧市街のユダヤ人地区。
夢の中にいるみたいな、住民が全くいなくなった街にひとり取り残されたような。SFなのかホラーなのかサバイバルなのかはともかく、映画っぽいシチュエーションを楽しめます。
安息日でも観光はできる!プランニングで回避可能
もし旅行日がシャバットにバッティングしてしまっても、観光できないわけではありません。上記の観光注意点を考慮して、うまく回ればだいじょうぶ!
ですが、できるならば、金曜日&土曜日を外すに越したことはない。
めぐる順序を工夫して、エルサレム観光を満喫できますように!
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