大阪在住の会社員コムギの、
週末に行くスパルタントラベラー日記。
今回は、4日でめぐる佐賀県一周の旅。
この記事は、
3日目:秘窯の里・大川内山編。
● 秘境ムードただようところ。
● 坂道がつづく。体力必要
● 鍋島は高級品!というか美術品。何も買わずに終わる
大川内山について
鍋島藩窯跡で国の指定遺跡。伊万里焼の窯元群と公園がある。
鍋島藩御用窯
将軍家や大名など身分の高いものに献上されるための陶器が焼かれていた。
鍋島
鍋島藩御用窯で造られた焼き物
伊万里焼
伝統を受け継いだもの(鍋島藩御用窯ではない)
有田、伊万里で焼かれた陶器は伊万里港で出荷されたから、当時の焼き物をひっくるめて「古伊万里」と呼ぶ。
コーヒー豆と同じだね。「モカ」は豆の種類でも産地でもなくって、船積みされるイエメンのモカ港に由来するみたいなもの。やっと理解できたわ!
秘境ムード満点
・三方を山に囲まれる
・山水画みたいな岩
・煉瓦造りの煙突や窯元
アクセス
伊万里駅から西肥バスの直行便が出ています。
西肥バス 大川内山方面
伊万里駅前→大川内山 ¥170
西肥バス公式サイト
大川内山
佐賀県伊万里市大川内町乙1848
・Googleマップ
大川内山を歩く
関所
バスを降りたところから戻って、このエリアの入り口に相当するある関所へ。
陶工橋
足元がまっしろ。
これなんだ?
焼き物?
おそらく「ハマ」かな。
ハマ
焼き上がり時に焼き物がならないように、窯の中で焼き物の下に敷いておくもの。一度つかうと縮んでしまうため、捨てられてしまうもの。
陶器のお店でも、足元にハマが敷かれているところもありました。
最初はぎょっとしたけれど、原料は土。いつか自然に還るのか。
陶工橋から眺めた景色。
ちょうど紅葉の季節。
案内板
大川内山の案内図も、陶器製。
鍋島藩窯橋
駐車場付近の橋。伊万里焼きで飾られていて、華やか。
ツボが乗っちゃっている。
陶片を利用した装飾。
陶片を活用した装飾は、ここ大川内山の街のいたるところで見かけた。
鍋島藩窯坂を歩く
大川内山のメインストリートを歩く。登りっぱなし。このストリート沿いに、窯元が並ぶ。
表札や看板も陶器。
白蛇が祀られていた。
器に水を張って、金魚鉢に見立てて。
レンガの煙突と、後ろの岩が「大川内山」を代表する景観。
何か買って帰りたいんだけど。
ここ、三宅窯さんは好みの絵付けのものが多いのだけれど、店員さん不在で購入できず。
岩レンゲがたくさん咲いていた。
名前を初めて知ったわ。
レンガの煙突。
窯の横の配管。特別なものかしら。
お花がかわいい長春窯さん。
青磁って綺麗だな。
そして、とっても高級品。
鍋島は高級品なのです。
もう、美術館に来ているのだと思ってお邪魔しています。
陶芸館伊万里
となりに、東屋がありました。
この奥に進み、公園ゾーンへ。
トンバイ橋
トンバイ(登り窯で使われていた耐火レンガ)で造った橋。
下の小川に降りてみる。
擁壁には陶片が。カワイイ。
足元は、石ともみじ。
いたるところにある、巨大上木鉢も伊万里焼。
味のある字。案内板。
こちらの天神橋も、陶片装飾。
御経石窯跡
階段をのぼれって。えー!!
公園ゾーンは、さらに高台にあるのでした。
このあたりの赤もみじが、いちばん美しかった。
階段に溜まる赤色。
御経石窯跡ってドコよ?とおもったら、この石で囲われた段々のことでした。「跡」だものね。なにか特別なものがあるわけではなかった。
もみじが散っているので、なにがなんだかワカラナイ。
大川内山の街並みを見下ろす。
ポケットエリア
坂を登っていくと現れる置物設置ゾーン。
伊万里焼きを使ったオブジェ。
これ、↓備前焼って書いてあるけど!?
展望台と展望広場
展望台は登ることができなかった。
大壁画
一面に描かれた壁画。
拡大すると、やっぱり陶片が敷き詰められている。
焼き物広場
またまた、オブジェ設置ゾーン。
登り窯
登り窯を再現したもの。
一通りまわったわ。つかれたわ。
下り坂は、またちがった風景がみえる。
伊万里鍋島会館
駐車場の近くの会館。
いろいろな窯の作品を展示販売している。手っ取り早く、さがしやすくてオススメ。
瀬兵窯さんの食器が好みだったな。
休憩所(伊万里駅ゆきバス停)
バス待合所も可愛らしい。
大川内山を歩いて思うこと
- 秘境ムードが漂う土地
- 鍋島は高級品。もはや美術品。
結局、ウツワはなにひとつ買わなかった。でも大川内山の秘境なムードの窯元が並ぶ坂道を歩くのは旅らしくて楽しかったです。ウツワ好きじゃなくてもオススメのスポットです。
おしまい。
大川内山で秘窯めぐりを終えたら、伊万里経由で
唐津へ
スポット観光のあとは、伊万里経由で唐津へ。
JR筑肥線 ¥660
伊万里ー唐津
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