大阪在住の会社員コムギの、
スパルタントラベラー日記。
おくのほそ道ゆかりの地めぐり。
おくのほそ道〈北陸路〉
福井
おくのほそ道:福井
福井にて:芭蕉は俳人の等栽宅を訪ね、2泊する。
掲載箇所
福井は三里ばかりなれば、夕飯したためて出づるに、たそがれの道たどたどし。
ここに等栽(とうさい)といふ古き隠士あり。
いづれの年にか江戸に来たりてよを尋ぬ。
遥か十とせあまりなり。
いかに老いさらぼひてあるにや、はた死にけるにやと人に尋ねはべれば、いまだ存命してそこそこと教ゆ。
市中ひそかに引入て、あやしの小家に夕顔・へちまのはえかかりて、鶏頭はは木々に戸ぼそをかくす。
さてはこのうちにこそと門を扣けば、侘しげなる女の出でて、「いづくよりわたりたまふ道心の御坊にや。
あるじはこのあたり何がしといふものの方に行きぬ。
もし用あらば尋ねたまへ」といふ。
かれが妻なるべしとしらる。
むかし物がたりにこそかかる風情ははべれと、やがて尋ねあひて、その家に二夜とまりて、名月はつるがのみなとにとたび立つ。
等栽もともに送らんと、裾おかしうからげて、道の枝折(しおり)とうかれ立つ。
おくのほそ道ゆかりの地:
福井を歩く
おくのほそ道は、芭蕉翁が古来からの歌枕の地をめぐる旅だった。
おくのほそ道ゆかりのスポットを旅している私は、当時の芭蕉翁と同じようなことをしているってことになるね!
福井では、
● 等栽宅跡(左内公園内)
● 佐佳枝廼社
● 福井城跡
▼ 福井を訪れた旅
リンクカード
スタート:
福井駅
目的地の左内公園まで徒歩15分程度。
福井駅
アエリア元町を通過
足羽川を越える
由利公正公の銅像
福井市内は路面電車が走っているのね。福井鉄道・福武線だって。
路面電車なのにスピーディで驚いたわ。オレンジの車両がド派手で可愛い。
大通りを折れたら、左内公園は、すぐ。
おくのほそ道ゆかりの地
等栽宅跡(左内公園内)
目当ては、おくのほそ道関連スポットだけれど、公園としては幕末志士・橋本左内がメインです。
橋本左内
幕末の志士。安政の大獄に散る。
橋本左内像
広い公園に鎮座する橋本左内像。
橋本左内墓所
公園に隣接する善慶寺に改葬されている。公園内にも墓所がありました。
啓発録
橋本左内の著書、啓発録の石碑。
芭蕉句碑
おくのほそ道が旅のテーマのコムギにとって、本命はコレ!句碑だけれど。
実際に等栽宅は「このあたり」にあったのであり、ここに家が建っていたわけではい。アバウトだけれど、しょうがない。そもそも、等栽という俳人についても詳細はわかっていない。
左内公園の隅のほうにひっそりと、句碑はある。
おくのほそ道の句ではないけれど、等栽宅を訪れた芭蕉が呼んだ句。
名月の 見所問ん 旅寝せん
この句のとおり、芭蕉は等栽と連れ立って、名月を見るために敦賀へ向けて旅に出ることになった。
足元には、キノコが生えていた。
公園ゾーン
左内公園は児童公園として整備されていた。
うーん、カオスだわ。
福井駅周辺を歩く
福井市のマンホール。
橋を渡る。わりと都会な福井です。
交差点。道が広い。
西武百貨店もある。
電灯、標識、信号機を兼ねる。マルチタスクごくろうさま。
佐佳枝廼社
通りかかったら、素通りせずにはいられない存在感。
鳥居がコンクリート。
整然と祀られた折り鶴。
カラーが統一されていて、美しい。
”映える”からか、写真を撮影している若い女性たちがいてた。
佐佳枝廼社
福井市大手3丁目12−3
・Googleマップ
神社から見下ろす。次はお城へいこう。
福井城趾
福井城天守台にあった井戸「福の井」。
「福の井」が福井の名の由来になったという説もあるとか!?
城趾からみえているのは、福井県庁。
お堀では、亀が元気に泳いでいた。平和だ。
福井城跡
福井県福井市大手3丁目17-1
・Googleマップ
JR福井駅
歩いて福井駅へもどる。
おしまい。
おくのほそ道:
福井を歩き終えて
おくのほそ道・福井では、
● 等栽宅は句碑があるのみ。想像力でカバーせよ!
● 左内公園は、なかなかカオス
おくのほそ道ゆかりの地をたずねる旅。
まだまだつづく。
▼次の旅:敦賀(北陸路)
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