セルギエフ・ポサード、
ウラジーミル、
スーズダリ。
ガイドブックを読むと、「黄金の環」の都市はどれも「中世らしい」「田園風景」など表現されていて、それぞれの違いがあまりわからない。
実際に3箇所いってみたところ、
スーズダリをいちばんにオススメします!
スーズダリには、思い描いていた「中世ロシアの田園風景」があるから。
この記事では、スーズダリをご紹介します。
スーズダリってどんなところ?
のどかな田園風景のなかにいくつもの修道院が。
モスクワからはるばる時間をかけて田舎へ行って、この修道院群をみると壮観!
まるで別の時代に迷い込んだみたい。
むかしなにかのおとぎばなしに出てくる、お城のある田舎町。
そんな田園風景が広がります。
これぞ、ロシアの中世!
スーズダリへのアクセス
スーズダリへのアクセスは、片道5時間程度かかります。
- モスクワ・クルスク駅からウラジーミル駅へ
- ウラジーミル駅でバスに乗り換える
- スーズダリのバスステーション到着
- 徒歩かバスで市内へ
モスクワ・クルスク駅からウラジーミル駅へ
出発は、モスクワのクルシク駅。
コムギは普通列車で行きました。
モスクワのクルスク駅からウラジーミルまで電車で3時間。
約3時間のはずが、30分ほど遅延して3時間30分くらいかかった。
ウラジーミル駅でバスに乗り換える
ウラジーミル駅を出たら、通り向かいにバスターミナルがある。
その間、50メートルほど。見えています。
ウラジーミル駅で路線バスに乗り換え、スーズダリのバスステーションまで40分。
バスは1時間に3本程度。
バスは満員で、座れなかった。
40分間、ぶっとばすバスに揺られながら、スーズダリへと向かいます。
スーズダリのバスステーション到着
スーズダリのバスステーションに到着。
バスステーションから市街地へは徒歩で15分程度。
そのまま同じバスに乗って、さらに街の中心部に進むこともできます。
その場合はバスから降りずに乗り続け、乗務員のひとに追加料金を払えばOK。
追加料金は、バスの中に書いてありました。
追加料金を払って、スーズダリの北端までバスで移動がオススメ
追加料金を支払い、スーズダリのエリアの最北端であるスパソ・エフフィミエフ修道院までバスでいきました。
スーズダリは徒歩で十分まわれますが、それでもできるだけ歩きたくない。
最北端までバスで行き、そこから南へ歩いて戻ってくる経路だとムダがない。
ただでさえ疲れやすい海外旅行。
なるべく徒歩距離を少なくして体力を残す作戦で!
スパソ・エフフィミエフ修道院
12の塔と城壁に守られた、砦のような修道院。
カメンカ河畔の高台に建設された修道院。
バスターミナルから一番遠いところにあります。
ガーデンにはたくさんの可愛らしいお花が咲く
入り口付近のガーデンには、手入れされたお花がたくさん咲く。
みたことのないようなお花もたくさん。
世界遺産を見に来たのに、お花に気を取られてしまった!
スパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂
立派なドームのある聖堂。
内部に描かれたフレスコ画がとても美しい!
わりと優しい色合いで、ところどころ剥げ落ちていたり。
17世紀に描かれた壁画。
小ぶりな教会でしたが、前面のフラスコ画が圧倒的に美しかった。
壁に囲まれてまるで小さな村みたい
それにしても、良い天気。
ロシアの夏はとても気持ちが良いです。
リゾポロジェンスキー修道院
女性修道院。
内部にはとくに見所はなく、所要時間は10分もあれば十分かな。
聖なる門
スーズダリ建築の傑作とされる「聖なる門」
赤と白のコントラストが印象的、との触れ込みでしたが、
なんだか、タイルが剥がされている!?
素地のピンクでした。
修復中なのかな〜
これはこれで可愛いけれど。
赤部分が剥落しています。
72mの鐘楼
黄色い鐘楼がそびえ立ちます。
ただ、他には何もなかった。
内部の建物のレンガ?も剥落している。
なにがあったのか!?
そして写真を取ろうとしていると、左側の女性にお金を要求されました。
なぜ??
クレムリン
スーズダリの中枢的存在・クレムリン。
クレムリンとは「城塞」の意味。
モスクワのクレムリンのみならず、かつての中世都市では、都市ごとにクレムリンを備えていた。
政治の中枢機関が集まる場所。
スーズダリのクレムリンを外側から。
壁に囲まれています。
星型ドームのラヂェストヴェンスキー聖堂
クレムリンのなかの大聖堂。
星型ドームが可愛らしい。
クレムリンのまわりは芝生でくつろげるようになっています。
移築された木造のニコーリスカヤ教会も。
芝生では、デッキチェアでゆっくりする人々もたくさん。
ラヂェストヴェンスキー聖堂の内部も美しい
一面のフレスコ画。
スパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂の優しい色彩のフレスコ画と違って、ギラギラな様相。
木造建築と農民生活博物館
ひとつの村を再現したオープンミュージアム。
名前からすると地味で「たいしたことなさそう」と思ってしまった。
とろこが!ロシア民話の世界みたいで、よかった。
木造教会
移築されたという木造教会。
内部には入れない。
もちろん、ドーム部分も木造。
継ぎ目はこんなかんじ。
いい仕事しているな。
木造の風車
木造の風車。
キルトの展示会をやっていた
芝生エリアでは、キルトの展示会が開催中。
グリーンの上に並べられるキルト作品たち。
大胆な展示だな・・・!
なかなか、ユニークなデザインも!
お気に入りのキルトを探すのも楽しい。
粋な青空美術館でした。
なによりも木族建築博物館までの道が素晴らしい
クレムリンから徒歩15分くらい。
そのあいだ、川を越えて歩くのですが、その道のりが素敵なのです。
博物館そのものよりも、その道を歩くことが素晴らしい。
とっても、画になる!
スーズダリのベストスポットは、この道だと思う。
すこし離れたところから眺めるクレムリン。
ここスーズダリが「中世のおとぎの国」と言われているのがわかる。
遠くには玉ねぎドームも見える。
鏡のような湖に、自然もいっぱい。独特の建物も。
これがロシアの中世なんだな〜
モスクワから片道4時間ほどかかってきたけど、遠いというよりもはやタイムスリップした気になりました。
別の時代の、別の国のよう。
来てよかった。
黄金の環ならば、断然スーズダリがおすすめ!
他の黄金の環に比べ、モスクワからのアクセスが悪く難易度は高いのですが、それでもやっぱりスーズダリをおすすめします。
なんといっても、「中世ロシアの田園風景」を、より体感できる街だから。
モスクワやサンクトペテルブルグの都市もいいけれど、中世ロシアへタイムスリップできる、おとぎの国・スーズダリへのエクスカーション、おすすめですよ。
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