限定公開!
「舞鶴赤れんがガイドツアー」に参加してきました。
●旧北吸浄水場は限定公開!
●戦艦の説明がとってもわかりやすい
艦船、海上自衛隊などに詳しくない私、ガイドの方の説明に感心することしきり。参加してよかったです。
赤れんがガイドツアーについて
舞鶴観光協会主催のツアーです。
参加費用 ¥2,000
所要時間 10:45~12:30(約105分)
公式サイト:舞鶴観光ネット
事前に説明を受けていたことは、
-
- かなり歩くこと
- 途中にトイレ施設はないこと
あまり歩いたとは思いませんでしたが、旧北吸浄水場へ向かう坂道はちょっと苦しいかもしれません。スニーカーで行くこと。
ツアー限定公開!見学できるところ
限定公開は一箇所のみでした。
●旧北吸浄水場
舞鶴海軍軍需部 需品庫/電機庫は、2023年現在は入れず。
需品庫は老朽化がすすみ危険だとか。
コース
赤れんが倉庫2号館 → 旧北吸浄水場(現地解散)。
舞鶴赤れんがガイドツアー
参加してきた
参加時期:2023年4月
出発:赤れんが 2号棟
参加者全員揃ったため、少し早めにツアーはスタート。
掃海艇と背後の山
広場からみえる3つの船は掃海艇。機雷を撤去する船。
その奥のカマボコ形の山は、かつては防空壕があったそう。
2階建で、作戦本部が設置された堅牢な建物だった。戦後、GHQによりダイナマイトで爆破するが燃えず。2週間燃え続けたそう。
赤れんが倉庫(3・4号館)
レンガの積み方を教わる。
これは「イギリス積」だって。
大・大・大のレンガと、
小・小・小・小・・・・のレンガが交互に積まれるのが特徴。
これからはレンガに出会ったら「積み方」に注目してみよう。
線路跡は、貨物が乗り入れていたため。
レンガの黒ずみは、昭和20年11月の空襲時にコールタールを塗って真っ黒にして隠したもの。
レンガは重いから、地盤沈下防止のため、松の木を植え、花崗岩を載せて補強しているそう。
赤れんが倉庫(5号館)
5号館は、水雷庫だったところ。
どの倉庫よりも入口が大きいのは、蒸気機関車が乗り入れていたから。
大正時代のレンガ造で日本一広い空間。
梁には、水雷を詰め込んだという電動クレーン。レールは松の木。
2階は映画「わたしのしあわせな結婚」のロケ地にもなったそう。観光客のうち、目黒蓮くんファンが増えているらしい。
映画は先月2023年3月に封切されたけれど、舞鶴はまだ封切りまえ、連休後なんだって。
5号棟には海軍カレーを提供するカフェ。
7月にはクラフトビール提供するイベントがあるときく。なにそれ楽しそう!来る時期を間違えたか。
旧舞鶴海軍軍需部 需品庫/電機庫
敷地をいったんでて移動。
明治、大正、昭和、令和の建物がならぶ。
明治時代の建物が意匠に凝っている。円形の換気口、金。日清戦争の賠償金による資金の余裕によるもの。なまなましい。
大正時代の建物は簡素。令和の建物は建築中とのこと。
こちらの建物群、現在のツアーでは内部に入れないなかった。
足元の赤レンガは以前は埋もれて隠れていて、女学生が偶然発見したんだって。
海上自衛隊 舞鶴 造修補給所(通過)
幕で隠されて見えない。
その代わりに、舞鶴を母港とする艦船などがパネル展示されていた。
パネルごとにガイドさんの説明をきく。
本日沖合に停泊中の、護衛艦「みょうこう」。イージス艦。
護衛艦「あたご」は、映画名探偵コナン「絶海の探偵」のモデルとなった船。
護衛艦「ひゅうが」。
このあと、旧北吸浄水場へ向かう道で見ることができた。
クルーズ船でも見えたよ。
金網に取り付けられた新聞受け。新聞配達員も、敷地内に入れない。
歩いて移動
信号を渡って、少し離れた「旧北吸浄水場」を目指す。
歩道の通り向かいには 北吸係留所。本日は公開していないみたい。
艦船と並んで(?)走る乗用車。不思議に見える光景も、舞鶴では日常なのだろう。
坂道をのぼっていく。距離はさほどではないけれど、なかなかキツイ坂道。
ガイドさんの説明を聞きながら、ゆっくりと進みます。
北吸係留所が見える
途中、北吸係留所が見下ろせる展望スポットがあります。艦船たちがバッチリみえる。
真っ白の船は今年3月に舞鶴にやってきたアメリカの船。弾道ミサイルをレーダー追跡する機能があるんだって。現在、アメリカと中国しか保有していないそう。
そんな船がここ舞鶴に停泊しているのは、やっぱり北朝鮮の弾道ミサイル実験がらみだろう。
手前のグレーの大きい船が「ふゆづき」。
大きく写真に写るのは、実物が巨大だからです。
奥には護衛艦「ひゅうが」。ヘリポートも見える。
旧北吸浄水場 第1配水池 (舞鶴旧鎮守府 水道施設)
舞鶴旧鎮守府時代、水道施設だったところ。飲料水に毒を混入されないよう、厳重管理されていた。
海軍の二重波マークのマンホール。
戦後はプールにもなったこともあるんだって。
ツアー限定公開!内部見学
旧北吸浄水場の内部に入るのがツアーの目玉。
壁で仕切られている。
水は腐るため、プールの中に壁を造ることで循環させた。
スロープを降りて下へ。
深いな。ここで、お風呂33年分の水を保管したのだとか。
映画「わたしの幸せな結婚」では地下牢として登場したらしい。
意匠を施された開口部は、弁。水圧を逃す。
壁のアーチ状に積まれたれんが。水中に沈むのに、なぜこんな意匠を施されているのだろう?という疑問にも、実用的な解がある。
上から浄水場をのぞいたときに「アーチの意匠が見えない」場合、それは水が濁っていると判断するため。ほほう。
壁に不自然にえぐり抜かれた跡。
阪神大震災でもまったく倒壊しなかったというこの壁、研究のために一部持ち帰られたそう。美観は損なわれるけれども、これが防災の発展に繋がれば、とガイドさんは語る。
もうひとつの旧浄水場は?
横のもうひとつの建物は、現在は文化財管理庫。
レンガつくりは湿度管理に適している。土器などがはいっているらしい。平和的利用だ。
ツアー行程はこれで終了。みんなで坂道をくだります。
肉じゃが戦争!?
東郷元帥がイギリス留学より帰国したのち、日本でビーフシチューを作らせたが材料不足でこれになってしまっという「肉じゃが」。
われこそが発祥の地だということで、呉と舞鶴はもめているらしい。
ガイドさんが肉じゃがレシピをくれた。
解散後、海軍記念館へ
ツアーは旧北吸浄水場への入口付近で解散。充実したツアーでした。
そのあとは、現地から徒歩5分くらいの海軍記念館へ行きました。
舞鶴赤れんがガイドツアーに参加して
● レンガに着目した説明が面白い
● 艦船の説明がわかりやすかった
到着してすぐに参加したため、そのあとの舞鶴一人歩き&サンセットクルーズでは、よりいっそう楽しめました。
ミリタリーオタクでもない一般人観光客だからこそ、ためになるツアーだと思う。
おしまい。
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