青春１８きっぷで紀伊半島を一周

大阪から出発し、熊野市で１泊、
週末だけでいく紀伊半島一周の旅。

旅の目的①
紀伊半島を一周したい

理由：「青春１８きっぷ」旅と相性が良さそう

この大移動、1日乗り放題¥2,410を2日分使ったとしても、めっちゃお得でしょ。

実際、そう考える青春１８きっぷ勢は多いようで、途中のJR紀勢線の車内は乗り鉄っぽい人が多数だった。

お得以外にも楽しみはたくさん。

途中、紀伊長島駅で絶品・さんま寿司をテイクアウトしたり、

海沿いの道を走ったり。

楽しい鉄旅ができた。
良いルート！
夏の恒例にしようかな。

旅の目的②
無量寺で長沢芦雪「虎襖絵」をみたい＠串本

この虎襖絵図、好きなんです。

こちらの作品は2023年に大阪・中之島美術館に出陣していたのですが、入れ替え制とは知らず、私が美術館を訪れたときは龍襖絵の方しか見ることができなかった。

徒歩5分のところに住んでいるのにさ！

雪辱を晴らすため、今回は、現場（？）に観に行くぞ。そう決めていたのでした。

旅の目的③
花の窟神社に参拝したい

日本書紀ゆかりの神社に参拝したい。

花の窟神社が鎮座する熊野市は、紀伊半島のなかでも大阪からいちばん遠い場所。
わざわざ熊野市まで行くのならば、熊野市で宿泊して紀伊半島を一周しよう！

この紀伊半島一周旅のプランニングのきっかけとなるスポット。

1日目

青春１８きっぷで移動：
大阪→熊野市

乗り換えること、５回！
ミスしないように気をつけなきゃ。
緊張感をもちつつ出発。

大阪→熊野市
04:57発 → 12:43着
総額 4,840円　
所要時間7時間46分
乗換5回
距離280.1km

大阪（福島）
4:57発

大阪駅より１駅先の、福島駅より出発。

乗車：JR大阪環状線西九条方面

新今宮
5:14着　5:15発

乗り換え：JR大和路線(奈良行)

奈良
6:02着　6:11発

乗り換え：JR大和路線(加茂行)

乗り換え時間は9分ある。奈良駅って、なんだか地味だな。

加茂（京都）
6:26着　6:53発

途中下車

約30分の乗り継ぎ時間。いったん改札を出て、コンビニへ。駅の近くにローソンがありました。

車内が冷房ガンガンで寒かったので、カップラーメンで暖をとる。コンビニのイートインスペースに感謝する瞬間。

JR関西本線に乗る。
2両編成の車両は、ほぼ満席でした。座れてよかった。

乗り換え：JR関西本線（西日本）(亀山行)

亀山（三重）
8:16着　8:23発

乗り換え：JR紀勢本線（東海）(伊勢市行)

乗り換えた車両は、ガラガラ。

そう思っていたら、途中でかなり乗客が増えた。青春１８勢！！
ぼんやりしていたので、どの駅で増えたのかは、定かではない。

多気
9:35着　9:43発

ここの乗り換えは、スピード勝負。
ダッシュでおりて座席を確保。

乗り換え：JR紀勢本線（東海）(新宮行)

無事に着席できた。

紀伊長島
停車30分

多気駅から目的地・熊野市まで約３時間と長いなあと思っていた。それはこの「紀伊長島駅での停車時間３０分」も含まれていたのだった。

電車をおりて、改札外に出る人がちらほら。私も出てみる。

皆さんの真似して撮影。

紀伊長島駅前は、コンビニはもちろん、商店がなかった。

けれど、さんま寿司の名店が、あった！

万両寿し

みな吸い込まれていく駅前の寿司店。ググりながら、わたしも入店。

万両寿し
三重県北牟婁郡紀北町東長島２００−４
Googleマップ　食べログ

わたしは10組目の客。
お店は注文を受けてから手作りするお店。
間に合うか心配だったけれど、出発１０分前には、手渡してもらえた。
「電車には間に合うので安心してくださいね」と声をかけてもらったので、安心して待てました。

さんま寿司 ￥650
通常＆焼きのハーフ

名物・さんま寿司。酸味が強めだったので、私は焼きさんまのほうが好み。
作りたてなのでシャリがまだ立っていて、食感もいい。美味しい。お値打ちすぎる。

牡蠣寿司 ￥850

めっちゃ美味しかった。しっとりしている大粒の牡蠣。酒が欲しい。

トイレをすませて、紀伊長島駅を出発。
充実した30分だったな。

万両寿しさんは予約できるようなので、次回通過時は、直前の駅から電話予約しよう。

有野（熊野市駅のひとつ先）
12:43着

花の窟神社の最寄駅・有野駅で下車。

無人駅でした。

ひとつ手前の熊野市駅は、栄えていたのに、すごい違いだ。これが和歌山か。

熊野市を観光

滞在：16時間30分

本日の移動は、これにて終了。宿泊も熊野市なので、ゆっくり観光する。ローソンでビール買う。休日だ。

昼ごはん

花窟神社前のベンチで、お寿司の残りを完食。

花窟神社

参道には、紫色の幟がならぶ。

花窟神社
三重県熊野市有馬町１３０
Googleマップ　公式サイト

御神体

花の窟神社には社殿がない。
御神体は、こちらの高さ45mの岩。

花の窟
神々の母である伊弉冊尊（イザナミノミコト）が火神・軻遇突智尊（カグツチノミコト）を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵
※公式サイト「花の窟」より

参拝を終え、外からみるとこんなふう。

七里御浜

花の窟神社目の前に広がる七里御浜。
砂浜ではなく、丸みのある大きめの石の浜。

海岸で昼寝

この石が太陽で熱されて、寝っ転がると、それは天然の岩盤浴。アラフォーにして、海岸で昼寝。

めっちゃ気持ちよかったです！！

１時間ほどゴロゴロ眠って、次のスポットへ移動。

獅子巌

海岸沿いを歩く。熊野市のみどころのひとつ、獅子巌。
獅子にも、彫りの深い人の顔に見えんこともない。

ハイキングコース
松本峠～鬼ヶ城を一周

熊野古道の一部・松本峠をあるいて、鬼ヶ城を一周するハイキング。もう夕方だけど、夏だから大丈夫でしょ。

松本峠への道は、ひたすら登坂。
南海トラフの危険が喚起されていた2024年の夏、海抜表示を気にしながら歩く。

松本峠

スタートにして絶景を見てしまった。
さっき昼寝した七里御浜をふくめ、紀伊半島の綺麗な海岸線がみえる。

熊野古道らしい石畳の道も一部ありました。

松本峠

途中、東屋からの眺望もヨシ。

さくらの道おり口から下山。

鬼ヶ城専用駐車場におりてきた。

鬼ヶ城（ 1.1km）

ここからは、鬼ヶ城を歩く。波が高いと閉鎖されるんだって。

時間が遅いので、さすがに誰もいなかった。

崖沿いを進む。なにこれ楽しい！

到着する頃には、真っ暗だった。危なかった。

夕暮れの熊野市駅、なにか食べよう。

片岡シェーク店

昭和レトロなお店。

片岡シェーク店
三重県熊野市木本町１１４
Googleマップ　食べログ

お店はセルフスタイル。
学生さんからの寄せ書きがキッシリ。TV取材も多いみたい。

シェイク ￥230
エビバーガー ￥250
スパイシーポテト ￥200

美味しい〜。
昔初めて飲んだシェイクの味って、こんな感じだった。

バンズはほんのり甘い。これで250円って、お値打ちだ。

2個ぐいしたいところですが、私はこの後、居酒屋にいくんだもんね。
店を出る。

商店街は、飲食店はちらほら営業していた。

居酒屋、入店できず

リサーチしてきた居酒屋、「赤ちょうちん てんまる」には、満席で入れず。

断られてしまったけれども、とても感じの良い対応だった。
だからこそ、さらに悔やまれる。飲みたかったな。
カウンター、良い雰囲気だったな。

とりあえずコンビニへ。とりあえず、飲も。

ホテルへ向かって、坂道登る（25分）

ホテルへは、坂道25分。
熊野市駅周辺でダントツの格安宿は、小高い山のてっぺん。

チェックイン

私は格安の別館宿泊ですが、チェックインは本館にて。立派です。学生の団体が２組宿泊していた、マンモス系ホテル。

熊野の宿海ひかり 別館
ホステル和室10畳
3,300円／泊
JR熊野市駅から徒歩分
■楽天トラベル
■Booking.com
■Googleマップ

本館の大浴場利用

私が宿泊するのはトイレ風呂共同の別館ですが、本館の大浴場を利用できる。チェックインついでにお風呂を済ませておく。

● タオル貸出あり
● 水風呂なし

大学生の団体のマナーが悪くてリラックスできず。水風呂もないしさ。
長風呂しなかったから睡眠時間を確保できたのだとポジティブに捉えとこ。

六畳和室（トイレ風呂共同）

わたしの宿泊先は、すこし離れた別館。

部屋は、写真で見るより大分古い。テレビ、冷蔵庫付。壁はうすく隣の部屋のテレビの音が響く。

熊野の宿海ひかり 別館
ホステル和室10畳
3,300円／泊
JR熊野市駅から徒歩分
■楽天トラベル
■Booking.com
■Googleマップ

疲れていたのですぐに眠った。

２日目

 

4:50
チェックアウト

まだ真っ暗。JR紀勢本線は本数が少ない。絶対に始発に乗りたいから、気合いで早起き。

熊野市駅まで歩いて移動。暗くてライト必須。でも、きれいだな。

Googleマップを頼りに歩いていたら、道を間違えていたみたい。早起きの住人の方に声をかけられて、近道を教わる。早朝から不審な動きをしている外部の人間にも関わらず、親切にしてくださり、ありがたい。

熊野市駅

駅に到着。間に合った。

熊野市駅のホームには、大きな石があった。
ホームに！？

青春１８きっぷで移動：
熊野市→新宮

熊野市→新宮
05:13発 → 05:44着
総額 420円
所要時間：31分
乗換：0回
距離22.6km

熊野市
5:13発

乗車：JR紀勢本線（東海）(新宮行)

夜があけてきた。綺麗だ。

新宮
5:44着

新宮を観光

乗継時間：1時間9分

1時間もあるんだもん。早朝だけど、張り切って観光する。

駅前の像、なにこれ。

商店街、いい感じ。新宮に宿泊するのも、アリだな。

新宮城跡

朝から、プチ山登り。

天守閣はないけれど、立派な石垣。

新宮城跡
和歌山県新宮市 丹鶴三丁目
Googleマップ　公式サイト

鉄道橋が綺麗に見えるスポット。

予想以上に時間が余ったので、すこし先の速玉大社へ参拝することにした。

熊野速玉大社

人がすくなくて、凛とした空気の境内。

熊野速玉大社
和歌山県新宮市新宮1番地
Googleマップ　公式サイト

新宮駅

戻ってきた。

青春１８きっぷで移動移動：
新宮→太地

新宮→太地
06:53発 → 07:22着
総額 330円
所要時間：29分
乗換0回
距離19.7km

新宮
6:53発

乗車：JRきのくに線(紀伊田辺行)

行儀悪いけれど、ここで朝ごはん。昨晩にコンビニで調達しておいたビッグサイズのおにぎり。ですが、これは失敗だったのでした。和歌山のこと、田舎扱いしすぎてた！

新宮から太地駅までも、海沿いを走る。

太地
7:22着

目的地「くじらの博物館」の最寄駅で下車。最寄といっても、ここから徒歩30分。

太地駅舎は、綺麗で西欧ちっくな外観。なにこのエンタシス風なデザイン。

太地（たいじ）を観光

滞在時間：4時間54分

歩いて移動：

くじらの博物館の開館時間まで、あと1時間もある。
どうせひまだし、コミュニティバスには乗らずにに、歩いて向かう。

徒歩で移動：
太地駅〜くじらの博物館

くじらの博物館までは、徒歩30分くらい。

 

すぐに、道の駅がでてきた。しかも7時代なのに飲食店が開いてる、モーニングがあるう！
ばくだんおにぎり、食べるんじゃなかったな。

海沿いの道をあるく。イルカのモニュメント。

リゾートっぽい道。
近くにはリゾートマンションもありました。

太地町立くじらの博物館

太地町立くじらの博物館
入館料：1,800円（2024年9月）
和歌山県東牟婁郡太地町太地２９３４−２
Googleマップ
公式サイト

なんと、いちばん乗りで入場。

餌やり体験　￥300

くじら＆いるかに、餌をあげることができる。かわいい。

真っ白い子もいた。

カヤック　￥1,000

この日、いちばんのりで予約したカヤック体験。

カヤックで漕ぎ出すと、イルカがついてくる！
餌をせがんでくる。転覆しないかヒヤヒヤするけど、飼育員の方がしっかりオペレーションしてくれているから大丈夫。

イルカショー

おりこうさんなイルカ。

クジラショー

ダイナミックな跳躍。

クジラに会いたいならば、小笠原へ行くよりも、だいぶコスパがいいね。

コミュニティバスで移動：
くじらの博物館前→太地駅前

太地駅への戻りは、コミュニティバスで移動。無料でした。

徒歩30 分の道のりは、車だと5分くらいで太地駅へ。

串本へ向かう電車まで、まだ30分ほどある。
ホームへあがると、くじらのウォールアート。

電車がくるまで、ホームのベンチでウトウト。

他にも待っている乗客は、みな「くろしお」に乗って先に行ってしまった。青春１８勢は、太地にはいなかった模様。

青春１８きっぷで移動：
太地→串本

太地→串本
12:16発 → 12:47着
総額 420円
所要時間31分
乗換：0回
距離21.9km

太地
12:16発

乗車：JRきのくに線(紀伊田辺行)

ここから串本への道も、海岸線沿いを走る。

串本
12:47着

串本を観光

滞在時間：約5時間30分

前回訪問時はレンタサイクルを借りて串本をめぐりましたが、今回は徒歩でめぐります。

▼前回の串本の日帰り旅

料理 萬口

駅近くの有名店で食事。
1人なのですぐ入店できた。グループは待ち発生していたみたい。

料理 萬口
和歌山県東牟婁郡串本町串本４２−１７
Googleマップ
食べログ
公式

かつお丼満腹セット ￥2,300

すぐに提供された。早い。

こちらのお店のスタイルは、ひつまぶしみたいに味変させていくスタイル。

漬けカツオ。
これで白米を食べるシンプルな丼が一番美味しかった。

２杯目は、お茶をかけて。
お茶より出汁がいいなと個人的に思う。

美味しくはあるけれど、2,300円は高いかな。
前回は入店できなかったので、想いは晴らせたから良しとしておこう。

無量寺

こちらが串本へ立ち寄った理由。

無量寺
拝観料：1,300円（2024年9月）
和歌山県東牟婁郡串本町串本８３３
Googleマップ　公式サイト

長沢芦雪「虎襖図」を拝観

1,300円とお高め拝観料の理由はこれ。国宝クラスの傑作・長沢芦雪の「虎襖図」があるのです。

収蔵庫の拝観ができるのは、天候の良い時のみ。
保管の問題らしい。

 

また、長沢芦雪のほかに、伊藤若冲、狩野探幽、円山応挙などの大物の絵画もありました。
これ、国立博物館収蔵クラスじゃないの・・・？

橋杭岩

奇岩スポット・橋杭岩へ。

観光客がいっぱい、いた。

串本駅へ戻る

途中、スーパー「オークワ」へ立ち寄り。打ち上げ用のビールを購入。

串本駅

串本の観光は、これでおしまい。
ここから、大阪へ帰ります。遠いな。

青春１８きっぷで移動移動：
串本→大阪（福島で下車）

終電１本前で帰るプランに変更しました。
明日は会社だもんね。
22時に大阪に到着するならば、明日の体力も問題ないでしょ。

串本→大阪(福島）
16:55発 → 21:56着
総額 4,070円　
所要時間：5時間1分
乗換：3回
距離231.1km

串本
16:55発

青春１８勢が、たくさん乗車。

乗車：JRきのくに線(紀伊田辺行)

紀伊田辺
18:16着　18:22発

乗換：JRきのくに線(御坊行)

御坊
19:14着　19:16発

乗換：JRきのくに線(和歌山行)

和歌山
20:18着　20:30発

大阪環状線直通の、一人用座席を確保。これでもう旅も終わったようなもの。

乗換：JR阪和線/大阪環状線

福島
21:54着

無事に到着。
おしまい。

 

青春１８きっぷ
大阪から紀伊半島一周

この旅のスケジュール

熊野市

新宮

太地（たいじ）

串本