九州オルレ・高千穂コースを歩いてきました。のんびり休憩しながら7時間、高千穂の自然を眺めながら。
- ちょっと変わった高千穂観光をしたい方
- 高千穂で時間がある方
- 山登り・歩きが好きな方
そんな方におすすめ。
ぜひご覧ください。神話の里を歩いた気分になれます。
九州オルレ・高千穂とは?
オルレとは、五感で楽しむウォーキングコース
「オルレ」は観光・済州島の方言で「通りから家の門に通じる狭い路地」という意味。
ここ九州では、「九州オルレ」として、九州の自然と温泉,文化などを五感で楽しむことができる魅力的なウォーキングコースが選定されている。
参考サイト
事前にマップをダウンロードできます。チェック!
高千穂コースの距離と歩行時間
総距離;12.3km
歩行時間:約5〜6時間
コムギは、
高千穂神社からスタート、
寄り道や休憩時間をたくさんとったので、歩行時間は約7時間でした。
歩くこと7時間
九州オルレ・高千穂コース
今回は、高千穂神社からスタート。ホステルから近かったから。まちなか案内所〜高千穂神社までは、大きな道路沿いだし、しょっちゅう歩いていたから、カットすることにした。臨機応変に。
高千穂神社
スタートの高千穂神社。石鳥居をくぐる。
高い木々に囲まれて、しずかな境内。
天孫降臨の御朱印帳はスルーできません。即決購入。御朱印帳が増えていくばかり。
高千穂コースは、高千穂神社の境内の奥から始まります。
トレッキングシューズに履き替えた。正解でした。コンクリートの道路もあるけれど、山道部分が多い高千穂コース。
コースには、迷わないための赤と青のリボンが、これでもかとばかりに括られている。リボンを見失ったら道を逸れているということ。心して。
リボン以外にもブルーと赤の標識も立てられている。色の違いは進行方向の違い。
これ、なんていう植物なのかな?
おもわずパチリ。正解を知る日は来るのか。
しばらく歩くと、急激な下り道。
そうだった。高千穂峡は谷の底にあるんだった。
これ、逆回りのコースだったら、これを登るってことだよね?それは絶対に避けたい。
下っていくと、高千穂峡が見えてきた。わお。
橋から、高千穂峡ボート乗り場方面まで歩く。この辺りは絶景が続く。
ところどころで、階段が登場。
高千穂峡・神橋
橋が3つ見えるスポット。
奇岩が見えてきた。屏風岩です。
高千穂峡を眺めながら歩きます。この辺りは、自動車道で降りてきた観光客もたくさんいるので賑わっている。
屏風岩を近くから。ストレートに切り立っている。
ボートのサイズと比較してみるとわかりやすいね。
それにしても、こんなにストレートに切り立つなんて、不思議だな。地質学のことは、さっぱりわからない。
高千穂峡・真名井の滝
正午近くの太陽が照りつけるなか、真名井の滝は輝いていた。
神々しい!朝も訪れたけれど、いまの時間帯の方が格段と綺麗。
橋の上から見下ろす。
みなさま、ボートを漕ぐのに苦戦しているね。
賑わう高千穂峡エリアを通過して、ふたたびオルレ・高千穂コースへ。
リボンも立っているよ。
道の脇には、小さな祠と仏様。可愛いお花のお供えも。まだみずみずしいお花、どなたかがお参りしたばかりなのだろう。
快晴。眩しい。
高千穂峡からさほど離れていないのに、人っこ一人歩いていません。
高千穂太郎の墓
車道脇に、どどんと看板と鳥居と、その奥に高千穂太郎のお墓。
高千穂太郎のお墓の奥の道をとおり、いよいよ山へ入る。
秋。足元には栗が落ちていた。
触りたい!
本当にこの道で大丈夫かな、と思うと、リボン。心強い。
竹やぶゾーン。背は高いけれど青い色のせいか、明るくなる。
竹で通せんぼ、されている。通過。
簡易トイレを発見。
これって、現役なのだろうか。
トイレを見つけたらとりあえず済ませるのは山登りの鉄則。ですが、ちょっと不気味に感じてパス。
突然と、しめ縄が出現。ここからは結界、聖なる域。
高千穂太郎のように、高千穂で名を成した方のお墓なのだろうか。
お供え物も。
結界のなかに、「わな」を発見!
それって、わなにかかるような獣が近くにいるってことなの?
これまでに、軽い登山をしてきたけれど、こんなに大きな罠を見るのは初めて。
結界を抜ける。なぜかホッとする。
オルレの道は続く。
道の脇に、ただの岩にも見える石碑が祀られている。
仲山城跡キャンプ場
ひらけたところに出てきた。キャンプ場。テントはりの真っ最中の家族連れが楽しそう。
広い。見晴らしもいい!
おおきなブランコもあった。
のんびりしたい気持ちを抑え、キャンプ場を後にする。
それにしても、良い天気。
11月の高千穂は、紅葉シーズンまっただなか。燃えるような紅葉。
これから松ぼっくりになる手前の、松の実。
それにしても気持ちのよい天気。
木立のなかを歩く。
分岐点。
実はここで間違えてしまった。リボンがないことに気づき、ここまで引き返して来れた。ふー。
これ、ほんとうに高千穂コースなんだろうか。
側溝づたいに歩いていく。
伐採された木が規則的に並ぶ。薪予備軍でしょうか。
またしても倒木。
帽子をひっかけないようにしなくちゃ。気が抜けない。
山登りらしくなってきたね。
まだまだ側溝づたいに歩く。
ひらけると、棚田が見える。
不安になると出てくる、オルレの標識。
まだまだ、竹やぶゾーンから抜けられない。
階段も落ち葉で埋もれる。
歩いている人は少なそう。
午後、日があたると眩しいな。
なぞの「こんもり」発見。
なにか変なもの、埋まってませんよね?
向山神社参道入口
ひらけたところに鳥居がある。
高千穂コースのハイライトのひとつ、向山神社の入り口です。
階段をのぼって、奥の境内を目指す。
残念ながら、のぼりです。
向山神社の参道には、独特の顔立ちをした石像がたくさん。
木々のなかの立地や、根っこがおおう自然の景観とあいまって、とても神秘的なスポット。
すごい根っこ。
階段は、ながい。
奥の境内はとっても静か。
大きい鈴をならしてお参り。
ぎゅっと、一の字に口を結んだ像。仏様?
猿顔の石像も。
なぞのドラム缶がありました。気になる。でも大人なので開けません。
参拝を終え、ふたたび高千穂コースへ戻ります。
リボンが、ヘタれている。
うーん、さすがに疲れてきた。
丸小野地区の茶園
林を抜けたら、そこは鮮やかなグリーンの茶畑。感動の瞬間。
段々畑で栽培されているお茶。お茶の葉っぱが太陽に照らされていてピカピカ。
こちらでは、民家のようなところでトイレをお借りできます。
韓国語も書いてある。公式のトイレのようです。
ウォシュレットで驚いた。
さすが日本だわ。
知らない観光客に貸し出すだけでも面倒だろうに、トイレがウォシュレットなんて。ありがとうございます。
トイレの表には小屋があり、休憩しているおばあちゃまに声をかけられて休んでいく。
こちらから眺める茶畑は絶景かな。
空を見上げたら、山の上に月も出てた。
童話の挿絵みたいじゃないか。
ちょっとゆっくりしすぎたか?
出発するとおばあちゃまに告げると、アメちゃんをくださった。懐かしい味。
名残惜しい気持ちで出発。
段々畑のそばを歩くルート。
さっきいてたところが遠くに見える。
茶畑を間近でみる。ビッシリ詰まっている。
すくすく、育ってます。
葉っぱはツヤツヤ。
足元に目をやると、円状に生えている苔たちを発見。なんだか珍しいのでパシャリ。
目移りしながら歩いていると、なかなか進まない。
脇道にそれると、ちいさな鳥居を発見。Googleマップでも出て来ないような、小さな神社。
境内の中には、謎の石も一緒に祀られていた。
ふたたびオルレ高千穂コースへ。
空の青と稜線がクッキリ。
高千穂っていいところだな。
神話のふるさとって、こんなところなんだな。
旧・向山北小学校
茶畑ゾーンを通過すると、いまは廃校となった小学校がでてきた。
太陽が沈みかけている。
やばい、ゴールまでは、まだ距離がある。日が沈む前にゴールしなくちゃ。
道路をまっすぐ行けばショートカットできると、おばあちゃまに教わっていた。ですが、やっぱりオルレ高千穂コースで歩きたい。
ここからは、かなりハイペースで進む。
奇妙な木を発見。
下が緑で、上が枯れ木?
下部分に、大量のつたが巻き付いていた。別の植物になっちゃってる。
沈みかけているけれど、まだまだギラつく太陽。
林のなかを歩く。
ここは、地滑り危険箇所らしい。一体、何に気をつけたらいいのかな。
陰ってきた。焦る。
紅葉が綺麗。
下り坂。ここぞとばかり、ダッシュ。
オルレ分岐点。
遠くに滝が見える。なんていう滝だろう。
翌日、まちなか案内所の方に質問したけれど、とくに名前はついていないようだ。
奇妙な岩が出てきた。なんだこれ?
音の谷吊り橋
オルレ高千穂コース、ゴール前の最終スポット「音の谷吊り橋」に到達。
吊り橋といっても鉄橋だった。もっと、縄っぽくて、しなる橋かなあと想像していた。
階段をのぼる。
吊り橋を渡るよ。
なかなか立派な橋です。
足元をみると、下の川がみえる。なかなか透けているじゃないか。
でもね、日本の橋梁技術に絶大な信頼を寄せているコムギは、全く怖くないのです。
大きい川だなあ。
橋の向こうには、トイレらしき小屋がありました。
怖い!こういうもののほうが、怖い。
ふたたび山林へ。ここからは過酷な登りルートです。
ゴール方面、三田井の標識が出てきた。やった!
まだ明るい空に、ほっとする。
山道の脇に、木箱がならぶ。仏様でしょうか。
やった。頂点がみえてきた。過酷な登りも終了かな?
コンクリートの道が出てきて喜ぶ。林は抜けた。
ゴールは近いぞ。
この坂をのぼりきれば、登り坂も終了。ふー。
登山は好きだけれど、登りばっかりは苦手。
ここからゴールまでは、コンクリートの道路を進む。
交差点。
ここでやっと自動販売機に出会う。500ml、一気飲み!
オルレ看板を見落とし、また道を間違えた。
町内だから大したロスではないけどね。
がまだせ市場
ゴールに到着。日もすっかり暮れてきた。本当にギリギリだったな。
高千穂牛でも食べて帰るか!
JA直営の高千穂牛レストランを除いたけれど、行列ができていた。
隣接する直売所で、バラ100g、モモ100g購入。美しい肉だわ。
ホステルで焼いて食べるんだ。
おしまい。
九州オルレ・高千穂コースを歩いて神々の里を巡ろう
高千穂の自然を五感で感じることができる、九州オルレ高千穂コース。
どこか懐かしいような気持ちになる。
時折、神々しいまでの眩しい光がさしてくる。
木々のなかに神秘的な静寂がある。
神話が生まれるのはこういう地なのだな。
神話の里を歩こう。体力と時間に余裕のある方、ぜひトライすることをお勧めします。
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