バングラデシュってどんな国なの?と聞かれますが、
「地球の歩き方」の表紙を見せたら、みんな、「あ〜〜!こういう国なのね」とわかってくれます。
そう、鉄道の屋根の上まで人が乗っちゃうような国。
これといって見所のないバングラデシュのなかで、大混雑で屋根まで溢れるギュウギュウの鉄道は、いちばんの名物では?
チャレンジしてきました♪
ダッカ中央駅(コムラプール、komulapur駅)へ
旅先で鉄道に乗る時の鉄則
- 最終日(帰国日)には乗るな
- 長距離に乗るな
間違えて乗って、変なところまで運ばれてしまったら日本に帰ってこれないものね。
以前、ミャンマーで鉄道に乗ったとき、一周60分でもどってくる環状線に乗ったつもりが田舎行き列車に乗ってしまったようで、鉄道警察官に助けてもらったことがあるのです〜!
今回は、40分くらいの乗車時間という、「ダッカ中央駅〜空港駅」の往復にチャレンジ!
まずはダッカ中央駅(コムラプール駅)へ
ダッカ中央駅では通じない!リキシャ乗る際は「コムラプール」と伝えよう
ガイドブックの地図では「ダッカ中央駅」と書いています。ダッカの中心部・モティジール地区にある駅。起点でもある。ですが、現地の人にはダッカ中央駅を英訳した”Central Dahka station”なんていっても通じない。リキシャの運転手には「コムラプール」と伝えよう。
切符の買い方
コムラプール駅の切符売り場
2つホールがありますが、エアポート駅ゆきの切符販売と入り口は東側のほうでした。詳しいことはわかりません。予想では、当日券と予約券で売り場が別れているみたい。
バングラデシュの鉄道には、自動発券機なんてものはアリマセン。すべて窓口で購入するのです。旅行者にはハードルが高い。
東側ホールの、左手側の窓口で買いました。当日券のためか列は短かった。
肝心の買い方ですが。
わかりません!
鉄道員が切符を代わりに買ってくれた
切符は鉄道員の方が購入をサポートしてくれた
英語表記が一切ナシのバングラデシュ。たくさんある窓口のどこで切符が買えるのかサッパリわからぬ。
ホーム入口で切符チェックをしていた鉄道員の女性に助けを求めることに。切符どこで買えるの?と聞いたら、窓口にまで連れて行ってくれ、窓口の人に伝えてくれ、コムギはお金を渡すのみでした。
思い切って甘えるのも良いかもしれませんね!
購入したのはインターシティ(急行)切符
ダッカ中央駅(コムラプール)からエアポート駅まで。買った切符はインターシティという急行のもの。急行なのでエアポート駅までは1駅なので、降り間違いもないね。
エアポート駅までは約40分乗車、遅延はなかった。運賃は84Tk(約110円)。激混みの普通列車は20Tk(約26円)らしいので、ちょっと高級な鉄道です(バングラデシュ比)
時刻表は・・・見てもわからない
次の列車はいつ出発ですか?ときいたら、アソコに表示されてるわよ、と教えてもらった電子掲示板。
よ、読めねえ・・・!
22:80 って、なんなのさ!?
英語表記は期待していなかったけれど、まさかアラビア数字すらないとは。
全部ゼロに見えてしまうのですが。。
30分に1本あるという情報を聞いていたので、出発時刻はわからなくっても、時間はたっぷりあるしホームで待っていればいいか。そんなゆとりある気持ちで挑みました。
結局、列車に乗り込んで10分ほど待ったら発車しました。
ダッカ中央駅(コムラプール)のホーム
だだっぴろいホーム。
列車が到着しているのは見えるけれど、遠い。
線路もたくさんある。
バングラデシュの首都だものね。
これがダッカ中央駅(コムラプール駅)〜エアポート駅までの列車。
想像より、綺麗。
車体に「Inter City」との表記あり。
英語を見ると安心する!
列車に乗り込む
どこに座ったらいいのだろう〜〜。
このチケットは多分、自由席だよなあ。自由車両ってあるのかしら!?
よくわからないけれど、空いている席に座った。
とたんに、チケット確認のためか、誰が呼んだのかコムギをめがけて検閲担当の男性がやってくる。そしてコムギの分だけチェックされる。
(この外国人、切符まちがえてるんじゃないか!?)と親切心によるチェックみたい。
座っててイイヨ!
みたいなことをいわれて、ほっとして休んでいると。。。
着席するやいなや、窓から売り子の販売攻撃
子供たちが「僕たちにお菓子買ってよ!」と、窓から離れない。
ひとりに買ったらそれを見た他の子供達に囲まれるかもしれないわっ。。
そう思うと、首を横に振るしかできなかった。
社内でも販売にやってくる
お菓子以外に、いろいろなものを売りに来ます。飲み物を始め、サンドイッチや果物など。そして、こんなものまで!
テニスボールを販売する男性。
なぜ、このタイミングでテニスボール!?需要あるの!?
車両には扇風機が完備。
窓も全開で、涼しい。とても快適。
出発、列車が動き出す
切符の検閲がやってくる
出発するやいなや、白衣を着た男性たちが切符確認に巡回。さっきコムギの乗車券を確認しにきた男性たちです。どうやら、急行券分のプラス料金を回収しているみたい。コムギの買ったチケットは込みの料金のようでした。検閲って、無駄にドキドキしちゃうわ。
すごいスピードで走る列車の横を気にせず歩くバングラデシュ人。
線路ギリギリに、市場が開かれている。
うるさくないの?
危なくないの?
でも、バングラデシュ人は、ちっとも気にしていないみたい。
写真がぶれる。
列車から眺める街の様子はとても興味深かった。
ディズニーランドの「ウェストリバー鉄道」みたいなかんじ?
乗り物に乗りながら、生活風景を眺めるのが、たまらなく好き。
あっというまの40分。
エアポート駅へ到着
列車はまだ先の郊外へ向かうけれど、コムギはエアポート駅で下車。
ここから、引き返すのです。
列車から降りるのにモタついていたら、ドンドン人が乗車してきてびびる。
なんとか降りれた!それでもドンドン乗車していく人々。
ダッカは、とにかく人口密度が濃い。
どこにいっても、人・人・人!
エアポート駅のホームには売店がある
売店がいくつもありました。お菓子とジュースだ綺麗にキッチリ並べられている。似たようなお店がいくつもある。
さすがエアポート駅!
写真撮って〜!と集まってきた少年たち。
駅でお手伝いしている子もいれば、なにしているのかワカラナイ子もいる。
線路でくつろぐ人も。みんな自由だな。
エアポート駅を出てみた
駅の周りには小さな出店がいくつか並んでいた。
バスターミナルがあったくらい。
とくに楽しそうでもなかったので、すぐに引き返すことにした。
これが名物・・・!
コムラプール行きは2番ホームだよ、と教えてもらってホームに行くと、もう列車が来てる〜!
これを逃すと、また30分待つことになるのか。
待つのは平気だけれど、バングラデシュではじっとしていると珍しい外国人は絡まれること必至なので、とても体力消耗するのです。
絶対に乗るわよっ!
線路横断をし、列車へ。
すでに屋根に乗っている少年たち。噂によると屋根は無料らしい(たぶんキセル)
- 切符の検閲は車両内で実施されるから屋根までこない
- 最終目的地まで乗らずに、列車がスピードを緩めたタイミングで飛び降りるので、駅の出口も通過しない
こういう手口みたい。
線路側から飛び乗ったのですが、扉がしまっていたので開けてもらっているところ。
動き出した列車につかまりながら乗る体験をしたのは初めて。
駅周辺は空地だけど、線路ギリギリにある集落の存在を考えると、車両につかまりながら乗るのは本当に危ないと思う。屋根よりも危ない!
今回は、座席じゃなくて通路スペース。
ぐっすり眠る赤ちゃん。
ダッカ中央駅(コムラプール駅)へ到着
ふたたび40分の旅をおえ、コムラプール駅へ戻ってきた。
屋根の上の人が降りてきた
鉄道員が来ています。怒られているのかな?
屋根の上に乗るのはバングラデシュでも禁止みたい。
バングラデシュにきたら、鉄道に乗ってみよう
屋根に乗れ!とは言いませんが、せっかくバングラデシュにきたのならば、ぜひ、鉄道体験を!
街歩きとはちがう、市井の人々の暮らしぶりが車窓から楽しめるから。
コムギも体験前までいろいろ不安でしたが、なんとかなった。
- 切符買うときは鉄道員に頼ればOK
- 乗るならば天気の良い朝&昼がオススメ
- 時間に余裕があるときに乗ろう
これらを胸に、ぜひ鉄道乗車もプランに組みいれてみてはどうでしょう。名所巡りだけでは味わえない経験ができますよ。
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