石州瓦とベンガラ漆喰壁の美しい街並み、
吹屋ふるさと村。
備中の山奥に位置する吹屋、
今回の観光では高梁市の手厚いサービスを利用しました。
- 吹屋までのバス(かんとり〜バス)
- 吹屋エリア内での移動(グリーンスローモビリティ)
なんとどちらも無料だったのでした(2023年9月現在)。
太っぱらすぎ!
吹屋ふるさと村について
岡山県備中高梁市、江戸時代以降、銅山とべんがらの街として栄えた町。
赤い屋根の美しい街並み。
ベンガラについて
別名紅殻、酸化第二鉄を主成分とする赤色の無機顔料
生成工程は「ベンガラ館」で詳しく知ることができます。
お恥ずかしながら、ベンガラって植物なのかと思っていた。染料だし。
アクセス
移動:
備中高梁⇒吹屋ふるさと村
吹屋へは、「かんとり~バス」で向かいました。
かんとり~バス(備北バス)
※無料運行、事前予約必要
このバスは、岡山空港~備中高梁~吹屋~新見駅を結び、訪れた2023年夏は無料でした。
11:20 備中高梁
大型観光バスで、座席はゆったり。これ本当に無料でいいのか。
狭い道が続く。対向車との離合が大変そう。バスで良かった。
12:10 吹屋ふるさと村
駐車場に到着。
吹屋ふるさと村
滞在時間:4時間10分
往復ともに無料の「かんとり〜バス」を利用するとなると、備中高梁駅起点の場合で、現地での観光事案は4時間ちょっと。
「ボンバス」に乗る
日曜限定運行ボンネットバスこと、「ボンバス」。
かんとり〜バスの横で発車待ちしていた。これも無料。
ボンバスは、吹屋ふるさと村のメインの通りを往復するのみ。
所要時間は5分ほど。
車内はノスタルジック。
通りには、「紅殻の街並みとレトロなボンネットを写真におさめよう」とスマホを構えて待つ観光客が並ぶ。
私も外から写真を撮りたい!
感想:ボンネットバスは、乗るよりも眺めるほうが良かったかも
メイン通りを歩く
ボンネットバスをおりて、吹屋ふるさと村のメインストリートを歩く。
吹屋食堂
おなかすいた。人気の食堂へ。
二代目ふるさと村休憩所 吹屋食堂
岡山県高梁市成羽町吹屋717−1
Googleマップ 食べログ
受付しておく
大人気でウェイティング発生中。飲食店が限られているから仕方ない。
待っている間に、メイン通りに戻ってお店屋さんをめぐります。
メイン通りを歩く
べんがらアイテムを、なにか買いたいんだけどな。
こののれん、カワイイ!
体験できる工房で、売り物ではなかった。
体験よりも、プロの作った素敵なアイテムが欲しいんです。
スープカレー店は、はやくも店じまいしていた。
「1人用休憩所」は懐かしい電話ボックス。
中から見た吹屋の町なみ。
奥まで進むと、人が少なくなる。
赤い瓦の屋根が素敵。
キッチンカーも、いた。
のれん、1,000円ですって。
瓦にズーム。
梅干しの無人販売。お買い上げ。
しゃんしゃんと鈴の音を鳴らしながら通り過ぎたのは、グリーンスローモビリティ。
吹屋食堂
戻ってきた。ちょうど良いタイミング。
二代目ふるさと村休憩所 吹屋食堂
岡山県高梁市成羽町吹屋717−1
Googleマップ 食べログ
田舎そば ¥800
むすび2個 ¥200
けんちん汁仕立てのお蕎麦。具材たっぷり。
丼の小ささを見て、いつもは頼まない「むすび」も注文。しそが利いて美味しかった。
ご当地一味唐辛子を、たっぷり振りかけて。
大きくて立派な椎茸を買う。
グリーンスローモビリティで移動
黄金荘前~広兼邸
2023年7月より運行スタートした「グリーンスローモビリティ」。こちらも無料で利用できる。
徒歩観光客にとっては移動が大変な「広兼邸」もルートにあります。歩いて行ったら1時間くらいかかるから、これは助かる。
自然いっぱいの道を走るのも楽しい。
広兼邸は、グリーンスローモビリティの終点。
広兼邸
広兼邸:小泉銅山とベンガラの原料であるローハ(硫酸鉄)の製造を営み、巨大な富を築いた大野呂の庄屋・広兼氏の邸宅
山上の石垣が立派。
これ、邸宅というより、もはや城やんか。
石段をのぼって城、でなく邸宅へ。
石垣の中へ。
広兼邸
入場料:400円(2023年9月)
岡山県高梁市成羽町中野2710
Googleマップ 公式サイト
八つ墓村のロケ地
映画「八つ墓村」のロケ地でもあるそう。
「燃えよ剣」のロケ地でもある。
不寝番部屋
見張り台の役割を果たす「不寝番部屋」。
普通の邸宅には、ないよね。城やん。
不寝番部屋からの眺め。
建物内には入れず
残念。
石州瓦。ちょっと特別感がある。
大きい蔵。なまこ壁の外観は、お宝が納められてそう。
ベンカフェは休業中。
お城をでる。
それにしても圧巻な石垣だわ。
特産品直売所に立ち寄る
グリーンスローモビリティを待つ時間に、駐車場にある特産品直売所へ立ち寄る。
ごめんね、午前でほとんど売れしてまって、ほとんど野菜が残っていないの。
申し訳なさそうな店員さん。
ししとうと、長なすを買う。
痛んでいるのがあるからもう1袋もっていって!
オマケしてもらっちゃった。
わーい。ししとう祭や!
グリーンスローモビリティで移動:
広兼邸~ベンガラ館
直売所に夢中になっていたら、グリーンスローモビリティはすでに到着していた。危ない危ない。
グリーンスローモビリティは、開放的で爽やか。
テーマパークにきている気持ち。
ベンガラ館
明治のベンガラ工場を復元したもの
館内は資料館でした。ベンガラの製造工程の展示を見学できる。
ベンガラ館
入館料:300円(2023年9月
岡山県高梁市成羽町吹屋
Googleマップ 公式サイト
ベンガラ館は誰もいなかった。地味な施設ではある。
窯場室
水洗碾臼室
脱酸水槽室
ベンガラ陶芸館
隣接施設では陶芸体験ができる。窯もありました。
体験はしないけれど、陳列されていた陶器をみる。
好みのお茶碗を見つけた!モビリティ待ちの5分で即買い。
飯椀 ¥1,000
箸置き ¥200
値札がついていないので価格がわからない。尋ねると、
「んもう。いつも値札シールをちゃんと貼るようにおねがいしているのに~」
ぼやきながら、私の欲しい器は千円と決めてくれる。予算内!
食洗機でガンガン洗ってもOKとのこと。
これから活躍しそう。
グリーンスローモビリティで移動:
ベンガラ館~旧吹屋小学校
最終便でした。
危ない危ない。
グリーンスローモビリティでスイスイ。
街並みゾーンに入ってきた。
13時過ぎと違い、人もまばら。
グリーンスローモビリティの終点に到着。
旧吹屋小学校
平成24年3月末まで現役最古の木造校舎として使用されていた旧小学校跡。
旧吹屋小学校
入場料:500円(2023年9月)
岡山県高梁市成羽町吹屋1290−1
Googleマップ 公式サイト
倉敷に続き、ここ吹屋でもMTことマスキングテープイベント開催中。
プールがラッピングされている。
帰りのバスまで、残り1時間をきっている。
まだ巡れていない施設もある。戻らなくちゃ。
戻る道から赤い瓦の街並みを見下ろす。
16時近くになったふるさと村メイン通りは、観光客がまばら。
酒屋を見つけた。ビール飲みたいな。でも残り40分、2スポットをめぐらなくては。
吹屋ふるさと村郷土館
共通入場券の対象スポットなので、かけあし入館。
吹屋ふるさと村郷土館
入館料:500円
(旧片山家住宅・吹屋ふるさと村郷土館共通2023年9月)
岡山県高梁市成羽町吹屋699
Googleマップ 公式サイト
かくし扉などの構造がおもしろい。
この「かくし扉」や「隠し部屋」は吹屋の屋敷にはみな標準で備えられていたそう。ベンガラで築いた富を隠隠していたのかな?
旧片山家住宅
「近世弁柄商家の典型」として保存されている住宅
こちらも「共通入場券」の対象施設。だから時間がないけど寄る。
旧片山家住宅
入館料:500円
(旧片山家住宅・吹屋ふるさと村郷土館共通 2023年9月)
岡山県高梁市成羽町吹屋1290−1
Googleマップ 公式サイト
さっきの吹屋ふるさと村郷土館は片山家の分家、こちらが本家の建物とのこと。入り口からは気づかなかったけれど、奥行きが広い。
アートイベント開催中
古山コスミ氏のアート作品が展示されていた。素敵。
千枚駐車場へ向かう
16時近く、ほとんど人はいない。
むしろ情緒があって良し。
かんとり〜バスの出発が、せめて、あと30分後ならば。
移動:
吹屋ふるさと村⇒JR備中高梁駅
かんとり~バス(備北バス)無料
吹屋ふるさと村⇒備中高梁駅
※アンケート回答で無料
16:20
吹屋ふるさと村
千枚駐車場から出発。
車窓から眺める吹屋のまちなみ。
いい時間を過ごせた。
ありがとう、かんとり〜バス。
ありがとう、高梁市!
17:10
備中高梁駅
吹屋ふるさと村を歩いて
感想:ステキ。だからこそ、4時間では足りない。
日曜限定のボンバスも乗れたし、
定員6名のグリーンスローモビリティにも毎回乗せてもらえたし、
待つのも苦にならず美味しいお蕎麦もいただけた。
めっちゃ濃い街歩きができた。
心残りは、2箇所。
●笹畝坑道は閉鎖中
●吉岡銅山跡にはいけず
またいつか、別の季節に訪れなくっちゃ。みどころたくさんの吹屋ふるさと村でした。
おしまい。
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