大足石刻＜宝頂山石刻＞
世界遺産の石刻を見に行く

• 大足市街の北東15km
• 南宋時代に彫られた約1万体の像
• 我眉山とならぶ四川省の聖地

重慶からの送迎サービスを利用して、世界遺産の大足石刻へ。

▼大足石刻ツアーの費用･スケジュール　

この記事の旅

旅した時期：2025年11月

予習推奨！
大足石刻観光前に読むべき
おすすめの書籍

現地では中国語ガイドがありましたが、わからない私は自分で見るしかない。旅の前にこちらで予習して行く。

「大足石刻藝術」中国外文出版社／編
1981年発行の大型本。

こちらの書籍は素人の私にも平易でわかりやすい文章で、写真も綺麗。予習すると見どころも把握しやすいです。難点は、大型本なこと。

大足石刻＜宝頂山石刻＞
見学記

訪問時期：2025年11月

スタート：ゲート

チケットチェックと保安検査を受けて遺跡内へ。

階段をのぼって石刻へ

階段を登るのは最初だけで、あとはフラットでした。

宝頂山石刻は、弓形の湾沿いに造られている。

大仏湾石刻

のぼると、「宝頂」の字。

道なりにすすみます。向かい側の石刻が木々の間から見えている。

李老君興山王

玉皇玉母像

円覚洞

獅子に睨まれながら細い道を進んで洞窟の奥へ。

内部は薄暗かった。直射日光を避けるため、入口を細くしている。

中央には、後ろ向きの像。菩薩像を拝む姿。こんな構図は見たことがない。

洞内にしたたる水を受ける托鉢鬼神。この水は托鉢鬼神の胴体の中を流れて地下に流れ、そのまま洞窟の外に排出される仕組み。

牧牛図

牧牛をテーマとした石刻。禅の教え、十牛図のことだろうか。

下山猛虎

護法神像

仏界を保護する９体の護法神。

拳をふりあげて悪魔を祓う。

こっち向いている可愛いのがいた。

甕の水をのむカラス。

六道輪迴文

大鬼が巨輪を口にくわえてで支える。

 

華嚴三聖像

普賢菩薩が手にする宝塔は、500kgもある。

背景には、小さい龕のなかにも仏。

千手觀音像

こちらのみ、建屋の中。

千手観音像のなのとおり、実際に1007本の手が宝具をもっている。

手のひらには眼が入っている。

仏涅槃図

孔雀明王窟

毘盧洞

父母恩重経变相

子供を育てる親の辛苦をテーマとする石刻群。

幸せなシーンを載せておく。

大方便仏報恩経变相龕

大規模石刻のひとつ。仏教説話がテーマ。

父母を両脇に座らせて物乞いをする孝子。

父王の棺を担ぐ釈迦。こちらは六異教徒の釈迦への嘲笑を反駁して、釈迦の大孝を表すために造られたもの。

観無量寿経变相龕

地獄变相龕

予習していったので知っていたけど、あらためてみると「こんな壮大な石刻でテーマにされるんだ」と驚いたのが、「酔っ払い」を戒めるもの。

「兄不識弟」、酔っ払った兄。

「姉不識妹」、酔っ払った姉。
ある意味で男女平等。

「父不識子」、酔った父。

こちらは、酒を勧めるものたち。

「淫母殺父」

いろいろな地獄。

鉄輪地獄。

柳本尊行化道場

四川の居士でのちに密教の教主となった柳氏。さまざまな苦行を修め柳本尊となった。

この道場はその柳本尊の苦行を修めたもの。

柳本尊。半目しまっているけれど、これは「眼玉をえぐる」修行によるもの。片耳がないのも「耳を切り落とす」修行。それって、修行なの・・・？

最後には、世界遺産の石碑が立っていた。遺跡の規模に比してかなり控えめ。中国の観光地では「世界遺産かどうか」はあまり重視されていないように思う。

出口

カラカラ〜

土産店で購入をまよったシール。

帰り道の土産通り

宝頂山石刻のかえりみちには、土産店・飲食店がならぶTHE観光地通りがありました。ちょっと閑散としていた。

ぶっといソーセージ。

おしまい。

NEXT：皇冠エスカレーター

重慶市内にもどってから、中国最長のエスカレーターに乗りに行った。

 

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