2020年秋、青森県の長勝寺の参拝記録。
長勝寺は、500mにおよぶ禅林街の奥にたたずむお寺でした。
長勝寺について
大平山 長勝寺
ちょうしょうじ
■ 宗派:曹洞宗
■ 所在地:青森県弘前市西茂森1-13-8
■ Googleマップ
■ 公式サイト:公式:長勝寺 – 津軽家 墓守りのお寺 太平山
長勝寺はこんなお寺
禅林街のもっとも奥にたたずむ
33の寺が並ぶ禅林街、すべて曹洞宗のお寺。
同一宗派のお寺のみで構成されるのはとても珍しいのだとか。
禅林街は黒門より500m。長い。
弘前城の出城の役割を果たす
弘前城の防衛が手薄な南側の防衛ラインとして、非常時に出城として使用したのだとか。
出城(でじろ)
根城(ねじろ)から出して要地に設けた小規模の城。本城を守るように配置される。
津軽藩の菩提寺
津軽藩の菩提寺。
歴代藩主のお墓「津軽家霊屋」がありますが、一般非公開。ちぇ。
長勝寺へのアクセス
■レンタイサイクル
駅構内の観光案内所でレンタル可能。ただし冬季や雨天時は貸出中止です。
弘前観光コンベンション協会
■JR弘前駅からバス
長勝寺の参拝記録
訪問時期:2020年秋
今回のルート
青森駅から徒歩で移動
レンタサイクルで悠々とお寺へ向かうつもりでしたが、レンタサイクルは雨天貸出中止。観光案内所の方は、禅林街方面へ行くバスを教えてくれましたが、歩いて行くことにした。
徒歩ルート、楽しかったのでおすすめ。
町歩きは旅の醍醐味ですよ。
JR弘前駅を出発
小雨のJR弘前駅前からスタート。
普通の住宅街を抜けて行く。
駅から離れると、昭和レトロの雰囲気。
富田の清水(しつこ)
小屋を発見。のぞくと湧き水でした。
ポリタンクを持参して汲みあげるおじさまと出会う。
ここは、昔は紙をすいていたところだそう。
踏切を通過
踏み切り周辺も懐かしい雰囲気。
ちょうど列車が通過するタイミング。
最勝院五重塔
長勝寺にたどりつくまえに寄り道。観光マップでみた五重塔のイラストが気になって。
境内自由です。
立派な五重塔だな。ご朱印も頂く。「牛頭(ごず)天王」。
牛頭天王(ごずてんのう)
日本における神仏習合の神。 釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神。
寺内町
お寺が連なる道を通る。
気になった看板。
まったく、そのとおり!
通りすがった酒屋さんの自販機。めずらしいクラフトビールばかり販売されていてる。こんなの見たことないや!売れるのかな?
黒門
ここから、禅林街がスタート。
禅林街
500mつづく参道
黒門をこえたら、そこから禅林街。
同一宗派によって作られた寺院街はとても珍しいのだとか。
杉並木が続く広い参道にそい両脇に33の禅宗寺院が連なる様は圧巻。
石材店
黒門近くの石材店。お寺の近くにはこういうお店があるよねえ。
六角堂
杉の木から、新しい杉が生えていた。
黒門から500mほどで長勝寺。
禅林街の最も奥にたたずむ長勝寺。
ラスボス感がある。
山門
荘厳な山門。
裏から見ても、立派。
短歌・俳句・川柳の募集ポストあり。
さらっと詠める人間になりたいものだわ。
訪れた日は雨。
可愛い野花が咲いていた。
本堂
津軽最古の建造物。
参拝は、庫裏から入場し、本堂へ移動します。
庫裏
庫裡から本堂へ。御朱印も先に預けておく。本堂内は撮影禁止。
かつてミイラを安置していた
ここ長勝寺には、かつてミイラが安置されいた。ご遺族(ご子孫)の希望にて、後年に火葬したのだとか。本堂内のギャラリーには、ミイラの写真がありました。
ミイラといえば、岐阜県の横蔵寺では今でもミイラ(即身仏)が安置されています。
▼百寺巡礼 第37番 横蔵寺
大きな蜘蛛がいてた。
本堂から見た山門。
梵鐘
参拝客は鳴らせない。
境内はこんなかんじ。
蒼龍窟
たくさんの仏像などがぎっしりと安置されている蒼龍窟。迫力あり。
五百羅漢
岩木山神社からやってきた仏像たち
こちらの仏像群は、岩木山神社や百沢寺から移されたもの。明治初期の神仏分離令によるもの。
蒼龍窟から眺めた庫裡。
仏群がならぶ建屋
蒼龍窟と本堂のあいだにある建屋。なにかの作業場所かなと思ってスルーしていた。
帰ろうとしていたら、カメラが趣味の男性に声をかけられた。
建屋の裏は見た?帰る前に見て帰りなさいよ♫
ドン!
ドン!
ドン!
ドドン!
こりゃ、すごい。
茶色の建屋に木造の仏像は保護色、
薄暗い、
百寺巡礼ガイド本には載っていない。
それゆえ、完全にノーマークだったわ。
参拝寺は、見逃さないようにご注意くださいね。
津軽家霊屋(つがるけたまや)
津軽藩主の歴代を祀る霊廟。ですが一般参拝客は入場不可です。
おしまい。
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