イエス・キリストが最期に歩んだ道、ヴィア・ドロローサ。エルサレム旧市街のおよそ1kmのこの道は、できれば教徒のかたの団体ツアーについて歩くのがオススメです。ステーションで教徒の方がよみあげる聖書のことばはまるで歌のよう。ヴィア・ドロローサの道歩きが、よりドラマティックなものになるはず!
目次 1.ヴィア・ドロローサについて 2.ヴィア・ドロローサの14留をたどる 3.ヴィア・ドロローサを歩いてみよう
ヴィア・ドロローサについて
イエスが十字架を背負って歩いた道
スタートはライオン門付近、終点は聖墳墓教会のなかのイエスの墓とする、イエス・キリストが最期に歩んだ道。イエス・キリストが死刑宣告を受け、十字架を背負い、磔刑に処せられたゴルゴダの丘を終点とするコースです。
留(ステーション)
道には「留(ステーション)」と呼ばれる中継地点が14箇所あり、その留をたどって練り歩きます。
このステーションには、教会などのわかりやすい場所もあれば、「つまづいた場所」のような単なるポイントである場合も。そのときには、この目印を探せば見つけやすいですよ。
巡礼者が絶えない
ヴィア・ドロローサを練り歩くツアーも開催されています。イエスと同じように十字架を背負いながら歩いている信者の団体も見かける。もちろん、ひとり歩きも可能です。
予習におすすめのサイト
異教徒でもなんとなく知っている、イエス・キリストの生涯。ですが、より深く知っておく方が旅はより充実したものになります。詳しいサイトで予習しおくことをオススメします。
参考サイト:ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)
ヴィア・ドロローサの14留をたどる
ヴィア・ドロローサの14留を歩きます。
10から14までは、聖墳墓教会のなかにあります。
第1留
イエス、死刑判決を受ける
現在:El Omariya Schoolの校庭。
提督ピラトから死刑判決を受けた地。ここからイエスの受難が始まるのです。
実際には小学校のなかにつき、見学することはできなかった。
第2留
イエス、十字架を背負わされる
現在:鞭打ちの教会
イエスは十字架を背負わされる。茨の冠を被せられ、ローマ軍の兵士に鞭打たれた。
教会は無料です。
礼拝堂のステンドグラスが、なかなかオドロオドロしい。
この「鞭打ちの教会」をでたところの土産物店や露店では、「茨の冠」が販売されていた。これを冠りヴィアドロローサをあるき、イエスの最後の道を追体験する信者の方のために。
第3留
イエス、十字架の重みで倒れる
現在:アルメニア・カトリックの小聖堂
十字架の重みでイエスが最初につまづいた場所。トータル3回、つまづきます。
第4留
母マリアが十字架を背負ったイエスに出会う
現在:苦悩の母のマリア教会
母マリアが十字架を背負ったイエスに出会うところ。
息子が死に向かう姿は、さぞお辛いでしょうね。
教会の内部から地下に入ることができます。
第5留
キレネ人シモンがイエスに替わって十字架を背負わされる
現在:三叉路の角
ただの「角&壁」です。
印がないとわからないわ。
第6留
女性ヴェロニカがイエスの顔を拭く
現在:ベロニカ教会
イエスの汗を拭うためハンカチで顔を拭き取った女性、ベロニカ。聖書に登場する聖女のひとり。このふきとったハンカチはヴァチカンの聖ピエトロ大聖堂に保存されているのだとか。
悲しみの道、大渋滞!
第5留〜第7留間は狭いスークの中を歩きます。大きい十字架を皆で背負って歩くため、スークは大渋滞。
でも、声を荒げる人はおらず。みんな、イエスの最後の道を追体験中だから。
聖書の言葉か祈祷の言葉か判別できませんが、まるで歌を歌っているかのような、独特な言葉をみなで唱えているのでした。とても神妙な気持ちになります。
第7留
イエス、2度目に倒れる
現在:スークと交差する場所
こちらは大渋滞のピーク。イエスが二度目につまづいたところ。この門の上にイエスの罪状が貼り付けられたとか。
第8留
イエス、悲しむ女性たちを慰める
場所:スークのメイン通りを少し外れる
あれ??
ヴィア・ドロローサは磔刑宣告から十字架を背負って聖墳墓教会まで歩む道のはずなのに、なぜこちらは道を外れているのだろう???道、間違えたのかな。
聖書の記述場と実際のエルサレム旧市街での位置関係についてはツッコミ禁止のこと多々あるみたい。無粋でしたね。
第8留は、ステーションの印がないとまったく見過ごしてしまうようなところにありました。
ここは有名な場面。泣く女性に対して「私のために泣くな、自分たち、また自分の子供たちのために泣くが良い」とイエスが言われた場所ですね。
第9留
イエス、3度目に倒れる
場所:聖コプト教会入り口
通り沿いの小さな階段を登ってすすみ、聖墳墓コプト教会の入り口にあります。
こちらの円柱は、ローマ時代がからあるものだとか。ここでイエスが3度目につまづいたのだそう。
多くには猫がいてました。
のびのび、生活していました。
第10留〜14留
イエス、衣を脱がされる
イエス、十字架に付けられる
イエス、十字架上で息を引き取る
ヨセフ、イエスの遺体を引き取る
イエス、埋葬される
ここからはすべて聖墳墓教会内にあります。
なかはヴィアドロローサでたどり着いた信者たちの熱気でムンムン。
聖墳墓教会で初めて畏怖の念を抱く
これまで、世界で数々の教会を訪れてきたコムギですが、聖墳墓教会にて、自分に初めて湧きあがった感情があります。それは、異教徒で信仰心のない私のような人間がこの空間にいても良いのだろうか?という感情。
宗派は違えどキリスト教徒がほとんどである観光客たちの熱気は凄まじく、薄暗い教会の神秘的な雰囲気と合間って、圧倒されました。クラクラした。決して霊でも精霊でも神でもなく、群衆の抱いている信仰心に畏れおののいたのでした。
聖地ってこういう場所のことなのだな、と体感。
聖地、すごい。
いざ聖地へ!イエスの最期の道を追体験しよう
エルサレム旧市街へ観光にきたならば、信者でなくてもぜひ,イエスキリストの最期の道「ヴィア・ドロローサ」をたどりたいところ。信者の方が練り歩く姿を間近で見ると、信仰心がなくても心動かされること必至です。最後の聖墳墓教会ではさらに熱気を感じることができます。聖地すごい。異教徒でも問題ありません!
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