モスクワ近郊に黄金の環と呼ばれるエリアがある。
「首飾りが円を描くように」いくつもの古い都が点在するエリア。
中世の面影を残す、かつての都や聖地。
ロシアにとって懐かしい、原風景がいまだ残る地。
大国ロシアの首都として発展しているモスクワや豪華絢爛なサンクトペテルブルグとはまた違った魅力がありました。
この記事では、モスクワからアクセスの良い黄金の環のひとつ、「セルギエフ・ポサード」についてご紹介します。
セルギエフ・ポサードはどんなところ?
モスクワより北北東70km。
セルギエフ・ポサードは、かつてロシア正教の聖地として栄えてきた街。
トロイツェ・セルギエフ大修道院は世界遺産に指定されている。
セルギエフ・ポサードへのアクセス
ヤロスラブリ駅から出発
モスクワの主要ターミナル駅のひとつ・ヤロスラブリ駅からエレクトリーチカ(近郊列車)に乗ります。
ヤロスラブリ駅は、メトロ駅だとコムソモーリスカヤ駅が最寄り。
モスクワ(ヤロスラブリ駅)〜セルギエフ・ポサード駅
往復 352ロシアルーブル(約600円)
セルギエフ・ポサードまでのエレクトリーチカは、1時間に2〜3本あった。
電光掲示板で確認できます。
切符を買おう
17番カッサ(切符売り場)で購入。
↓のように、書いた紙を窓口で見せて購入。
Се́ргиев Поса́д (セルギフエフポサード)
Авиабилеты(往復切符)
×1
ロシアでは筆談が有効です!
窓口でのやりとりを極力減らしたい・・・との気持ちから、コムギは往復チケットを買いましたよ。
エレクトリーチカ(近郊列車)で90分
セルギエフポサード行きのエレクトリーチカは、わりとガラガラ。
スッキリ清潔です。でも、この椅子、お尻は痛い。
セルギエフ・ポサード駅へ到着
セルギエフ・ポサードは世界遺産がある街。
観光客がワンサカいるかな〜?と思いきや、地元の人だらけ。
レモンイエローが涼しげな駅舎。
トイレは使えなかったので、どこかお店へ入らなくっちゃ!
寄り道:ロシアのケンタッキーは最高
ロシアに行ってまでケンタッキーかよ!
と思う方もいるでしょうね。
ちなみにコムギは、
ロシアなのにアメリカのファストフードがあるんだなあ
と思った。
コムギは、どうしても、トイレに行きたかったのでした。
ロシアはトイレに困る
駅などの公共施設には、トイレに期待できません!
メトロ駅ではまず、トイレを見かけない。
セルギエフポサード駅にはトイレがありましたが、「今は使えないヨ!」と爽やかに断られました。
トイレは、観光施設に入る前後に済ませておくこと。
見かけたら必ず、利用しておくこと!
ロシアのケンタッキーがおすすめな理由
そんなトイレ目的ではいったケンタッキー。
おすすめする理由はそれ以外にもあるのです♪
ロシアのケンタッキーでは、生ビールが飲めるのです〜〜!
ケンタッキーにはコーラなんて、誰が言った?
断然ビールのほうがサッパリ美味しいですよね♪
そして、チキン3ピースパックを頼んだら、
チキンはすべて、ドラムスティック!
で出てきます。
パーティーバレルにはドラムスティックが2つしか入っておらず、家族で取り合いになる。。
チキンを2個以上頼むと、ひとつは小さかったり、カスカスだったりする部位と必ず組み合わせされてしまう。
そんな卑怯なこと、ロシアのケンタッキーではありません。
だって全部ドラムスティックが出てくるんだもの。
最高や!
駅からトロイツェ・セルギエフ大修道院へ
セルギエフ・ポサードの観光のメイン、トロイツェ・セルギエフ大修道院へは駅から徒歩15分程度。
街並みは整備されていて、お花もいっぱい。
道の途中に、終戦モニュメントがありました。
近くにはバザールも
セルギエフ・ポサード付近には、観光客向けのお土産やさんも。
トロイツェ・セルギエフ大修道院
到着!
入り口前には観光バスがたくさん泊まっている。
日本の観光バスもありました。
セルギエフ・ポサードは、モスクワからの定番日帰り観光らしい。
みなさん、エレクトリーチカならば往復交通費はたったの600円ですよっ!
トロイツェ・セルギエフ大修道院の全体像
城壁に囲まれたトロイツェ・セルギエフ大修道院。
城壁で囲まれたなかに、いくつもの壮麗な教会がある。
現在も修行僧が修行しているのだとか。
なんせ狭いので、すぐに観光はおわります。
疲れなくてイイかも。
熱心な信者と観光客でいっぱい
信者の参拝、神学校に通う若い神学生、そして観光客。
神父さまも!
どんどん混雑してきます。
入場制限などはありませんが、狭い敷地なのでやっぱり人は少ない方が良いかもね。
シンボル・ウスペンスキー大聖堂
トロイツェ・セルギエフ大修道院のシンボル・ウスペンスキー大聖堂。
タマネギ型ドームが可愛らしい。
アップの玉ねぎドーム。
星型が可愛い。
宗教建築なのに、可愛いって表現は不適切かな?
フレスコ画に覆われる内部は荘厳な雰囲気
壁一面の、フレスコ画。
平面的に描くフレスコ画がこれだけ一面に並ぶと壮観だわ。
参拝客が絶えず。
ロシアでは、女性の参拝者はスカーフをかぶったり、帽子を着用したり。
一方、男性は脱帽します。
男性は日本と同じですね。
トロイツキー聖堂
金ピカの玉ねぎドーム。
トラベズナ聖堂
信者の方の集団参拝。
白い帽子が建物とマッチしていて、ついつい見とれちゃう。
教会というより宮殿のような壮麗さ。
鐘楼
ひときわ背の高い鐘楼。
エメラルドグリーンがフォトジェニック。
可愛いプリャーニクも売っているよ
プリャーニクとは、スパイスの効いた小麦粉の焼き菓子。
アイシングをほどこした、こんな可愛いプリャーニクも売っている。
可愛いあまり、おみやげに買おうかと思ったものの、ひとつが結構お高い。やーめた!
お兄さんがお土産に物色中。
メドヴーハ(Медовуха)
ロシアのジュースといえば!メドブーハ(Медовуха)。
蜂蜜を発酵させた炭酸ジュース。
ついでに、なんかパンを食べましたが、こちらはいたって普通。
ひととおり回って、内部は2時間程度。
まわりの出店でショッピングしたり、モスクワからの往復を考えても、
朝イチ出発、夕方にはモスクワに戻れますね。
モスクワ滞在に1日余裕があればセルギエフ・ポサード半日観光がおすすめ
黄金の環のひとつ、セルギエフ・ポサード。
- モスクワから90分と近い
- 電車の本数が多い
- 駅から修道院までのアクセスが良い
- 修道院1箇所に観光資源が集中しており効率が良い
モスクワからのエクスカーションにピッタリ。
ただ、他の黄金の環よりも「ロシアの中世」らしさは薄い。
なので、1日しか余裕がないけど黄金の環に行きたい!というときにピッタリです。
余裕が2日あるならば、コムギは断然、スーズダリ推しです。
いずれにせよ、都市部だけでないロシアの魅力いっぱいの「黄金の環」、オススメです♪
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