週末弾丸旅。
今回は、岐阜県の揖斐・大垣へ。
旅の目的は、
・横蔵寺でミイラ(即身仏)を拝む
・奥のほそ道結びの地・大垣を歩く
「百寺巡礼」と「おくのほそ道ゆかりの地」を訪ねる、完全なる趣味の旅。万人ウケはしないであろう。
ごらんください。
青春18きっぷで岐阜県、大垣へ
青春18きっぷでいく,日帰り岐阜の旅。一日乗り放題で¥2,410なのです。大阪〜大垣までは、正規運賃¥2,640。往復移動だと、なんと¥2,870も節約できちゃうのですよね。
青春18きっぷは自動改札では入場できないため、係員さんにチェックしてもらう。他にも青春18きっぷ利用者がたくさんいた。みなさん、どこへ行くのかな?参考にしたい。
5:55
JR大阪駅
まだ薄暗い。
■JR京都線,JR琵琶湖線(長浜行)
・大阪-京都-米原
8:04
米原駅
米原駅のトイレは混んでいた。乗り継ぐ人が多いのに、女子トイレは個室3つしかない。到着したら急いでトイレへ!
■JR東海道本線(大垣行)
・米原-大垣
8:36
大垣駅
JRは大垣駅で終わり。ここから、樽見鉄道に乗り換える。乗り換え時間が30分ほどあるので朝ごはん。
ドトールコーヒーでモーニング
ひさしぶりにモーニング。リニューアルと称して値上げされているやんか。バンズが全粒粉になっていた。ふつうのバンズでいいのにな。
岐阜県揖斐郡、
谷汲、華厳寺と横蔵寺
大垣を起点に、まずは前半戦。
揖斐郡、谷汲へ向かいます。
9:11
大垣駅
まずは華厳寺へ。樽見鉄道で移動。可愛らしいラッピング車両。
樽見鉄道は、桜の名所へ行く路線みたい。桜目当ての乗客でいっぱいで、ゲンナリ。座れないし、みんな詰めないし、出発時刻は遅れる。
■樽見鉄道(樽見行)
・大垣~谷汲口 ¥680
手すりがカワイイ、魚模様。
途中で、東京メトロ車両が通り過ぎる。ここは岐阜なのに、なぜ?どうやってきたのだろう??
車窓から根尾川を見る。アナウンスでお知らせしてくれます。樽見鉄道と並行して流れる根尾川。この絶景が樽見鉄道の魅力!
橋を通る。
9:51
谷汲口
そんな絶景はこれからだというとき、早々と目的地の駅につく。桜が綺麗。
コムギは華厳寺へ行くのです。華厳寺も桜の名所らしいのですが、乗客の数の割には下車したひとは少なかった。
レトロな雰囲気の駅。
9:53
谷汲口
ふれあいバスに乗るべく、ダッシュで降りる。満車になったらいやだもの。
乗れない人がいたらどうするのだろう、とヒヤヒヤ。杞憂におわり、定員ぴったりに収まった。ほっ。
■揖斐川町ふれあいバス 谷汲線
・谷汲口~谷汲山 ¥300
10:01
谷汲山
ふれあいバスは、華厳寺参道のバス停まで直行。帰りのバスもこちらから。
桜のトンネル
華厳寺への参道
華厳寺へ訪れる人は、この桜のトンネルが目当てらしい。でも半分ほど葉桜に変わっていて、見頃は過ぎていた。
朝早いのに,人は多かった。露店は準備中。
参道脇のお店は、いっぷう変わったものが売られている。ついでに売っとけ!みたいなアンティークやら珍品やら。イノシシの剥製がいた。
石とか。
朝ボリたけのこも。
コムギは自分用お土産に「原木しいたけ」を購入。大きい。バター醤油で食べるんだ。
まだ歩く。
参道を歩く。お店で団子を食べるお客さんで賑わう。
8年前にはじめて華厳寺をおとずれたときに宿泊した「立花屋」さん。華厳寺の門前にある。表は改装されていて綺麗になっていた。
谷汲山華厳寺
西国三十三所、三十三番札所。百寺巡礼の札所でもあります。
前回訪れたときは新緑の季節で、コムギとおなじく西国三十三所めぐりの参拝客ばかりに感じた。今回は花見客ばかり。そのせいか、お寺の荘厳な雰囲気が薄れて感じた。
補修中のお堂も多い。おいずる堂でお参り。
前回の西国三十三所「結願」したときから、もう8年も経つんだ。ボヤボヤしてられない。もっともっともっと、動かなくっちゃ。
横蔵寺への東海自然歩道
次の目的地である横蔵寺へは、東海自然歩道を通って移動する選択肢もある。華厳寺の本堂の裏からルートが続いている。
歩いてやるぞと息巻いていたけれど、
・蜂が出る
・4〜5時間かかる
・コースマップが見つけられず
あっさり、あきらめました。
だって、こんなのだもの。↓。
バス時刻改変。のりおくれる
横蔵へ移動するつもりだったけれど、バスは30分前に出発していた。次のバスは2時間半後。
この春、バス時刻に改定があったのでした。
歩くと1時間48分。次のバスまでは2時間10分。あんまり時間も変わらないから、早々にあきらめる。ゆっくりと楽しむことに切り替え。
屋台で岐阜グルメを買い食い
谷汲観光協会裏にある、町営谷汲門前駐車場にテントのお店が並ぶ。桜の季節限定かな?お店の数は少ないけれど、なかなか粒ぞろいでした。
鮎の塩焼き
鮎、大好き!300円とお値打ち。さすが長良川を擁する岐阜県だわ。頭も骨もバリバリ食べて,カルシウム補給はOK。
森本工房の”美濃いびフランクフルト”
だいたいの大人は生ビールとセットで購入。コムギは頑張って生ビールを我慢。このあと、もうひとつのお寺参拝が控えてるから。
ジューシーで美味しいソーセージ。瞬殺です。
しいたけ五目飯
こちらは参道で購入。¥300。帰りのバス待ち時間に急いで食べた。
旧谷汲駅で旧車両を見に行く
廃線となった名鉄谷汲線の駅を見に行く。2001年まで運行していたらしい。2001年って、ついこの間な気がしてしまう。
無料で開放されている。改札もそのまま。
ホームも。
レトロな車両があった。
20年前の電車ってこんなにレトロだったっけ?
鉄道ファンであろう子供たちや、自撮りに夢中な若い女性で賑わっていた。桜も綺麗。
駅舎だった建物の2階には昆虫館があった。入り口には、「ご自由にどうぞ」と、手作りの連箱が置かれていた。
なんだか、懐かしい。入れ子にできるようなサイズを考えるのも大変だと思う。ただただ、感心するばかり。
谷汲温泉・満願の湯
お次は、温泉。まだ正午だけれど、それがどうした。
受付にて「露天風呂がぬるいのですが構いませんか?」と聞かれる。テンションが下がる。実際のところ、ぬるかったです。
谷汲温泉は、地下1,302mより湧出している源泉掛け流しの温泉。加温・循環方式だって。泉質は透明で、あまり温泉っぽさは感じない。柔らかいお湯だった。
ビール自販機があるけれど、スルー。このあと、横蔵寺に行くから。炭酸への欲求は、ウィルキンソンで。
華厳寺の山門をくぐって、バス乗り場へ戻る。
13:10
谷汲山
ダイヤ改正されていることを見逃していて、朝便に乗れなかったのですよね、と運転手さんに愚痴りながら乗車。
■揖斐川町ふれあいバス 横蔵線
・谷汲山ー横蔵(終点)¥300
乗客はコムギひとりだけ。みな、横蔵寺には興味がない!?ミイラに会えるありがたいお寺なのに!?
13:24
横蔵
横蔵のバス停は、横蔵寺入り口すぐ。
両界山横蔵寺
帰りのバスは1時間後。急いで参拝しなくちゃならない。ですが、1時間で十分でした。
医王橋は通行不可
仁王門へつながる、医王橋が工事中で通行不可。回り道しなくちゃなりません。
大した距離ではないけれど、医王橋はとても風情があるようにみえたので、残念だ。
仁王門には仁王様が不在
仁王門には仁王様が不在で,梵字のみ。
仁王様は、あとで訪れた宝物館にいらっしゃった。あー驚いた。
三重塔
横蔵寺のミイラを見る
横蔵寺の舎利堂には、断食の末に入定を遂げた妙心法師の即身仏、つまりミイラが安置されている。
ミイラを拝みたくて、はるばる岐阜県揖斐地方までやってきたのです。
ミイラはとても小さかった。箱にはいって入定したそうで、ミイラは箱の形に屈曲している。ミイラではありますが、信仰への気魄が伝わってくるよう。
”美濃の正倉院”、国宝がゴロゴロ
どうしてもミイラに気がとられてしまうけれど、横蔵寺にはありがたい仏像がたくさん安置されているのです。「美濃の正倉院」と呼ばれているのだとか。
国宝の深沙大将。深沙大将は、西遊記の沙悟浄のモデルです。独特なお顔立ち。
漫☆画太郎先生の画風を彷彿させるお顔立ち。
14:22
横蔵
1時間でちょうどだった。バスはもうきてる。あわてて飛び乗る。
■揖斐川町ふれあいバス 横蔵線
・横蔵−揖斐(終点)¥300
横蔵から終点の揖斐駅まで、約40分のバスの旅。どこまで乗っても300円です。
15:05
揖斐駅
揖斐駅に到着。お腹が空いたけれど、お店もコンビニもまったくない。
15:15
揖斐
大垣へむけて出発。
車内は明るいグリーン。
■養老鉄道
・揖斐-大垣 ¥420
15:40
大垣
大垣駅に到着。なんだか、のどかだな。
養老鉄道駅には自動改札がなく、鉄道員のかたが切符を回収するスタイル。懐かしくて嬉しかった。
奥のほそ道・結びの地
大垣のまちを歩く
本日の後半戦、大垣まちあるき。
目的は、
・奥のほそ道の世界を楽しむ
・大垣城
・なんでもいいけれど大垣グルメを食べる
大垣駅
こんなかんじの駅だった。駅ビルは新しい。
駅周辺のアーケード通りには居酒屋がたくさん。コロナ禍ではあるけれど、栄えているようす。
一等地に並ぶ大手地銀たち。
おおがき舟下りと並んで歩く
和舟に乗って、大垣城外堀である水門川を下る「おおがき舟くだり」。
川沿いを歩くコムギと同じスピードで、ゆっくり進む。
ミニ奥のほそ道
水門川沿いは遊歩道になっていて、奥の細道の句碑が並ぶ。「ミニおくのほそ道」なんだって。
八幡神社
ミニおくのほそ道を外れて、八幡神社へ。ついでにお参り。
自噴水・大垣の湧水
湧き水を汲みにくる方がたくさん。ボコボコボコと勢いよく湧出してた。「自噴水」だもんね。
奥の細道むすびの地記念館
大垣は、松尾芭蕉の「おくのほそ道」結びの地。
はまぐりの ふたみにわかれ 行く秋ぞ
結びの地であることを最大限に活用し、こんな記念館があるのでした。
記念館前のテント。どうやら翌日は、大垣に聖火リレーがやってくるのだそう。1日早くて、セーフだわ。
マスク姿の松尾芭蕉
入り口でお出迎え。恐縮です。
芭蕉館
記念館1Fの土産物店やら飲食コーナーは混雑していたけれど、有料ゾーンの芭蕉館はガラガラだった。
3Dで奥の細道を紹介するムービーはとてもよかった。
ナレーションを担当されているのは俳人の黛まどか先生。ものすごく美しい方で,目が釘付け。話しかたも、とても優雅。見惚れちゃった。女優かアナウンサーかと思った。
美しいことに加え、プロとして俳句を詠むなんて、憧れでしかないわ。天は二物を与えてる。
おくのほそ道 関連本を買う
「おくのほそ道」の地を巡っているコムギには嬉しいノートを発見。
左のページには、よみがながふられた原文。自分で書き込みもできる。ドリルみたい。
本も一冊買いました。
博物館で販売されている書籍に、ハズレなし。
船町港跡
奥の細道むすびの地記念館の目のまえにある、船町港跡を散策。船のオブジェが川にいた。フォトジェニックな場所。
大垣城
大垣城は入場できなかった。もう17時過ぎているもんね。外から眺めるだけ。
高さもないから,眺望も期待できそうにないし、まあ、いっか。
浴衣姿の観光客がたくさんいた。まだ4月なのに、寒そう。
営業終了のため入れず:
手打ちうどん朝日屋
フワフワの卵のカツ丼と、中華そばが有名な「朝日屋」さんへ。うどんやなのに。到着したら、営業終了していた。さっきまで営業していた気配あり。あ〜あ。
歩いて駅の中心部へ戻る。
Googleマップに表示されない謎の公園を通過。
寄ろう思っていた珈琲店も営業していなかった。時間の問題?コロナの問題?
18:00
ひょうたんや
店にはいってくお客さんにつられて入店。大垣の名物は、あるのだろうか。
不思議な雰囲気の居酒屋。純喫茶を居抜きで居酒屋にしたような雰囲気。バーカウンターのような席に座る。
生ビール大が¥680!安い〜。2杯飲んで満足できる量。
内陸の大垣なのに、好きだから刺身を頼む。とっても美味しくて驚いた。刺身盛合わせ¥1,150。
焼き鳥が美味しくて、そして大きさに驚く。
大垣らしい郷土料理はなかったけれど、お店の雰囲気が珍しくて、これは旅ならではだな。合格。
大垣の夜を楽しみたいけれど・・・
帰りにお土産を買ってかえろうっと。そう思っていたけれど19時すぎに伺うと閉店していた。水まんじゅう、食べずじまい。
終電にはまだ時間があるけれど、やることもない大垣の夜。とっとと大阪へ戻ることにした。
岐阜のエスカレーターは?
左立ち だった。岐阜は関東圏に属するのか。
19:34
大垣駅
青春18きっぷの長旅がスタート。
■JR東海道本線(米原行)
・大垣ー米原
20:09/20:14
米原駅
乗り換え。大阪方面の新快速は、向かいのホームへきていた。長旅なので、尿意に備えてトイレのある1両目へ。
■JR琵琶湖線新快速(網干行)
・米原-京都(降車不要)-大阪
21:37
大阪駅
定刻通りに大阪到着。前回の金沢からの大移動に比べたら、大垣は近くて体が楽だわ。青春18きっぷは、今回で使い切った。
おしまい。
旅のまとめ
桜のシーズンの今回の日帰り岐阜への旅。青春18きっぷの使用期限が迫っていたことと、横蔵寺のミイラご開帳開始が4月からということで組んだ日帰り旅。
今回の失敗は、
・桜シーズンのため混雑していた
・それなのに桜は散りかけていた
・バスのダイヤ改正をチェックを怠り,乗り遅れた
・芭蕉記念館は滞在時間が短すぎた
・大垣グルメって何?わからずじまい
ううむ。こんなに出かけまくっているのに、なにかと失敗しちゃうな。
でも、良いことも。
・横蔵寺でミイラに会えた
・バスに乗り遅れたけれど、ソーセージ食べたり温泉はいったりで楽しく挽回できた
・おくのほそ道グッズが買えた
ものすごい感動があったわけではなかったけれど、まあまあ楽しく過ごせたな。そんな岐阜の日帰り旅でした。
おしまい。
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