青春18きっぷで、串本駅へ。
電動自転車をレンタルして、紀伊大島へ行ってきました。思いがけず、歴史のロマンにふれる旅となりました。南端だからかな!?
串本観光のコースについて
串本 全6時間でめぐったところ
串本周遊線(和歌山県道41号線)にて、電動自転車で6時間で十分に回れました。
前半:潮岬(本州)
串本大橋を渡って、
後半:紀伊大島・樫野崎
コースタイム
串本での滞在時間:6時間7分
・前半の潮岬エリア:3時間30分
・後半の紀伊大島エリア:2時間30分
後半:
紀伊大島, 樫野崎エリア
後半にめぐるのは、串本大橋を渡って紀伊大島へ。
紀伊大島の東端、樫野崎エリアが目的地。
レンタサイクルについて(電動)
南紀串本観光協会で当日レンタル
串本駅すぐの南紀串本観光協会にて現地で直接レンタル。
電動自転車 ¥2,000/日
バッテリーのもち:OK
約6時間、紀伊半島南端と紀伊大島を一周しましたが、バッテリーは十分でした。
スタート:
串本大橋を渡って大島へ
前半は、潮岬へ行ってきた。
【リンクカード】
潮岬を巡ったのち、串本大橋から紀伊大島へ行くプラン。
自転車返却まで残り2時間30分。急ぎます。
ほれぼれ!
串本大橋
州と大島をむすぶ白い橋。テンションがあがるスポット。すぐに通過してしまう車よりも、足を止めることのできる自転車のほうが楽しめるはず!
ループに夢中
なんなのこれ〜〜!道路であり橋であり、ループもしている。
進まなくちゃならないのに、ついつい自転車を止めて撮影しちゃう。
岩礁の上にループする橋。
串本大橋
州と大島をむすぶ白い橋。
パンとカフェの店nagi
たくさん車が停まっている。なぜかなと思ったら素敵なお店があった。人気のお店みたい。
パンとコーヒー、そんな時間はない。
いつもバタバタ忙しい、わたしの旅のスタイル。
樫野崎エリア
大島の道は内地が多かった。
大島のメイン地区、東端の樫野崎エリアにきた。
トルコ記念館(通過)
イズニック タイルがかわいらしい建物はトルコ記念館。最東端まで行ってから、戻ってこよう。
トルコ軍艦遭難慰霊碑
海難事故でこの海に沈んだエルトゥールル号と乗組員たちの慰霊碑。
串本町は、トルコと日本の友好の原点のまち。
ムスタファ・ケマル・アタテュルク騎馬像
トルコの英雄であり初代大統領・ケマルアタテュルクの騎馬像。
トルコ国民の彼に対する敬愛はすごいもので、トルコを旅した時に驚いたなあ。
和歌山県朝日夕陽百選
大島 (串本町)
ここも夕日スポットだって。あいにくのお天気。
樫野崎灯台
日本最初の石造りの洋式灯台。無料で登れる。
階段を上るとすぐ。眺めはイマイチ?空が黒い。夕立の気配。
そうこうしているうちに、雨が降ってきた。急いで自転車に乗って移動。
トルコ記念館(滞在40分)
雨宿りしにきたわけじゃないよ。ちょうど降ってきたんだよ。
イズニック タイルが可愛い
建物を彩るイズニックタイルが可愛い。少し傷んできたけれど、タイルの予備はないから修復していると職員の方が教えてくれた。
トルコ記念館について
海難事故で熊野灘に沈んだ、オスマン帝国の木造艦エルトゥールル号を追悼するためのトルコ軍艦遭難慰霊碑と記念館。難破船から回収した遺品などが展示されている。
エルトゥールル号の海難事故のこと、知らなかった。トルコが親日国とは知っていたけれど、それは日露戦争がきっかけなのだと思っていた。
離島に暮らす大島の人が、負傷した異国人を助けるのは容易なことではなかっただろう。でも民間人、役人、国家、マスコミも全力でトルコ人を救おうとした。そしてトルコ国民はそれに感謝し、恩義を感じて日本を助けてくれることも。胸が熱くなります。
遭難現場「船甲羅」と覗き窓
エルトゥールル号が遭難した海の難所「船甲羅」はいまもそこにある。
近くて驚いた。
そして、こんな急な崖を難破して負傷した体で登ってくるなんて。
窓から事故現場が覗ける仕組み。
ウルウルしながら覗くと、虹が出ていた。
その虹の橋は、ちょうど船甲羅にかかっていた。大きな虹。
まるで鎮魂の虹のよう。トルコと日本の友好の架け橋のよう。
職員の方を呼びに行ってしまった。はしゃぎすぎちゃった。
屋上展望台
大きい虹ですね、屋上にもいけますよと教わる。
さっきまでの雨が嘘のよう。ここからも船甲羅がみえる。
映画「海難1890」
エルトゥールル号の海難事故については映画化されている。いろいろ無知ではずかしい。
仮題は「東の太陽、西の月」だったんだって。
日本とトルコの国旗のことかな。そっちのタイトルの方がロマンティックだと思うな。
山田寅次郎 辞世の句
印象的だったのが、日本とトルコの交流に深く関わった山田寅次郎の辞世の句。
ボスポラス 東亜の景も 今は夢
死にゆくときもトルコのことを想ったのかな。いまも友好関係を築けていますよ。
まだまだゆっくりしたかったけれど、自転車返却が迫っている。次へ向かわなきゃ。これてよかった博物館。
移動開始
次のスポットへ移動開始。夕立どきは博物館で過ごしていて助かった。
雨上がって、猛烈に晴れ。
海金剛
荒々しいマグマからできた岩が太平洋の荒波で削られたもの
ダイナミックな景観を楽しめます。断崖を眺めるのが大好きだけれど、こんなにピラミッドみたいな綺麗な錐は、なかなか見たことない。
日米修交記念館
海金剛の手前にある建物。独特の風貌は船をイメージしたもの。
ペリー来航よりも62年もまえに米国の船が大島に来航していたことが判明、日米初の接触の舞台となったことを記念して作られた博物館。
総領事ハリスが出てこないぞ?
てっきり条約関係の資料館と思い込んでいた。なんで下田じゃなくて串本にあるんだろうと思いつつやってきた。トルコ記念館とセットで割引だったからきただけだもん。
よく見たら漢字も違う。「日米修好」じゃなくて「日米修交」だ。不平等条約に関する資料館では、ありませんでした。
レディ・ワシントン号
串本町大島来航
知られざる歴史を知ることができた。
ペリーより先に米国がやってきてるんだ!
アメリカの研究結果にもとづき日本の文献を紐解いたら、その記述が見つかったそう。
- レディ・ワシントン号の船長ケンドリックは漂着を装った可能性があること
- 鎖国政策をとっていた当時の日本で、紀州藩が穏便に済ませたかったであろうこと
- ラッコの毛皮を交易しようと試みるも日本人は活用法がわからないため交易は成立しなかったこと
平易な文章で説明されていて、ぐいぐい読めるし、おもしろい。
10分しか滞在できなかった。情報の保管は関連書籍で。いっぱい出版されているのね。
日本人が描いたレディ・ワシントン号の絵もありました。
串本駅にむけてノンストップ
自転車返却時刻まで1時間を切った。
バッテリーは十分ある。全部ハイパワーでも十分戻れそうで安心する。
串本大橋通過
急がないといけないのに、やっぱり止まってしまう串本大橋。
記念写真を撮っておこう。
灯台もみえる。
串本漁港、定置網かな?
釣りをする船も。
串本大橋をもどると、もう串本駅はすぐ。
酒屋さんに寄り道
電動とはいえ漕ぎっぱなしは疲れる。自転車を返却したら飲むんだ。ビールを買っておく。
商店街の電灯。
自転車返却
JR串本駅に戻ってきた。
10分前に無事に返却できました。ほっとした。
電動自転車ならスイスイ!
紀伊大島へ
景観美を楽しむサイクリングになるだろうと想っていた。まったく予想外なことに、日本歴史を知ることなった紀伊大島の旅。
日本の南端だに位置するからこそ、生まれるドラマがあるのかな。
電動自転車ならば坂道もスイスイ、体の負担があまりなく楽しめた。景観美&歴史のロマンにふれる紀伊大島の旅、おすすめです。
おしまい。
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