旅人に出会わない国バングラデシュ。政情不安や観光資源の乏しさから観光客がほぼいない。日本からのパッケージツアーもなく、情報の少ないバングラデシュ。いったいどんな国なのか?コムギの感じたこと、ダイジェストでご紹介します!
バングラデシュは南アジアにある
バングラデシュは、インドの東となりにあります。
バングラデシュの国旗は日本の色違い?
白地に赤丸の日本国旗に対して、バングラデシュの国旗はグリーン×赤。そして日本国旗のように丸が中央にはきていません。やや左寄り。
グリーン=豊穣な大地
赤=昇る太陽と独立戦争で流された血
を象徴しているのだそう。
なかなか物騒な象徴ですね。それだけバングラデシュのアイデンティティに関わる、重要な歴史なのですよね。
観光客には会えない?アウェイ感を楽しもう
バングラデシュを訪れよう!観光客が来る前に
その昔のバングラデシュの観光客誘致キャッチフレーズだとか。観光客が少ないダッカ、なんとも自虐的なキャッチフレーズ。このセンス、好き!
コムギの心には響きました。だから来たよ、バングラデシュへ!
バングラデシュに観光客が少ない理由は?
政情不安と、目ぼしい観光資源がないことが挙げられます。
日本と比べると異国情緒にあふれるバングラデシュ。一見観光人気が出そうですが、お隣インドに観光客が吸い寄せられちゃうそう。バングラデシュにあるものはインドにもある、ということらしい。けれど、現代ではインドが凄まじい勢いで発展を遂げているため、現代のインドでは失われてしまった混沌とした雰囲気がバングラデシュには残されているとも旅人には評価されているそうな?なんだか喜べない気もしますが。がんばれバングラデシュ!
外国人が珍しい
そんなわけで、観光客がほとんどいないバングラデシュ。道をいているとガン見されます。気がついたら、はるか遠くのバスの乗客からも窓から凝視されていたりする。みなさん驚異的な視力です。コムギの両目1.2なんて、とんと及びませぬ!
追いかけらることもしばしば。英語が話せる若者には、話しかけられます。そして終わらないトーク。断ち切るのが大変。嬉しい気持ちもあるけれど、英語が得意ではない&観光したいから一人にしてほしいときもあるので正直大変でもあります。OFFの日の芸能人の気持ちを追体験できますよ!
世界最貧国には脱したものの、まだまだ貧しい国
日本もODAで支援している
バングラデシュは世界最貧国のひとつ。日本もODA(政府開発援助)を通してバングラデシュを支援しています。さぞかしバングラデシュ人に歓迎されるだろうと思いきや、ジャパニーズと伝えてもODAに触れられることはナシ。見返りを期待しちゃいけませんね。そしてODA投入しているジャパニーズだからといってその他のアジア人だからとまったく態度を変えることなく、ただただ「バングラデシュを訪れた外国人」として歓迎してくれたように思う。
みんな笑顔
GDPで比較すると確かにバングラデシュは貧しい国なのかもしれない。けれど、みんな笑顔で楽しそう!豊かさは他者と比べるものではなく絶対評価なのかもしれないな。多くの旅行者が思ったであろうことをコムギもボンヤリ考えた。
インフラ未整備による慢性的な大渋滞
慢性的な大渋滞
ダッカの街はいつも大渋滞。リキシャ、バス、CNG、乗用車、そしてときには馬車も通ります。間をすり抜ける人も。
とにかく大混雑!
信号がない?!危険な道路横断
インフラ整備が遅れているバングラデシュ。
首都ダッカは慢性的な渋滞。そして信号がありません。みんな、思い思いに勝手にすすむ。
事故が起きないのが不思議だわ。
信号がない、横断歩道もないので車が通るなか横断するしかない。関西人のコムギの得意分野。それに信号無視は、先週の大連旅行で免疫ついてます。
街はとても汚い
ゴミがそこらじゅうに散乱
ダッカの街はとても汚い。ゴミは町中に散乱しているし、みんな掃除もしないしその場でなんでも捨てる。老若男女ともにツバを吐きます。バスからツバを吐いている若い女の子を見かけて驚いちゃった。そこは恥じらわないのかな?
街中に突然、ゴミ集積所が出現
街を歩いていると、なんかツンとした臭いがするな。と感じたら、そこはゴミ集積所。ある一定区間にゴミ集積所が設けられています。ゴミ集積所とかは大抵、繁華街から隔離されそうなものですが、道路沿いに突然現れます。その周辺には出店もでない。
ゴミはそこからまとめてどこかへ運ばれるようだけれど、こんな街の中にゴミ集積所があるなんて驚きだよ!
街の空気は悪い
とにかく埃っぽいダッカ
マスクをつけたいけれどただでさえ目立つ外国人。マスクなんて、目立ちすぎてつけられないぜ。。リキシャに乗るときだけこっそりマスク着用しました。気管支が弱い方はご注意を。渋滞もひどいので排気ガスのせいもあるかもしれません。
日焼けしそうだなと思っていたけれど思ったより焼けなかった。きっと空気が汚いせいだと思う。それとも塗りたくったANESSA SPF50+++のおかげか?
治安は良い。街中に警察官がいるよ
テロ事件はありましたが、スリやチンピラの諍いなどは見かけず、治安の良い印象。そしてポイントごとに警察官集団を見かけたのが印象的。日本の警察官のようにピシっと仕事をしているというよりは制服を着てみんなで座っている。通り過ぎるときには「ハーイ!」と声をかけてくれるフレンドリーさ。何かトラブルに巻き込まれても助けてくれそうだ!
バングラデシュの物価は?全体的に安いが振り幅がスゴイ
世界最貧国のバングラデシュ。さぞかし格安旅行できるのでは?と思われるかもしれませんが、意外とそうでもなかった。
ホテル料金
コムギの宿泊したホテルで1泊¥5,000程度でした。モティジール地区で立地は良い。設備は日本の地方ビジネスホテル程度。衛生状態の悪いバングラデシュからすると格別に清潔なんだとは思う。でも、バングラデシュ人の平均月収約1万円からすると、かなり高額ではないでしょうか!?
コムギは中級クラスのホテルに宿泊しましたが、バングラデシュはその気になれば数百円で泊まれる宿もあるらしい。そして、外資系高級ホテルもあります。そちらはもっと高いと思うので、「世界最貧国だから格安」というわけではないみたい。
コーヒーなどの飲料
街中でバングラデシュ人が飲むお茶=5Tk(約6円)に対し、
高級店であるKFCで飲むコーヒー=70Tk(約90円)と15倍!
日本でコンビニ100円コーヒーを飲むのに対し、ホテルのラウンジで1,500円のコーヒーをいただくようなもの!?それにしても15倍ってすごい振れ幅ですよね。
バングラデシュは、「物価が安い」というよりは「振れ幅がスゴイ」という表現がピッタリ。
バングラデシュはイスラーム国
バングラデシュはイスラーム国。よって、イスラムルールがダッカでも適用されます。
○アルコールは飲めない。飲めるところもあるらしいけれど見つけられず。
○女性は肌を隠した服装
○1日数回の礼拝は欠かさない
イスラーム国は、その戒律の厳しさゆえか、治安もよい。それに、ムスリムの方はとっても穏やかだなあという印象をコムギは持っています。
サロワル・カミューズに身を包む女性たち
サロワル・カミューズ
イスラムの戒律では、男性を欲情させないように、女性は肌を見せない服装が前提ですよね。宗教の濃度しだいで、開放的な国もあれば、すっぽり覆って目元しか見せない服装の女性も。バングラデシュでは、女性はこのサロワル・カミューズを着用している方がほとんど。
肌は隠すけれど、柄や色に規律はないみたい。派手で刺繍もあったりなかなかファッショナブル。
街なかは男性だらけ
ダッカの街を歩いて驚いたのが、男性ばかりだということ
もちろん女性は見かけるのですが、圧倒的な割合で男性・男性・男性。アジアの屋台などでは調理や売り子はたいてい女性が多いですが、ここバングラデシュはほぼ全員男性なのです。バングラデシュでは「高貴な女性ほどその姿を身内以外には見せない」=外出しない という慣習があるそう。
バングラデシュでは売り手も買い手も男性。いちばんビックリしたのは?
よって、バングラデシュでは、働くのも消費するのも、男性!なので、街を歩いているのはほとんど男性。
なので、売り子も男性で、買い手も男性。
いちばん驚いたのは、、こちら!
こんなものまで、男性が販売しているんですよね。
彼が販売しているのは、、、女性用下着。
そう、女性用下着の販売員も男性なんですね。
ちなみに、買い手も男性です。
奥様の下着を選んでいるのかしら。ふふふ。
バングラデシュのごはん事情。やっぱりカリー!
旅をするにあたって、気になるバングラデシュの食事事情。
バングラデシュは、インドの隣だけあって、メインはやっぱり「カリー」と呼ばれる料理でした。
バングラデシュの「カリー」は日本のカリーと非なるモノ
日本の小麦粉で炒めたカレーとも、さらさらタイカレーとも違います。
ちなみに、こちらがチキンカリー。
カリー??
油と香辛料まみれのチキンじゃん!
かなり胃もたれがします。食後は必ず漢方薬を服用するようにしていました。
美味しいのだけど、しばらくしたら油が浮いてくるのを見ると、どうしても心配になる。でも美味しい・・・!
体に悪いと思っていてもつい食べちゃう美味しさ。
バングラデシュのカリーは米を食べるためにある
チキンカリーを頼みましたが、ベンガル料理の主役はあくまで米らしいのです。
ベンガル米は日本の米より軽め。細長くて、タイ米に近い。
カレーを頼んでも、日本のようにライスに乗っかった状態では提供されません。別に「スチームライス」を注文すべし。山盛りでてくるけれど、サクサク食べれちゃいますよ!
バングラデシュのこと、少しわかりましたか?
旅人に出会わない国バングラデシュ。
日本発ツアーもないバングラデシュ。
渡航経験者も身近にいなくて、とにかく情報が少ない。
コムギも旅計画に少し困ったので、感想をまとめてみました。
バングラデシュは、とにかく人々が楽しそうで人懐こくて、活気のある国でした。
「観光客が押し寄せるまえに」渡航するならば今がチャンスかもしれませんよ〜!
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