大阪在住の会社員コムギの、
スパルタントラベラー日記。
おくのほそ道ゆかりの地めぐり。
おくのほそ道〈北陸路〉
敦賀
おくのほそ道:敦賀
敦賀にて:氣比神宮に参拝し、芭蕉は時宗第二世の他阿上人の志に深く心打たれる。期待していた仲秋の名月を見ることができず。
掲載箇所
ようよう白根が岳かくれて、比那が岳あらはる。
あさむづの橋をわたりて、玉江(たまえ)の蘆は穂に出でにけり。
鴬の関を過(すぎ)て湯尾峠を越(こゆ)れば、燧が城、かへるやまに初鴈を聞きて、十四日の夕ぐれつるがの津に宿をもとむ。
その夜、月ことに晴(は)れたり。
「あすの夜もかくあるべきにや」といへば、「越路のならひ、なお明夜の陰晴はかりがたし」と、あるじに酒すすめられて、けいの明神に夜参す。
仲哀天皇の御廟なり。
社頭(しゃとう)神さびて、松の木(こ)の間に月のもり入りたる、おまへの白砂霜をしけるがごとし。
「その昔、遊行二世の上人、大願発起のことありて、みづから草を刈り、土石を荷ひ、泥渟(でいてい)をかはかせて、参詣往来の煩いなし。
古例今にたえず。
神前に真砂を荷ひたまふ。
これを遊行の砂持ともうしはべる」と、亭主のかたりける。
月清し 遊行のもてる 砂の上
十五日、亭主のことばにたがわず雨降る。
名月や 北国日和 さだめなき
おくのほそ道ゆかりの地:
敦賀を歩く
松岡では、
● 氣比神宮
● 遊行上人の像
● 芭蕉翁鐘塚
● 恋の宮 金崎宮
● 金ヶ崎城址(金ヶ崎の退き口)
● 出雲屋跡
▼ 敦賀を訪れた旅
リンクカード
おくのほそ道ゆかりの地:
敦賀を歩く
敦賀滞在時間:6時間(種の浜ふくむ)
敦賀駅前のシェアサイクルにてめぐりました。
おくのほそ道ゆかりの地
遊行の砂もち像
遊行の砂持ち:鎌倉時代、時宗の遊行上人二世が越前国に遊行した際、氣比社の参道がぬかるみ民衆が困っているのを見て、自ら砂を運び修繕したという故事。
この故事にちなみ、現在でも遊行上人の交代時にはお砂持ちの神事が行われている。
像は、氣比神宮の通り向かいにありました。
芭蕉は遊行上人にちなみ句を詠んでいる。
月清し 遊行のもてる 砂の上
おくのほそ道ゆかりの地
氣比神宮
氣比神宮:芭蕉は氣比神宮に参拝し、月明かりに照らされた神前の白砂とその云われに感動し、句を詠む。
大鳥居
圧倒される大きい鳥居。
芭蕉像
おくのほそ道ゆかりの地だものね。立派な芭蕉像。曽良がいないタイプ。
本殿
御朱印帳もきになる。耐えた。
氣比古殿地
氣比古殿地:気比の神降臨の場所。
現在は、小学校の敷地内にあります。
神域は、囲われている。
こういう聖地に度胸試しで足を踏み入れることから始まるホラー映画ありがちだよね。
かわいい侵入者がいた。
境内の池には鯉がいて、餌やりを楽しむ家族の姿も。
氣比神宮
福井県敦賀市曙町11-68
・Googleマップ
芭蕉翁鐘塚
芭蕉翁鐘塚:元禄2年に松尾芭蕉がこの地を訪れた碑文がある。
芭蕉翁鐘塚
福井県敦賀市金ケ崎町1-1
・Googleマップ
金崎宮
金崎宮:恋愛成就のご利益より恋の宮と呼ばれる。男女が桜の小枝を交換して恋の成就を祈願したことから「花換え祭り」が行われる。
恋とか関係ない年齢だけれど、やってきました。
その奥にある金ヶ崎城跡に用があるんでい!
階段からの景色がステキ。赤レンガ倉庫が見えるよ。
恋宮へ。
本殿を正面にして左側の「花換の小道」をすすむ。
見下ろす敦賀の街。
変なキノコ発見。マンガみたいなキノコだ!
金ヶ崎城址(金ヶ崎の退き口)
金ヶ崎城址:恒良と尊良両親王を守護した新田義貞が足利軍と戦った城跡。越前朝倉攻めで窮地に陥った織田信長を豊臣秀吉が救ったしんがりの地でもある。
いっきに、おどろおどろしい雰囲気になってきた。
古戦場跡
突然あらわれる、立派な碑。
月見御殿
眼下にひろがる景色がイイ。
個人的には、セメント工場を眺めるのが楽しい。
これだけ離れていると、砂場に見えちゃうね。
下りながら。青いコンテナや赤レンガ倉庫が見える。
金ヶ崎城址(金ヶ崎の退き口)
福井県敦賀市金ケ崎町1
・Googleマップ
敦賀赤レンガ倉庫(通過)
敦賀赤レンガ倉庫:1905 年に建設された倉庫。交通の要所である市を再現した、操作して楽しめる大きなジオラマがある。
自転車で通り過ぎただけ。
列車が鎮座。
敦賀赤レンガ倉庫
福井県敦賀市金ケ崎町4-1
・Googleマップ
敦賀ヨーロッパ軒 本店(通過)
こちらも、通り過ぎる。夕食は絶対ここに食べに来るぞ。インターチェンジ近くにあるラブホテルみたいな建物。洋食店ですよ。
おくのほそ道ゆかりの地
出雲屋跡
出雲屋跡:芭蕉がおくのほそ道で宿泊した地
敦賀ヨーロッパ軒本店の道路わきのすぐ。Googleマップに表示されず、見つからずに焦る。
碑が立つのみ。
敦賀を歩き終えて
敦賀は、
● 敦賀観光は自転車がぴったり
● 氣比神宮の「氣比古殿」の存在感
● 金ヶ崎城址はハイキング
次に敦賀エリアの「種が浜」まで足をのばす。電車に乗る前にソースかつ丼を食べ、サフラン湯でお風呂に入って大阪へ戻りました。
おくのほそ道ゆかりの地をたずねる旅。
まだまだつづく。
▼次の旅:種の浜
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