大和ミュージアムと、
退役潜水艦「あきしお」を擁する「てつのくじら館」へ。
大和ミュージアム
●戦艦大和の1/10模型
●人間魚雷「回天」
●ゼロ戦
大型展示がド迫力でした。
アクセス
JR呉駅から徒歩5分ほど。
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
入場料:500円(2023年3月)
広島県呉市宝町5−20
Googleマップ 公式サイト
大和ミュージアム
見学記
海の神ネプチューンの銅像
入り口前にあるのは海神ネプチューン。
戦艦陸奥の主錨
巨大だ。船が巨大だと錨も巨大だね。
戦艦陸奥41センチ主砲身
長さ約18.8メートル、重さ約102トンですって。
長くてフレームに収めるのが難しい。
中へ
観覧料は500円。
戦艦大和模型1/10
最初に出現するミュージアムのメイン・巨大戦艦大和の1/10サイズの模型。
ミュージアムはスロープを上って進むので、色々な角度から大和を見ることができた。
沈没:第6潜水艇
訓練中に沈没した第6潜水艇。通風筒から浸水したのだって。乗組員全員が殉職。
佐久間艇長の遺書(写真版)。
遺書を撮影するなんて悪趣味かもしれないと思ったけれど。
部下が死に至るまで務めを果たしたこと、部下の家族たちの今後の生活の保障についての指示などが記されていた。
死の間際で、そこまで気を配れるものなのか。
海軍軍縮とは!!
ワシントン海軍軍縮条約廃棄の妥当性を啓蒙するパンフレット。
戦艦長門の模型
終戦まで残存した唯一の戦艦「長門」。
終戦後、ビキニ環礁でのアメリカによる原爆実験に供せられ、その4日後に沈没。
呉で建造された艦艇
呉では、133隻もの艦艇が建造された。
戦艦大和引き揚げ品
沈没した大和から回収したもの。
回収作業の映像が楽しかったです(撮影不可)。
こちらを引き上げたのは、深田サルベージ建設株式会社。知床遊覧船事故で貢献した作業船で目にした名前だ。
大型展示室
特殊潜航艇「海龍」
”ゼロ戦”こと 零式艦上戦闘機
人間魚雷「回天」
奄美大島と戦艦大和、特攻艇
呉を訪れる2週間前に訪れた加計呂麻島でみた、特攻艇「震洋(しんよう)」を思い出した。
特攻艇「震洋」
加計呂麻島にも人間兵器があった。「回天」よりはるかに精度が低そうな、おもちゃみたいな船、「震洋」。
静かな加計呂麻島の入り江に、隠されていた「震洋」は、出撃することなく終戦を迎えた。
戦艦大和が停泊
大島は天然の良港で、戦時中は軍港として機能しており、戦艦大和も停泊していたことがある。
おみやげコーナー
大和関連グッズが販売されていた。
「戦艦大和のしくみ」を購入。これで復習しようっと。
でもできるならば、訪れる前に読んでおきたい。
てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館 )
●潜水艦「あきしお」が目印
●潜水艦の中に入れる
●機雷撤去「帰掃」を学べる
海上自衛隊のPR施設であるとはいえ、とっても充実した展示。潜水艦内部に入れるのは、ここだけ?
アクセス
JR呉駅から徒歩5分ほど。大和ミュージアムの目の前です。
てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館 )
入場料:無料 (2023年3月)
広島県呉市宝町5−32
Googleマップ 公式サイト
てつのくじら館見学記
「あきしお」が目印
これ、どうやって上に上げたんだろう。重いでしょ!?
呉は大型船の造船所だから、これくらいを持ち上げるクレーンなんて普通にあるのかな。
機雷とは
機雷とは、海面や海中、海底に敷設され、船舶の接触や磁気・音響等に反応して爆発し沈没させる仕掛けである。
地中に埋められる「地雷」は知っていたし、その撤去がいまでも行われていることは知っていた。
でも海中に潜む「機雷」については知らなかった。
掃海(そうかい)とは
掃海とは、機雷など海中の危険物を取り除いて航路を安全にする作業。
島国の日本は、太平洋戦争のときに大量に機雷をばらまかれてしまった。海上自衛隊がいまも撤去作業にあたっている。
ここ「てつのくじら館」では、その「掃海」についての展示が展開されていた。
撤去作業時に掃海艇が使用するフロート。
かわいい。
こちらも、かわいい。
潜水艦の模型
潜水艦の模型では断面をみることができる。
展示用潜水艦「あきしお」
除籍された潜水艦「あきしお」の中に入れます。
写真撮影は不可。
●めちゃくちゃ狭い
●個室は船長のみ
●3段ベッド
体躯の立派な自衛官は、この狭さはしんどいだろうなあ。
大和ミュージアム&てつのくじら館
見学を終えて
●潜水艦見学はおすすめ
●機雷撤去業務「掃海」を初めて知る
●潜水艦に抱く恐怖心
●海自のPRは大成功
特に印象に残ったのは、てつのくじら館での潜水艦内部見学と、展示。
「2次元で進む船と違い、潜水艦は3次元で動く」ということを知り、恐ろしさが増した。飛行機も3次元を動くけれど、視界不明瞭な海中をすすむ潜水艦の恐怖の比ではないのでは。
いったい自身がどのように動いているのか進んでいるのか肉眼で確かめることができないし、それが海中の中なのだと思うと逃げ場のない気持ち。肉眼で見えないものをただ信じて進む。自分のことを閉所恐怖症であるとは思っていないけれど、それでも「めっちゃ怖いな」と感じる。をういった恐怖心を乗り越えて、海自の方は業務に励まれているのなと思うと、ただただ、ありがたい気持ちになる。
2023年の春、防衛費についてニュースになっているけれど、「ドーゾドーゾ!」という気持ちです。海自のPR施設としては大成功だと思う。納税の意義を感じることもできてよかったな。
おしまい。
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