富裕国家ブルネイ、首都のバンダル・スリ・ブガワンの対岸にある大規模の水上集落。現在も3万人の人々が暮らしているらしい。
居住者以外も、水上タクシーに乗って上陸可能!行ってみました。
富を持ってもなお、水上で生活を続ける人々。水上生活ってどんなふう?
1時間あるいただけではまったくわからなかったけれど、非日常体験が楽しめました。
そんな水上集落、カンボン・アイールを詳しく記します。
目次
1.水上集落・カンポン・アイールについて
2.水上集落を歩いてみよう
3.水上集落をボートから眺める
4.ブルネイ名物を体験しよう
水上集落・カンポン・アイールについて
水上にある住居のこと
バンダル・スリ・ブガワンの対岸につづく、水上にある集落。
移動型ではなく、しっかりした住居。
その住居をむすぶための橋が張り巡らされています。
水上なだけで、普通の街のようです。
風が通って、すずしそう。
水上なので、むしろ治安も良さそうに思えちゃう。
水上都市のため遺跡がない。そのため経緯は謎
歴史を検証するうえで、土中に埋まる地層や骨董品からアプローチする考古学。
ですが、ここカンポン・アイールは水上都市。遺跡が存在しないのです。
そのため、ここは1,000年くらいは存続する集落らしいのですが、その出自は謎なのだとか。
21世紀の現在も、豊かになっても未だに住み続けられる水上集落なのに謎に包まれているなんて。
なんだかロマンティックですよねえ。
あえての水上都市。貧乏なわけではない
水上に居を構えるというと、陸に土地を持てないがゆえ、苦肉の策の水上生活、すなわち、貧困のイメージを抱いていた。
カンボジアで水上集落をみたときは、
水上ならば税金がかからないから
他国からの不法滞留者のすみかとなるという社会問題を耳にした。なので、
なぜ富裕国家ブルネイで水上集落が?
不思議に思ったのでした。けっして貧しさによるものではなかった。
あえてみんな水から離れない
政府の策で、陸上に住居を建築し、移住して10年経過したら無償で所有権をもてるそう。
ですが、なかなか離れないのだとか。
涼しいのかな?住みやすいのかな?
政府の提供する住宅はイマイチなのか?
姿は変われど、この水上集落はのべ1,000年以上も続くものだそうです。
学校・消防・電気・水道などインフラは整う
カンポンアイールは、きちんとインフラも整備されている立派な街だった。
高校
残念ながら、学生の姿は見つけられなかったけれど、水上集落のなかでもひときわ広い建物。
ボートで通学するんだなあ。
消防署
消防署。車でなくて船で出動。
モスクも
ブルネイの人々が暮らすにあたり、必要なものは整っている。それに水上ボートで1分程度でバンダルスリブガワンに着くし。
街として、きちんと成立している。うん、普通。
ただ、水上にあるということを除いては。
住宅の下にはマイボートも!
水上家屋の下には、ボートを備えるところも。
駐車場付き戸建てみたいなものか?
マイボートで移動するらしい。ぎゃー、すごい世界だ。
水上集落を歩いてみよう
水上集落は、人々の生活の場ですが、同じ様に歩いてみることができる。
水上集落まではボートで
バンダル・スリ・ブガワンのダウンタウンから見えている水上集落。
目と鼻の先の様に感じますが、陸路とは繋がっていないので水上タクシーに乗る必要があります。
渡し舟の料金は0.5ドル〜1ドル
ダウンタウンから対岸までの移動は0.5ドルで良いみたい。
初めて乗るときは、How much??と聞いてしまったので、船頭さんの言い値のまま1ドル払った。
帰りのときはこちらから、0.5ドルでいい?と先手を打ったら、それで応じてくれました。
水上集落にも距離があるので、対岸への移動レベルだと0.5ドルで十分なのでしょう。
すべて完全交渉制ですが、難しく考えなくても大丈夫!
ボート乗り場は?
ちなみに、「乗り場」の様な定めはなく、
階段で川に近接している、ボートを接岸できるエリアからならばすべて発着可能。
水上タクシーはたくさんいて、乗り場で待っているとすぐに駆けつけてくれます。
いよいよ上陸!
乗り場から歩いてみると、コンクリートの橋の上。
屋根もしっかり付いていて、なんだか思っていたのとは違う?しっかり整備されている。拍子抜け。
と思いきや、コンクリートの橋は一部だけで、すぐに木製の橋が張り巡らされたエリアに突入!
とにかく歩いてみよう
木製の橋、デンジャラス!
手すりも何もない橋。
しかも、たまに、板が抜け落ちていたり。
コワイ〜〜!
屁っ放り腰で進みます。足元見ながら歩かないと、たまに動物の糞などのトラップも!
そんななか、スイスイ走る子供たち。
どうやら、鬼ごっこしてるみたい。
よく落ちないよなあ!
お店もある
水上集落ツアーでは、お店に立ち寄ったり、集落のお家でご飯を食べたりするらしい。こういう家のことなのかしら。
訪問時は閉店していたけれど、お店もいくつか見かけた。ツアー客向けかしら。
そこが”水上”というだけで、ほんとうにふつうの住宅街でした。
でも、その感覚が不思議!だって、ここ、水の上だよ?
猫もいたよ
平和の象徴といえば猫。
居心地のよい街にいる猫は、いつも幸せそう。カンボン・アイールの猫もそう。
フカフカの毛並み、そして安心しきった可愛い寝顔。
いい街なんだろうな、水上集落。
水上集落をボートから眺める
散策してみましたが、ボートから(水上から)眺めることもできます。
水上集落を水上から眺めるには?
- ブルネイ川クルーズ1時間チャーター
- ウル・トゥンブロン国立公園ツアーで通過
チャーターしても、「ここは学校ダヨ」とか「消防署ダヨ」とか、その程度なので、水上集落目的でチャーターするのは馬鹿らしいかも?でもシンプルに水上タクシーは楽しいので、チャーターはおすすめ!
給油所もある
ボート貸切のとき、Pit inするから五分待ってくれ!といわれました。
F1かよ!?
想像通り、給油のことでした。
ホースが垂れてくる。差し込んで、ボートに給油。
お会計は、カゴに現金を入れる八百屋方式。
シンプルなやりとりは万国共通ですネ!
どこまでも続きそうな水上集落だが・・・
ボートでぶっ飛ばしても、延々とつづく水上集落。
水上集落としては、世界でナンバーワンの規模らしい。
面積の小さい国なのに、すごいね!国土、というよりここは川だけれど。
ですが、終わりがくると、突然、マングローブの原生林に。
ブルネイ国土7割をしめる、熱帯雨林エリアに突入です。
ブルネイ名物を体験しよう
世界最大の水上集落、カンポン・アイール。
バンダル・スル・ブガワンの対岸からも見ていますが、眺めるだけではなく、自分の足で歩きまわるのが楽しい!
ここ、アトラクションじゃないの?
落ちたら、池ドボンだよね?
と、屁っ放り腰になりながら歩くのも楽しいですよ。
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