ダッカで出会った人々は、みんなニコニコ笑っていた。
バングラデシュは世界最貧国のひとつだけれど、まったく悲壮感はなかったのです。
本当の幸せってなんだろう?
ついつい考えてしまった。
そんなバングラデシュの旅で出会った人々をご紹介します。
バングラデシュでは、みんなとってもフレンドリー!
観光客が珍しいバングラデシュ。
バングラデシュ人は物怖じせず、そしてちっとも遠慮せず、ジイイ〜〜〜っと凝視してきます。
ダッカの人々は、バッチリ、カメラ目線
みなさまサービス精神旺盛で、カメラを向けるとポーズを決めてくれます。
「写真を撮るな〜〜!」と怒られるよりはもちろんいい。
ですが、ナチュラルな写真は全く撮れません(泣)
ダッカの人々は、外国人に構いたくて仕方がない
どこへ行っても声をかけられます。少し疲れる。
ですが、良いこともある。ちょっと困ったそぶりを察すると、みなさま駆け寄ってきて全力で助けてくれました。
リキシャ価格交渉もお手伝いしてくれる
ときには、リキシャの運賃交渉もサポートしてくれた。
バングラデシュでは、リキシャに乗るには完全交渉制。
50Tkで良い?とリキシャワラ(運転手)に交渉をもちかけるも渋られる。外国人なのでふっかけようとしているのはわかります。
横から外国人コムギを見ていた周りの人が、すかさず寄ってきて人だかりに。
「50Tk!いいじゃねえか」
「50Tkで行ってやれよ〜、いいだろ?」
「(コムギを見て)大丈夫、50Tkで行くってさ!」
交渉を後押ししてくれることも。ありがとうございます。
常に話しかけられる。ゆっくりできない
外国人が珍しく、そして距離感ゼロのダッカの人々。隙あらば、話しかけられます。
ありがたくもあるのですが、「風景に集中したいんだよ〜〜っ!」と思うことも。
馬車のイケメン御者に特等席に案内される
遠くにいるコムギを見つけて、こっちだよ〜〜!と手招きしてくれる。
わたしが馬車に乗ろうとしていたこと、なぜわかるのかしら?目が良すぎです。
御者のうしろの特等席に招いてくれた。
ですが、運賃はちゃっかり外国人価格で請求された。そこらへんはちゃんと商売人のようです。でも現地人と同じ価格だけ渡して馬車を降りたけどね!
馬車で隣の席になった男性たち
ダッカ市内での仕事を終え、サダルガットから船で向こう岸へ渡って家へ帰るのだそう。
馬のお世話がかりの少年
馬車の周りをウロウロ、コムギに話しかけたそう。可愛い。
馬車に無賃乗車の少年
目があったわ・・・とおもったら、馬車に飛び乗ってきてコムギのお隣に座った少年。まわりの大人から、どうしたの?と質問責めに。外国人のコムギよりも周囲に注目されていたので、彼のおかげで少し落ち着けました。帰りの馬車代金20Tkを渡しておいたけれど、無事に帰れたかな〜。
渋滞にはまる馬車の後ろを走るバイクの女性
帰宅時間のダッカは大渋滞。馬車の後部座席に乗っていると、並走するバイクの女性たちに声をかけられる。乗り物に乗ってる時だって、会話はスタート!
この時間帯はいつもひどい渋滞なのヨ!といいながらもピースサインで写ってくれた。
バスの屋根からマットレスを運ぶ男性
あらあら大丈夫かしら・・・。
ハシゴ代わりにバスの屋根を使って、建物の窓からマットレスを運んでるみたい。
コムギに気づいて、ポーズを決めてくれました。
結構距離があるのに、よくぞ気づいてくれました!
本当にみんな視力抜群&茶目っ気たっぷり。
謎の商品を運ぶ男性
雑踏の中、カゴで何かを運ぶ男性。
うわ〜絵になる!と思って撮影したのですが、、
こっちオイデヨ!!と、そのまま連れて行かれる。
これを撮ってくれ!!
彼はどうやら、今日はコレを販売するみたい。葉っぱにしか見えないけれど、なんだろう?
どこまでもついてくるバングラデシュの子供達
大人だってそうなんだから、子供はもっと我慢せず、心の赴くままにコムギを追いかけてきます。
自転車でどこまでも、コムギを追いかけてきました。
ちょっと照れくさいです。向こうも照れくさそうでカワイイ。
商売っ気はあまりない?お手伝いの少年たち。
コムギが旅したのはバングラデシュの休日・金曜日だったせいもあるかもしれませんが、商店では少年たちもお手伝いしていた。
鉄道駅の売店で、お店の写真を撮ろうとしたらワイワイ少年が集まってきた。
カメラから逃げないけれど、照れ臭そう。思春期かな?
鉄道駅構内で遊んでいた少年たち。どこからともなく、集まってきて集合写真に!
道を教えてくれた少年
道路沿いに見えたモスクを撮影していたら、「右に曲がると入り口があるヨ」と教えてくれた少年。
モスクに参拝中の少年たち
オールドダッカにある小さなモスク。
女性の姿も見かけないし、異教徒のコムギがモスクのなかに入るのはまずいかも〜と門外から眺めていたら、ニコニコと近づいてきた。
女性は自ら「写真を撮って!」とアピールしない
イスラーム国のバングラデシュ、女性を撮影して良いものか?
モロッコなどは、女性を撮影することはタブーとされているイスラム国もある。バングラデシュは撮影OK!だった。
カメラをぶら下げているコムギをみて、周りの男性が「彼女を君のカメラで撮ってくれ!」と要求してきます。
赤ちゃんとママ
目がクリックリの可愛い赤ちゃん。
急いで弟を連れてきたお姉ちゃん
外国人コムギに気づいたお姉ちゃん。
待ってて〜〜、弟を呼んでくるから!とダッシュで弟を連れてきた。可愛いなあ。
お茶に誘われた
お茶休憩中の皆さん
労働の合間の休憩中?みんなでお茶を飲む男性たち。
座っていきなさ〜い!いいからいいから。
手招きして呼び寄せてくれたけれど、【お腹壊しそう】と思い写真だけ撮らせてもらって、お茶は遠慮することに。ダッカは衛生状態が悪そうで、屋台関係での飲食は避けました。お誘いいただいたのにゴメンナサイ!
皆様のガタイの良さに比して、ミニミニサイズのカップが可愛らしいね。
土管で昼寝する男性
とにかく暑くて疲れちゃうダッカ。
バングラデシュ人でもやっぱり疲れるのかしら。土管でぐーぐーお昼寝してる猛者がいました。のび太みたいだ。
体調悪いのかな??と思いましたが、元気に仕事に戻っている姿を見かけて、ホッ。
日差しは遮られるし、風は通るし、土管ってスゴイのかも。
アジアあるある?ものすごい荷物を運ぶ人々
りんご箱3ケース
サガルガットの青果市場での一コマ。ヒモで縛っていないけれど、大丈夫か!?
土嚢を運ぶ男性
頭にのせて重心を意識したほうが、腰も痛めないのかもしれない。
積むだけでも職人技!過積載の自転車
これ、積みすぎじゃないですか?進むのかな?
通常よりも大荷物を積める仕様になっている自転車。これ、ほんとうに一人で漕ぐのかな。。ドライバー休憩中のため、走っている姿は見れなかったのが残念。
渋滞にて、ディナーに招待される
夕方の大渋滞に巻き込まれる。リキシャに乗ったものの、15分程度立ち往生。
そんなとき、隣で渋滞待ちをしていたバイクのご主人に話しかけられました。
バイクに乗った4人家族
君はどこから来たんだい?
家族はいるのかい?
兄弟は何人いるのかい?
おきまりの質問のあと、
明日は何をしているのかい?
よかったら、うちの家に食事にこないか?
とお誘いを受けました。
ガイドブック情報だと、バングラデシュの人は家に招くのが好きで、本当に気軽に自宅へ招いてくれるそう。
残念ながら(?)翌日帰国予定だと伝えたら、名刺をくれた。
困ったら電話してね!
それにしても、渋滞中に隣になっただけの外国人を家に招くなんて!
人を疑うことを知らないのかしら。日本の感覚だと、すこし心配になりますが、でもやっぱり嬉しかった。
ジャーナリストに間違えられる
ダッカを歩いていて、よく聞かれた質問が、
“Are you Journalist?”
(君はジャーナリストなのですか?)
バングラデシュを旅する人は少ないし、報道関係者しか訪れないからかな?と思っていた。
でも気づいたのです、
きっと、この立派なカメラが誤解を招いたのだと。
![一眼レフのカメラ](https://travel-lounge.jp/wp-content/uploads/2018/02/komugi-0001.jpg)
オートでしか利用していませんよ
なーんだ。カメラのせいか〜
そんなエセ・ジャーナリスト・コムギの前に、本物のジャーナリストが現れた。
ジャーナリストに取材されたよ
オールドダッカを目指して歩くコムギをめがけて、ものすごい勢いで走ってきた男性たち。
いままでのバングラデシュの人たちと違って、きっちりした服装で、とても流暢な英語で話しかけられた。
“Are you Journalist?”
(あなたはジャーナリストなのですか?)
やっぱり、この質問?
ジャスト・ツーリズム!たんなる観光ですよ。
本物のジャーナリストに取材される
「僕らはジャーナリストなんだ。君は観光で来たのかい?ビジネスかい?取材させてくれ!」
彼らは新聞社の人らしい。
バングラデシュ人のなかには英語を話せる人もいるけれど、たいていコムギレベルのカタコト英語。
突然、ペラペラ英語で話しかけられて完全に萎縮するコムギを気にすることなく、質問の嵐が襲ってきた。
ジャーナリストに質問されたこと
- 君の仕事は何?
- なぜバングラデシュに来たの?
- バングラデシュの何に魅力を感じているの?
- バングラデシュに何日いるつもり?
- バングラデシュを訪れる外国人はビジネスかバックパッカーだ。君はどっちだ?
- バングラデシュのどこが良かった?
- バングラデシュと君の国の一番の違いはなに?
- バングラデシュと君の国の同じところはなに?
- バングラデシュは貧しいけれど、君はそれについてどう思う?
わお、、答えられねえ!
トラベル英会話程度の英語力しかないし、そもそも日本語だとしてもキッパリ答えられたかどうか?
日本は休みが短い。
5日間で、できるだけ低予算で、今までに見たことのない景色を見ることができる場所へ行きたかった。
そうしたらバングラデシュが旅先に決定したのです。
瞬間英作文できず。伝わったかしら。。
この回答は事実だけれど、これをそのまま答えるのは失礼な気もした。
そのあと、
「もっと君の話を聞きたいから、お茶でもどうかな?」とのお誘いを受けたけれど、オールドダッカへ向かう途中なので丁重にお断りして。
「これは、僕たちの発行している新聞だよ、記念にあげる」と新聞をプレゼントしてくれた。
印象的だった彼らの言葉
残念ながら、語学の壁から、わたしは彼らの問いにきちんと答えることができなかった。彼らに伝えることはできなかったけれど、彼らの言葉は伝わった。
彼らが私に話してくれたことがとても印象的で忘れられない。
僕たちはバングラデシュを愛しているんだ。
でも残念ながら、この国がとても貧しいのも現実。
僕たちはもっと外国人にバングラデシュに来てほしいし、世界にバングラデシュのことを知ってほしいんだ。
語学の壁があっても、彼らの母国愛はヒシヒシと伝わったのでした。
コムギも微力ながら、バングラデシュの魅力を発信しておかねば!
と思った次第。
微力にもほどがありますが、この記事で少しでも伝わればいいな。
バングラデシュの人びとに出会って思ったこと
3泊5日間のバングラデシュの首都・ダッカの旅。実質、現地2日間の弾丸旅行。
短いなか、訪れた場所も出会った人々も、バングラデシュのなかの本当の一部。
いったい、バングラデシュの何をわかった気になっているのだ?と自分でも思うけれど、「旅で出会った人びとは、みんな笑顔でフレンドリー」で、幸せそうに感じたのです。
もちろん、他の世界の国々と比べてバングラデシュが貧しいのは事実。でも本当にみんなニコニコしていたし、穏やかだったのです。
裕福な自国の現状と較べると、「しあわせは物質的豊かさではない」のだ、そんなことをついつい考えてしまった。
このような感覚に陥ることこそ、旅の醍醐味なのだろう。
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