ジョージア

復讐の塔を見おろす絶景トレッキング!メスティアから十字架の丘へ

 

が林立するメスティアの街

「復讐の塔」が残るメスティアの街。日帰りで可能な「十字架の丘」までの往復5時間トレッキング体験記。途中、メスティアの街の“復讐の塔”を見下ろすこともできます。予想よりだいぶん過酷なトレッキングでしたがその価値はある!?ゴール後のジョージアワインも最高です。

目次
1.トレッキングについて
2.メスティア~十字架の丘、トレッキング体験記
3.麓のカフェでビール!ワイン! 
4.ハードではあるがその価値あり!トレッキングに挑戦しよう

トレッキングについて

十字架の丘“The CROSS”のポイント

・本気のトレッキング。装備必要
・復讐の塔に登れる!
・復讐の塔を上から見下ろせる
・ジョージアの大自然を堪能できる
・わりと過酷
・ゴールはグルジアワインで乾杯

十字架の丘コースについて

メスティアの街から“復讐の塔”を見下ろしつつ、“十字架の丘”こと“The CROSS”を目指すコースです。マップでは5時間想定らしい。日帰りで行けるいちばん簡単そうなコースだったので選びました。他には「ウシュグリまで4・5日コース」とかもありました。

十字架の丘コースは約5時間

のんびり休憩をのぞいて、ちょうど5時間でした。

体感時間は「のぼり:3.5時間、くだり:1.5時間」。途中休憩も必要なので、6〜7時間くらいは見ておきたいところ。

十字架峠までの距離を買いたメモ

登山マップはインフォメーションで手に入る

丸腰でメスティアにきたコムギです。だって「地球の歩き方」には数ページしかなく、メスティアのハイクについては全く記載がないんだもの、わかんない!

メスティアのインフォメーション

インフォメーションで登山マップがもらえます。ですが、実際には在庫切れのため「写真を撮ってそれを見てください」と言われる。このご時世ですが登山については紙データでないと不安。この予感は的中するのですが。

メスティア十字架の丘の地図

Googleマップは機能せず。

メスティアの街では接続できていた通信も、登山中に途絶えました。ちなみにBEELINE利用です。不安だ!

登山の装備で挑もう

メスティアから十字架の丘へのトレッキングは、ショートコースといえど本格登山。装備は必要です。

ルートを歩く登山者

ハイキング程度の難易度と勝手に解釈していたコムギ。傾斜もきつく岩場もあったりびびりました。これからいく予定のかたは、ぜひとも万全な準備を。

足元は登山靴がベスト

急坂や岩場もあり、足元が悪いところも歩きます。

石だらけの道

足首の固定できる登山靴がベスト。そして、砂や家畜の”落しもの”で靴はものすごく汚れる。それを考慮して靴を選ぶこと。

砂まみれのシューズ

この靴、ほんとうは黒色なんですよ!

トレッキングポール

もしジョージアを訪れるまえに知っていたならば絶対に持っていたアイテム、それはトレッキングポール。

大阪府の最高峰・金剛山ならばトレッキングポールは使わないコムギ。ですがメスティアでのトレッキングでは二本足では辛かった。とても滑りやすい地面なのです。ぜひ持っていくことをオススメします。

石だらけの登山ルート

帽子

日本の鬱蒼とした山とちがい、メスティアのトレッキングは剥き出しの山肌を歩くタイプの登山日光を遮るものがないので暑い。帽子はマストですよ。

水は麓の商店で買っておくこと

登り始めたら最後、水を買うところは一切なし。もちろん自販機もなし!

麓の商店で買い込んでから出発しよう。コムギは2リットル買いました。暑さのあまり、すぐにお湯になりましたが。

メスティア~十字架の丘、トレッキング体験記

スタート

麓の商店を目印に、向かいの坂道をのぼります。すぐに“復讐の塔”が立ち並ぶ住宅街を通ります。

復讐の塔がならぶ道

“復讐の塔”に登る!

途中、登ることができる”復讐の塔”を発見。

復讐の塔の博物館入り口

「復讐の塔博物館」2ラリ。お金を置く箱があったけれど、お店の人に直接渡しました。

重厚な塔に対し、木製のハシゴ。

復讐の塔の木製ハシゴ

「復讐しにきた敵から身を守るため、塔に避難したのちハシゴを壊して敵に侵入させない」ための”木製”なんです。その壊す前提のハシゴを登って行きます。現代では壊すつもりはないんだろうけれど。怖いよう。

復讐の塔の木製ハシゴ

木製の階段はなんども折り返し、塔の上まで登れます。

強風に煽られるしトタンの強度も信用できないし、へっぴり腰になってしまう。怖いです。

メスティアの街

復讐の塔

怖いときに思い出すこと、それはウルル(エアーズ・ロック)。ウルル登頂に較べたら大抵のことはマシなもんです。あのときは本当に、転落死がチラついたものね。ウルル体験は自分を強くしてくれている!

最後の商店、水を補給

こちらがトレッキングルートでの最後の商店になります。水が足りない人はこちらが補給のラストチャンス!

売店

「思ったよりも飲まないなあ、重いなあ」と思えば、途中で水を流して軽くすることもできるし、自分の想定よりも多めに買っておくことをおすすめします。とにかく暑いです。

いよいよトレッキングルートへ。ひたすら、登りつづける

商店をとおりすぎ、いよいよ本格的なトレッキングルートへ。これ登るの?しょっぱなからきつい坂。

石だらけの登山ルート

放牧された牛、羊、馬。のどかだなあ。

道を歩く牛

いたるところに“落しもの”が。うっかり踏んだらテンションが下がることは間違い無いので、踏まないようにいつでも気を抜けない。

メスティアの街がどんどん小さくなっていく。復讐の塔、たくさんあるなあ。

復讐の塔が並ぶ

 

絶景の登山ルート バックパックを背負った登山者

分岐で道に迷いかける

分岐点で迷う。迷ったら引き返すのは山歩きの鉄則ですね。

分かれ道

誰かが来るのを待ちました。颯爽と現れた男性に道をきき、導いてもらう。右でした。

良くみたら足元の石で矢印が作られていた。控えめすぎてわからないぞ。

石で作られた矢印マーク

分岐を乗り越え、まだまだ歩きます。なんせ往復5時間コースだから。

十字架峠までの道 十字架峠までの柵のある道

途中で農作業をするご夫婦を見かける。こんなところに来るのだけでも大変よね。

と思いきや、車道と繋がった。車で来ることもできるのね。

車道

ときたま車に抜かされる。乗せて~!と思うことも。暑いし、まだまだ着かないし。

通り過ぎるトラック

もし本当にギブしたいときはヒッチハイクしちゃおうと厚かましい考えが頭に浮かぶ。回避ルートがあるんだと思うと、気が楽になりますよね。

高級車発見。カイエンがこんなところに。

砂まみれのカイエン

砂埃まみれでグチャグチャ、きっとたくさんの”落しもの”も踏んだであろう。それにしても砂のかぶり具合が凄まじいわ。

でもですね、4駆の機能を生かしているからカイエンとしては正しい乗り方なのかも。むしろ、日本の整備された道路に対してカイエンはオーバースペックなのかもね。あんなに滑らかな道路に4WDは不要でしょ。。

十字架峠までの道 十字架峠までの道

まだ着かない、まだ着かないと思いながら、ようやく“The CROSS”こと、十字架の丘が見えてきた。

遠くに見える十字架峠

それにしても、遠い。

十字架の丘のトレッキングコース

下から見上げる十字架峠

十字架の丘“The CROSS”到着

ジョージアには、断崖絶壁に立っている教会や十字架が多い。それが画になる!

十字架峠の十字架

丘の上には登山客がたくさん。途中まで車で来たんだろうなあという軽装の人もいれば、ウシュグリから4日かけて歩いてきたのですか?という重装備の猛者まで。

見晴台

奥に続く道は、湖「Koruldi Lakes」につながる道。

Koruldi湖へ続く道

絶景らしいのですが、ここ「十字架の丘」から片道2時間らしい。アッサリ諦める

下山、来た道を戻る

のんびり景色を楽しみたいところだけれど、馬がやってきたら、犬が暴れだした。野犬、こわい。

見晴台で人払いをする番犬

噛まれたら狂犬病に罹患しそうだしな。それに、日が暮れるまえに下山しなきゃ。

あわてて下山したものの、8月のジョージアは日が高く、下山した18時頃はまだまだ明るかった。

くだりはラクだけれど滑りそうで怖い。トレッキングポールが欲しい。

十字架の丘のトレッキングコース

絶景を見ながら帰ります。復路の方が気持ちの余裕がありますね。道もわかっているしね。

大木と絶景

十字架の丘のトレッキングコース

牧場の柵は壊れている。

柵が壊れた牧場

でも、ジョージアの家畜たちは穏やか。

牛の群

急坂つづきの上りとちがい、下りはとっても楽だった。滑りそうで怖くはあるけれど。あっというまに、メスティアの街へ。

が林立するメスティアの街

それにしても、絶景です。
この”復讐の塔”、トレッキングして眺めるべき!途中まででもいいのでぜひ登りましょう。

塔が林立するメスティアの街

麓のカフェでビール!ワイン! 

無事に下山できてホッとしたし、喉もカラカラ。お腹も空いているけれど、ここはやっぱり、ビールでしょ!!ビールで喉を潤さねば。

“復讐の塔”の見えるテラスがあるカフェで、ひとり打ち上げ。このカフェのテラスは、とても素敵だった。

おすすめカフェ:Keti Margiani

ゲストハウスの2階部分がカフェになっていて、宿泊客以外も利用できます。建物に対し小さめの入り口。

カフェの入り口

テラス席がおすすめ。カウンターで飲み物をかったらテラスへ移動しよう。

カフェの店内

Googleマップ

“復讐の塔”を眺めながらビール

1杯目はもちろんビール!瞬殺。

ビール

ジョージアはワインの発祥の地。敬意を表してワインへ移行。これが驚くおいしさだったのです!

復讐の塔とジョージアワイン

なんでしょう、まんま、マスカットの味。でも甘くない。ものすごく良い香り!キンキンで美味しい。
カフェだし、あんまり期待せずに飲んだのだけれど、自家製なのかな、デキャンタからなみなみと注いでくれます。

キンキンに冷えたジョージアのワイン

とにかくものすごく美味しい。これはボトル詰めされたら消えちゃう類の美味しさでは。現地でのみ楽しめる味。

ジョージアのどこでワインを飲んでも、このクオリティなのかもしれない。ですが、こんなに美味しいワインを飲んだことないぞと思い、居座ってしまった。なみなみワインを3杯もおかわり!

復讐の塔とジョージアワイン

空腹で飲みすぎたため、フラフラでレストランへ移動。
翌日は珍しく二日酔いに悩まされる羽目に。旅での二日酔いは初めてかも!

復讐の塔が見えるテラス

”復讐の塔”ビューも、楽しめますよ!

ハードではあるがその価値あり!トレッキングに挑戦しよう

ジョージア旅が辛かったと思ってしまうのは、この「十字架の丘」5時間トレッキングの記憶によるもの。

でも、振り返ってみたら、山から見下ろす“復讐の塔”は絶景だったし、牛の“落しもの”を避けながらヒイヒイ歩いたのも良い思い出。なにより、日本の山とは異なるジョージアの大自然を楽しめます。下山後のジョージアワインは最高です。

万全の準備でトレッキングを楽しもう!

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