”ヨーロッパ最後の秘境”、ジョージアのウシュグリ村へ。ジョージアを訪れたならば、ぜひこの秘境へ!
”ヨーロッパ最後の秘境”ウシュグリ村とは
ウシュグリ村は、ジョージアのスヴァネティ地方にある村。
アクセスの悪さとその絶景から、”ヨーロッパ最後の秘境”と言われている。
首都トビリシからのアクセスが大変
秘境・ウシュグリ村へは、メスティアの街を起点にアクセス、車で2時間。メスティアの街へは、首都トビリシから夜行列車で8時間程度。1日がかりでの移動です。
ウシュグリ村までは乗り合いバン
コムギはメスティアの街に前泊。メスティアからウシュグリ村への移動は、ホテルで翌日の乗り合いバンを予約しました。
ウシュグリへは、乗り合いバンより格安で行けるマルシュルートカも出ている。でも疲れてるんだもん。ジョージアの旅は寝台列車やトレッキングやら、毎日ハードでヘトヘト。ちょっとでも楽をしたかったのです。たった1,000円程度だしね。
乗り合いバスの料金
メスティアからウシュグリ村への乗り合いバン
予約:ホテルにて翌日分を予約
料金:30ラリ(約1,150円)
往復送迎のみ、食事なし
乗り合いバンは7人乗り。乗員数により値段は変動する。予約時は35ラリ払ってねと言われていたけれど、当日になって値下がりました。実直な商売してるね。
乗り合いバスのスケジュール
10:00 ホテルへピックアップ、出発
11:45 ウシュグリ村に到着
〜自由行動〜(約4時間)
16:00 集合
16:15 出発
17:45 ホテル到着
渋滞しがち
田舎道であればあるほど、渋滞とは無縁で車はぶっとばすイメージを持っていた。ですが、ここウシュグリへの道でも渋滞発生!それは、動物による渋滞。
ジョージアでは、動物に対して「家畜」という表現はふさわしくない。人間と等しく扱われている。公共の道路は牛にとっても「公共」なんです。
「なんだか、のどかでイイな〜」と思ったのは、最初だけ。帰り道は、さすがにこの「牛渋滞」にはヒヤヒヤ。当日の夜行列車で首都トビリシまで戻る予定だっだから。
次の予定があるかたは、牛渋滞が発生する事も考えてウシュグリへ行くスケジュールを組むよう、気をつけて。
いざ、ウシュグリへ!
メスティアからウシュグリまで訪れた1日。
メスティアを出発
乗り合いバンがホテルまで迎えに来てくれます。乗車メンバーそれぞれのホテルを回ります。らくちん。乗り遅れの心配もなし。ホテルでコーヒーを飲んで待っていればOK!
片道:約2時間。絶景では途中下車
メスティアの街を出発して間もなく、バンがとまる。
メスティアの街を俯瞰できるスポット。”復讐の塔”が林立している。固まって建っているのがよくわかる。
そのあとも、この”復讐の塔”を擁する村落をいくつか通過。
この大自然のなかに突如現れる村落、そしてこのおどろおどろしい塔に、すこし怖ろしさも感じる。
この雄大な大自然のなかに、復讐の惨劇が!?
牛渋滞の洗礼を受ける
いつのまにかウトウト眠っていたら、バンが急停車して目を覚ます。なになに?
前方には牛がノソノソ歩いていて通せんぼ。これが噂の、「牛渋滞」か。
渋滞を通過し、ウシュグリ村へ到着。展望スポット立ち寄りも含め、メスティナの街から2時間弱で到着。
到着0秒で絶景
バンを降りたらそこは絶景。ウシュグリ村って、やはり別格かも。
さすが”ヨーロッパの秘境”。秘境って言葉の響きは良いけれど、平たく言えば「アクセスが悪い」ってこと。ここまで、遠かった。でも、その価値はある。
これぞジョージア!な、景色が広がります。
ウシュグリの絶景は、まるで下手くそな絵みたい。絵の具を混ぜることなく、チューブから出したままの単色で平塗りした、稚拙な絵画みたい。青・緑・白!
でも、その彩度の高いカラーに、素直に感激しちゃう。来てよかった!
川が白っぽく見えるよ。なぜなのだ?
散策スタート前、トイレは絶対に済ませておく
バスだまりの前のログハウスにはトイレがあるので済ませておきましょう。たとえ尿意がなくても!
- 他のトイレスポットはレストランのみ
- トイレの個室の数が少ない
ロシアでも思ったけれど、旧ソ連の方々の生理現象事情は、いったいどうなってるのだろうか。
ウシュグリ村を歩く
出発まで4時間フリータイム。
4時間も時間を潰せるかな?という心配は杞憂に終わる。歩き回るのが楽しい。
坂はあるし道も悪いけれど、トレッキング度は低めです。そして、
これまで訪れたどこよりも「牛のウンチ散乱割合」が高かった。靴は汚れるので,ご覚悟を。
人は住んでいるのかな?あまり気配はしなかった。ここにも林立する「復讐の塔」、狭い路地歩きを楽しみます。
崩壊している「復讐の塔」も。そのまま。
小さな窓は、石で塞がれていた。
重厚な建物に小さな窓、人気を感じない。吊り下げられたスニーカーに、わずかに気配を感じるくらい。
良い天気だ!
人が住んでいるのか?いないのか?
旅行の計画をたてるとき、ウシュグリ村に1泊するのも良いかもと思ったのでした。やめてよかった。夜はかなり怖そうだ。
小高い丘に登ってみました。
この丘からは、”復讐の塔”がよく見える。
村の少年と出会う。かわいい!
高山植物も咲いていた。ブルーが鮮やか。
動物がいっぱい
画像じゃ伝わらないけれども、ウシュグリ村はかなり「糞尿くさい」です。動物が多いから当然ね。
でも、牛のウンチって、ひからびると「草」になるのですね。草食動物だもんね。
いま草だと思ってスニーカーで踏みつけているものは、ちょっと前までは牛のウンチだったりするのよね。そのうち草になるんだったら、今うっかりウンチを踏んづけてしまって落ち込んでいたけれど、さほど嘆くことでもないのかな。だってこの靴底についた牛のウンチだって、そのうち草になるよね!
ウンチを踏んづけてしまった,落ち込む気持ちを自分で持ち直す。
牛の生態には、まったく詳しくないのでわからない。この立ち尽くす牛たちは、いったい何をしているの?
一本筋の通った背骨を持つ牛。牛?
公道に堂々と寝っころがる牛たち。
チャリンコが通っても、かたくなにポジションを変えない。堂々たる姿。
ゴミステーションの前に陣取る牛たち。たべもの目当て?
生活している動物は牛だけではありません。
かわいいコブタたちに出会った。
愛らしくチョロチョロ遊ぶ姿に、色めき立つ観光客たち。わたしも、一緒にはしゃぐ!こっち見て!
愛らしかった。
昼食は人気レストランで
こじんまりとしたウシュグリの村には、観光客向けのレストランがいくつかあります。そのなかで、人だかりのできていたレストランへ。
食べたお料理はこちら。
- ハルチョー(ジョージアのピリ辛スープ)
- 牛肉のグリル
- ビール
- ジュース(チェイサー代わりに)
ジョージア料理は、ほんとうに美味しいわ。お腹も満腹になったので、ふたたび歩き出します。
ウシュグリ村の数少ない(?)観光スポット、ラマリア教会へ。民家を通りながら,目指します。
トレッキング帰りの旅行者とすれ違いました。
みなさん、ガッツリ登ってきたのかな。いいなあ。私もいつか、トライしたい。
途中には、民家を通ります。
来た道を振りかえり、高いところからウシュグリ村を眺める。こんなとこまで来ちゃった。
小高いところへ着くと、たくさんの馬がいた。牛と馬は、住み着いている場所が違うのね。
もう、美しい馬と景色に、感激しっぱなし。ポストカードみたいだ。
美しい馬の群れ。山を駆ける姿を眺めてウットリ。
ブンブンと尻尾をふる。ペチペチと叩きあう。これ、お互いに虫を追い払いあってるんだって。自分のしっぽじゃ届かないところも、あるもんね。
馬に気を取られていましたが、ラマリア教会はすぐそこ。
ラマリア教会
丘の上にたつ、ラマリア教会に到着。シンプルな十字が目印。
入り口が小さく、窓もちいさく、重厚な石造りの教会は、12世紀のものだそう。
中の空間は、いっそう神聖に感じる。
こんなに真っ青のウシュグリの空の下に、こんなに暗く静謐な空間があることに驚きます。
そろそろ、乗り合いバスの集合時刻も近づいた。バスだまりへと戻ります。
H4見出しa
ウシュグリ村、また訪れたいな。
ホテルまで送り届けてもらう
予定時刻過ぎてもなかなか出発せずヒヤヒヤしたり、牛渋滞にはまったり。17:45、なんとかホテルまで送り届けてもらいました。ホッ。今日は首都トビリシまで戻る予定だったので、18時のバスに間に合いそうでよかったわ!メデタシメデタシ。
乗り合いバン、とっても快適でしたよ。
ヨーロッパ最後の秘境・ウシュグリ村へ行こう
ジョージアの誇る”ヨーロッパ最後の秘境”,ウシュグリ村。ここでしか見えない、美しい絶景が楽しめます。
ジョージアを訪れるならば、ぜひ訪れることをおすすめします。
こちらの記事も読まれています
この記事へのコメントはありません。