青春18きっぷを利用して、
本州最南端・串本までの日帰り旅。
串本行きの電車を待つ乗り継ぎ時間2時間で紀伊田辺を散歩しました。
紀伊田辺は、
●闘鶏神社(世界遺産)
●海岸が近い(扇が浜公園)
●喫茶サバでモーニング
●南方熊楠顕彰館
ちゃっかり楽しめた2時間。
▼紀伊田辺に立ち寄った日帰り旅
スタート:
JR紀伊田辺駅
紀伊田辺での滞在時間:2時間5分
紀伊田辺を訪れるのは、今回で2回目。でも観光は初めて。
以前に熊野古道・中辺路を2日間かけて踏破したことがあり、そのときに前泊。夜到着で寝ただけだったので、ほとんど印象に残っていない。
こんなに綺麗な駅だったかな?
弁慶通り
紀伊田辺は弁慶ゆかりの地だということで、街を挙げての弁慶推し。
商店街にも弁慶の名前がついている。
夜が中心の商店街なのかしら。
朝が早すぎた?
どこもシャッターが降りていた。
マンホールチェック。
このデザインは秀逸だと思う。
シンプルで、まさにそれで。
闘鶏神社
地味な境内だけれど、濃いスポットでした。
●世界遺産
●平家物語・熊野水軍本拠地
●南方熊楠のエコ運動のきっかけ!?
がらんとした境内は、参拝客はコムギひとり。
闘鶏神社はユネスコ世界遺産
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の対象として指定されている。
平家物語・
熊野水軍本拠地
源氏・平氏の両家よりアプローチを受けた熊野別当湛増は、どちらにつくべきか迷い、熊野権現の神託をうけるために鶏を闘わせた。
そして源氏が応援することにきめ、壇ノ浦の戦いにて源氏は平氏に勝利する。
その闘鶏神社がココです。
南方熊楠のエコ運動のきっかけ!?
南方熊楠はここ闘鶏神社の宮司の娘さんと結婚。熊楠はこの神社の自然を研究対象として採取していたから、神仏合祀による森林伐採に反対。それがエコロジー運動の先駆けとされている。
なんだか、いろいろ凄すぎる。
そんなすごい神社ですが、土曜日の朝には人気がなく静か。
ありがたい神社にて参拝を終えたし、今日は暑いし休日だし、飲むか!そんな気持ちを抑えてノンアルコールビール。
今日は自転車を運転するのです。
扇が浜公園
海へ。紀伊田辺駅から徒歩10分で駅へ着く。
海もあって歴史もあって、良いところだな。
もう9月なのに海に入っていく若者たち。クラゲが出るよ。
扇ヶ浜潮垢離場
ここ紀伊田辺は熊野古道・中辺路への入り口でもある。
参道にはいるまえに、ここで体を清めるのが垢離場(しおごり)という儀式だそう。儀式の詳細は不詳。そう案内板にも書いてあった。
熊野水軍出陣の地碑
前出の熊野水軍は、ここから出陣し壇ノ浦へ向かった。
珈琲館サバ
まったくお腹はすいていない。車でお店にのりつける地元の男性を見かけたので、釣られて入店。
このパターンだとお店選びに成功することが多いのよね。
今回もアタリだった。
レトロな店内。喫煙可なのは残念だけれど、広々としているせいか特に気にならない。
気になったのが店名。
サバ?
和歌山なのに鰹じゃなくて鯖?
サバは鯖じゃなくてSABBAT、安息日のことみたい。
モーニングBセット¥580
注文したBセットは、ホットツナサンドとフルーツ。
コンビニで食べるツナサンドとはちょっと違う。
このボリュームよ。
食感を感じないくらいに極細いキャベツの千切りがはいってる。優しくて美味しい。オレンジがついているのも嬉しいな。
南方熊楠顕彰館
なんてモダンな建物なのでしょう。
顕彰館は見学無料。
余談ですが、このあたりの住宅はモダンな和建築がならび、とてもリッチな雰囲気でした。憧れる。
見学時間:たった20分
南方熊楠顕彰館の開館は10時、電車は10時45分発。
よって、見学時間はたったの20分。
急いで見学。
パネル展示で知る南方熊楠のこと
南方熊楠御大については「はじめてエコを訴えた知識人」程度の知識しか持ち合わせておりません。ここで学ぶよ。
騒ぎを起こし大英博物館から追放
ロンドン留学で父親の遺産を使い果たして帰国
東京大学を退学
ミシガン州農大を泥酔事件で退学
なかなか豪快な人物だったよう。
孫文とも親交があったとも。
顕微鏡をのぞいてみよう
熊楠が研究した変形菌(粘菌)の原形質流動を除くことができる。こういうの楽しいね。
顕微鏡を覗いたのなんて、学生時代ぶりじゃないかな。顕微鏡の使い方をテスト前に覚えたことを思い出す。そして現在はサッパリ思い出せない。
細胞膜を流れる原形質。説明文のいうとおりに眺めて待っていたら、逆流もみることができた。おもしろい!
南方熊楠関連本
書籍コーナーには南方熊楠関連本がずらり。
狂気か天才か。
偉大な作家達も熊楠についての本を書いている。水木しげる先生の「猫楠」が気になる。内田春菊先生作品もあるんだ。
大阪に戻ったら図書館で探そう。
20分滞在して、駅へ戻ります。
駅前には観光みやげ店も回転していた。
JR紀伊田辺駅
電車の時刻までにちゃんと戻ってこれました。
次は、これから、青春18きっぷで串本へ。旅はつづく。
リンクカード
乗り継ぎ時間を利用して
紀伊田辺を歩こう
たった2時間、
されど2時間!?
バタバタではあったけれど、世界遺産、海、グルメ、偉大な人物についての学び、いろいろ楽しめた濃い時間を過ごせました。
わざわざ来るほどの目的はもてないかもしれないけれど、ついでなら、立ち寄ってみるとおもしろい。
心残りは南方熊楠邸を見学できなかったこと。水木しげる先生の「熊楠」を読んで予習のうえ、邸宅見学したいものです。
おしまい。
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