香港製のiPhoneを購入したくて香港へ来たけれど、Apple Storeは臨時休業。
そのとき、香港へ台風が接近中だったのでした。
台風接近時の香港の街はどんなふう?観光できるの?
実際に”シグナル8”を経験し、香港旅行中に台風が接近したらとるべき行動をまとめました。
目次
1.台風接近、目当てのお店が臨時休業
2.香港で台風接近時に発令される”シグナル”とは?
3.シグナル8発令!そのとき香港の街は?
4.香港旅行中に台風が接近したら気をつけること
5.香港の”シグナル発令”制度に学ぶべきこと
6.台風シーズンの香港旅行は要注意!
台風接近、目当てのお店が臨時休業
はるばる香港までiPhoneを買いに来たコムギ。ですが、Apple storeが閉まっている!
とっくに開店してそうな時間帯だけれど、閉まったまま。
なぜなのだ?
公式webサイトをみたところ「臨時休業」!
あわてて他の店舗もみるけれど、どちらも「臨時休業」だって。
なぜなの〜。
なにか特別なお祭りの日とかかしら。でも春節とかでもないよね?
台風接近のため臨時休業
しばらくウロウロしていたけれど、他の店舗や街全体が人気がないことに気づく。
どうやら、台風接近による臨時休業と知りました。
香港エリアのApple storeは全店臨時休業ですって。
台風が接近しているのは知っていました。
でも、台風がきても、日本ではお店は普通に営業しているから、まさか台風くらいで店が軒並み休業するなんて、考えもしなかったのです!
※このできごとは2017年です
香港で台風接近時に発令される”シグナル”とは?
香港で台風上陸時、日本と対応が異なったので驚きました。
郷に入らば郷に従え。台風についての香港ルールを知っておこう!
台風のレベルに応じて政府からシグナル発令
台風上陸が予想されると、香港では政府からシグナルが発令される。
シグナルの段階に応じて、官民ともに取るべき行動が制限されます。
香港で発令されるシグナルの意味
シグナル3:
台風接近中。フェリーは運休、幼稚園は休み。
シグナル8:
企業では全社員に帰宅指示。フェリー、バスは運行休止。MTRは間引き運転
シグナル9:
MTR運休
シグナル10:
超大型台風、ハリケーン
今回の台風では、「シグナル8」が発令されていたのでした。
シグナル8:
企業では全社員に帰宅指示。フェリー、バスは運行休止。MTRは間引き運転
どうりでバスが走っていなかったわけだわ〜!
シグナル8発令!そのとき香港の街は?
台風が原因と知るも、シグナルの存在を知らないコムギ。
iPhone購入はいったん諦め、観光へ切り替え。ランチのための堅尼地城へ向かうトラムへ乗りました。
かなり待ってようやくトラムは来たけれど、乗っていたトラムが途中で止まった。
トラムが運転休止、途中で下される
風に煽られて危険と判断したのでしょうか?途中で止まって下された乗客たち。
歩けってか!?
さいわい、目的地の堅尼地城まで歩けるくらいだったので、のんきに歩いて向かう。
複合施設内にある粥店は営業していた
堅尼地城にある大好きな粥店にて。これまたのんきにおかゆを食べていた。
この粥店が営業をしたいのは、きっと閉店予定時刻がそもそも14時だったからだと思われる。
このあと、すぐ閉店したのだろうな。
オープンしているお店もあった
雨も降ってきた。どうしたものかしら。。
堅尼地城の喫茶店でお茶しながらプランを練ることに。
まだ台風の状況をよく理解していないコムギ。
MTR駅でシグナル8を知る
トラム休止だからと、MTRに乗ろうと改札口に向かうと、台風警報のシグナル掲示をみつける。
シグナル8??なにそれ
ここで初めて、香港の台風事情を調べる。
そして、現在上陸しつつある台風のやばさと街の異変の理由に気づいたのだった。
ネイザンロードには車が1台も通らない
MTRで尖沙咀へもどり、地上に出ると異変が!
2階建てバスや乗用車でいつも賑わうネイザンロード、車が通らず、がらんどう!
この数時間で一体なにが!?と、おののく静けさ。
シグナル8なのでバスはストップ。
帰路をいそぐ自家用車がたまに走る程度。
こんな閑散としたネイザンロードは初めて見たわ・・・!
「あるとき、自分以外がすべてこの世から消滅してしまった」系のSF映画って、きっとこんな感じなのだろう。
お店もどんどん閉店していく。
まだ昼間なのにゴーストタウン化していく尖沙咀。ちょっとコワイ。
なんせ風も強くなってきた。危ない!
香港旅行中に台風が接近したら気をつけること
台風時は観光ストップ
シグナル8が発令されたら、ホテルでゆっくりするしかない。
お店はほとんど閉まるし、なんといっても危ないから。
一刻も早く空港へ向かえ
帰国便が迫っている場合は、まずは空港へ移動すること!
シグナル8の場合はMTRは間引き運転なので、本数は少なくても空港までたどり着けます。でも、
シグナル9が発令されたら、最後の砦・MTRは運転休止。空港までたどり着けません!
シグナル9まで発令されているのに飛行機が飛ぶのか?という問題はありますが。
とにかく空港へ向かうべし!
香港の”シグナル発令”制度に学ぶべきこと
2018は甚大な自然災害が多数発生した日本。
災害に対する危機管理につき、従来の対応から転換をはかる必要があると感じたし、実際に社会の対応も人命優先にシフトしてきているとも感じます。
でもまだまだ「電車が動いているかぎりは会社を休まない」思考も残っていたりしますよね。
政府は「暴風だから危ないよ」と警報は出せど、それ以後の対応は企業まかせ。
最終的には個人の自己判断に任せる曖昧さが、「仕事をおいて帰宅するのは悪」という考えの余地を残す。
香港では、台風時のシグナル、政府からの指示が徹底しているのだろうなと感じた。
香港では、驚くほどのスピードで店が閉店していき、街から人が消えていきました。
もちろん、台風襲来に慣れているということもあるのだろうけれど。
国土の狭い香港と日本を同一に語ることはできないけれど、仕事と安全の問題、営利団体だからこそ判断が難しいこともある。そんなときこそ、政府主導のシグナル発令が有効なのかもしれない。
台風慣れした香港の体制に学ぶべきこと、大いにあるのではないかしら。
台風シーズンの香港旅行は要注意!
香港の台風シーズンは、日本のそれよりも長め。
旅行計画時には、香港の気象条件もチェックした上で、万が一、台風接近時は旅行をパスする勇気をもつことも必要。
現地滞在時にシグナルが発令されてしまったら、おとなしくシグナルに従った行動を。
安全で楽しい香港旅行を!
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