いしかわ工芸ミュージアムでは、
●金沢をはじめ石川県の伝統工芸の「基本」を学べる
●1Fでは体験コーナーあり
●展示品の販売も!
ミュージアム訪問記。
いしかわ生活工芸ミュージアム
(石川県立伝統産業工芸館)
アクセス
いしかわ生活工芸ミュージアムは、兼六園に隣接しています。
石川県立伝統産業工芸館
料金:260円(2023年8月)
石川県金沢市兼六町1−1
Googleマップ 公式サイト
いしかわ生活工芸ミュージアム
鑑賞記
伝統工芸のプロセスの展示がわかりやすく、理解の助けとなった。
驚いたこと:
展示物が販売されている
名品をみていつも思っていた。これっていくらくらいするんだろう。お殿様クラスじゃないと買えないのかな。
販売しているものは横に作品名と値段も表示。
高い!いや、
技術料と作成にかけた時間を思うと、むしろお値打ちなのかも。
そんな無粋なことを考えながら楽しむ展示もあって良い。
伝統工芸の技法を知る
石川県って伝統工芸の宝庫なのですね。
わたしが知っているだけでざっとこれだけ挙げられる。
●九谷焼
●加賀友禅
●金箔
●珠洲焼
技法の工程の展示がとても興味深かった。
加賀友禅の染織プロセス
下のフロアで現役の加賀友禅の工芸師のかたとお話しする機会に恵まれた。加賀友禅のプロセスを理解しておらず、失礼な質問をしちゃったかも、と恥ずかしく思ったり。
こちらを先に見学しておけば、もっと楽しい会話ができたかも。
伝統工芸に携わる方とはお話しするチャンスなんて、普通のOLの私には滅多に訪れないのに。
九谷焼の最前線を知る
「九谷五彩」のうち、ただひとつ透明感のないのが、赤色。
「透明赤」をめざし、ナノテクノロジーを利用して開発に成功したそう。伝統工芸も最新技術で進化しているのだな。
九谷焼
九谷焼の代表的な種類も展示。
古九谷
木米(もくべい)
吉田屋
飯田屋(赤絵)
庄三(しょうざ)
永楽(金襴手)
九谷焼の工程展示
絵付けのプロセス。
金箔の作り方
薄く薄く伸ばす方法の工程展示。気が遠くなりそう。高価だから頑張れるのだろう。
伸ばした金箔を挟みこむこの束の「箔打ち紙」こそ「舞妓さんが使うあぶらとり紙」。京都のよーじやのアレですね。
能登花火
花火玉の工程展示も。
フルーツみたいで可愛い。
加賀毛針
驚いたのがこちら。ずらりと並ぶ毛針。釣り道具。
美しい毛は野鳥の羽毛で、接合部は金箔や漆が施されている。
こんな高級釣りグッズって、ある!?
大切に使えば100尾以上の鮎が上がるといわれるそう。お殿様御用達なのかしら。これこそ、値段を書いて欲しいな。
水引
THEアート。
大河ドラマ「利家とまつ」のオープニング画面を飾る水引の蝶「飛蝶」。
特別展:緻密 CHIMITSU
タイトル通り、緻密な作品が並ぶ。
加賀小紋染
作者:坂口裕章氏
まさに「緻密」な小紋。瞳孔を開いて、凝視する。
この小紋染を作ることができるのは坂口氏くらいなのだと、伺った。
筒盃 梅桜紋
作者:木戸優紀子氏
かわいい!
浮かんでいるかのような梅がかわいい。
欲しい!
こちらは販売されていた。
お値段は、可愛くない。伝統工芸品だもの。
ぐぬぬ・・。
殿様じゃなくても買うことはできるね。ありがたいじゃないの。ボーナスをぶっこめば買えないこともない。思い切れなかった私は、今日も私は食洗機対応のカップを使う。庶民だわ。
茶室
黄金の茶室。金沢らしい。
兼六園の扁額
白河藩主・松平定信の揮毫(きごう)。
いしかわ工芸ミュージアム
伝統文化の理解が進んだ
感想:伝統工芸への理解がレベルアップした
金沢で九谷焼をはじめとする工芸品を鑑賞しても、説明文を理解しきれていないなあと、なんとなく思っていた。
易しく工程展示されているため理解しやすく、工芸品への理解度が高まったと感じる。
わたし、レベルアップした!
学びがあり楽しめるミュージアムでした。
おしまい。
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